2020年7月14日 (火)

2ケタ安打の6得点でヤクルト初戦に完勝!!!

    R H E
ヤクルト 2 0 0 0 1 0 0 0 0   3 5 0
阪  神 0 0 0 3 1 2 0 0 x   6 12 0

 

投打がかみ合ってヤクルト初戦に完勝でした。先発秋山投手は不安定な立ち上がりで2失点し、4回に逆転した後の5回にも失点して同点に追いつかれたりしていましたが、今夜は打線がさらに得点を重ねるとともに、リリーフ陣が無失点に抑え切り、ヤクルトを寄せ付けませんでした。先発が降板した後にホームランでダメ押し点を入れられるというのは大きいと思います。安打数が倍なら、得点も倍で、完勝といえます。

 

明日も、
がんばれタイガース!

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OECD Employment Outlook 2020 に見る新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の雇用への影響やいかに?

やや旧聞に属する話題ですが、7月7日に経済協力開発機構(OECD)から OECD Employment Outlook 2020 が公表されています。OECD Library のサイトではpdfの全文リポートも利用可能です。まず、リポートp.18のInfographicを引用すると以下のとおりです。

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6つのパネルから成っています。左上のパネルでは新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に伴う最近の失業率の上昇、右上は雇用維持政策による効果、左の真ん中は2007-08年のリーマン・ブラザーズ破綻時と比較した今回のCOVID-19による喪失マンアワーの比較、右の真ん中はロックダウン時の在宅勤務の割合、左下が上位4分位と下位4分位で労働市場から退出した格差、右下が2つのシナリオに従った雇用の喪失となっています。6月11日付けのブログで「OECD経済見通し」を取り上げた際にも紹介しましたが、COVID-19がこのまま終息していく「単発シナリオ」single-hit-scenario と今年2020年中に第2波の感染拡大が襲来する「双発シナリオ」double-hit-scenario の両方を分析の対象としています。

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300ページを大きく超える英文のリポートですので、とても全部は目を通し切れていませんが、Infographicのほかに、ひとつだけグラフに注目しておきたいと思います。上の通りです。Infographicの真ん中左側のマンアワー喪失を主要国別に見ています。リポートp.37から Figure 1.9. The cumulated impact of the COVID-19 crisis on employment and hours of work is ten times greater than during the global financial crisis を引用しています。データのアベイラビリティに国ごとに少し差がありますが、3か月間の累積マンアワー喪失をCOVID-19パンデミックとリーマン・ブラザーズ破綻後の金融危機と比較して、約10倍のマンアワー喪失があったと結論しています。そもそも、累積マンアワー喪失が他国と比較して小さい日本でも、3か月後の比較ではCOVID-19が金融危機のショックを大きく上回っているように見えます。
また、Infographicの右上のグラフでは、雇用維持策の重要性が強調されていて、このInfographicの基となるグラフはリポートp.36 Figure 1.8. Participation in job retention schemes has been massive in some countries となります。しかし、なぜか、日本はグラフに現れません。ほかに、引用はしませんが、リポートp.60の Table 1.1. Countries have adjusted existing job retention schemes or adopted new ones やp.72の Table 1.3. Countries across the OECD have taken measures to improve support for workers and households not covered by unemployment benefits or job retention schemes では、OECD加盟各国における雇用維持策と家計への所得支持策をテーブルに取りまとめています。日本の政策としては、workers in non-standard jobs への雇用維持策や家計への New universal transfers が目立っています。特に、後者の給付金は我が国のほかは米韓しか実施していない政策です。

今回のリポートでは、特に、低賃金労働者や女性や若者などがCOVID-19deより大きなダメージを受けいる点が強調されています。近く取り上げたいと思っていますが、IMF Blog でも "Teleworking is Not Working for the Poor, the Young, and the Women" という記事が7月に入ってからアップされています。かつて、悪名高きワシントン・コンセンサスを推し進めた国際機関も、もはや、不平等から目を背けることが出来ないほどに格差は拡大しています。

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2020年7月13日 (月)

第一生命経済研リポート「女性雇用により厳しいコロナショック」やいかに?

先週金曜日の7月10日付けで第一生命経済研から「女性雇用により厳しいコロナショック」と題するリポートが明らかにされています。現下の新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡大防止のために、いろんな「自粛」や営業の規制などが実施されてきましたが、まあ、東京のホストクラブは数少ない例外としても、小売業とか飲食業とか宿泊業などに対する下押し圧力が強い印象で、女性雇用に対する下押しが強まっている可能性を指摘しています。私もその通りだと思いますし、ワクチン・特効薬開発が必要との結論も、従来から指摘しているように、まったく同感ですので、簡単にグラフを引用しつつ取り上げておきたいと思います。

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上のグラフはリポートから、業種で異なる就業者数の変化を引用していますが、まず、リポートでは今年2020年4~5月の雇用者について性別の前年同月差を見ると、男性が▲22.0万人、女性▲33.5万人と女性の雇用者減が男性の1.5倍を超えており、そのひとつの背景を女性の就業率が高いサービス業の需要喪失にあるとして、上のグラフを示しています。左から見て、建設では男性の就業者減の方が断然大きく、製造業でも男女差はそれほどない一方で、卸小売、宿泊飲食サービス、生活関連サービス娯楽、といったもともと女性就業比率の高い産業では、そもそも就業者の減少幅が大きい上に、男性と比べて女性の就業者の減少が大きい、との統計が示されています。

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上のグラフはリポートから、非正規雇用比率を引用していますが、次に、リポートでは女性の非正規比率の高さと非正規雇用がいわゆる「雇用の調整弁」として使われる場合が多いと指摘しています。すなわち、好況時には人で不足とともに女性や高齢者などの非正規雇用が増加しやすい一方で、現下のような激しい雇用へのショックを生じている場合は職を失いやすいのは事実かもしれません。労働経済学では、その昔には、女性パートや学生アルバイトについては、男性労働者をコアに見立てた上で、「縁辺労働者」と呼んでいた時代もあります。そして、その昔の日本の労働や家庭の実態とは、そのコアな男性正社員が無限定・無制限に会社のために働き、夫不在の家庭を専業主婦の妻が家事や育児などをやりくりする、というモデルを基に、労働政策や社会政策が立案・実行されて来たという歴史があります。例えば、モデル家庭として、正社員の夫と専業主婦の妻と2人の子供の4人家族を設定したりしていたのは事実です。他方、こういった歴史的な経緯をそろそろ脱却して、ワーク・ライフ・バランスはもとより、女性労働や高齢者の働きやすい環境を整備したり、年金や医療といった政策を、COVID-19によるショックでさらに深く追求すべき段階に来ていることも事実です。

加えて、リポートでは、EC市場の成長やサブスク市場の拡大が小売業などから女性雇用を減少させる、なども取り上げられていますが、もっとも重要な最後の結論で、「求められるワクチン・特効薬開発と女性雇用創出」を上げています。後段の「女性雇用創出」はもちろん重要ですが、やっぱり、ワクチン・特効薬の開発により従来型の人と人が触れ合うことが感染のリスク低く行えるようにすることがもっとも重要だと私も考えており、従来からこのブログでも主張している通りです。なぜかは知りませんが、私の勤務する大学の経営陣は「ウィズ・コロナ」という用語を多用しているように感じていて、私は「ウィズ・コロナ」とか、「コロナウィルスとの共存」なんてのは、少なくとも個人的にはご免こうむりたいと考えています。私の嫌いな「敗北主義」的な雰囲気も感じてしまいます。話は脱線しますが、阪神が今季開幕時に負け続けていた際、「打線を固定しろ」とか、「捕手はxxで固定しろ」とかいった論調がスポーツ紙に出ていましたが、あくまで、ジタバタと手を変え品を変えて対応する矢野監督を私は支持します。そんなのは勝っていくうちに自然と固定されるもので、「負けてもいいから固定しろ」というのは敗北主義そのものです。ダメな時はいろいろとやってみるべきだと私は考えています。話を本筋に戻すと、感染力が格段に違いますので、その昔のペスト禍と現在のコロナ禍を同一視することは適当ではありませんが、ペストを気にした日常生活が現時点でありえないわけですし、コロナウィルスに対応する「新しい生活様式」なんてものが必要でなくなるくらいに、ワクチンや特効薬の開発が進んでほしいと私は願っています。

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2020年7月12日 (日)

4番大山選手が2打点を上げ先発岩貞投手が抑えて横浜にカード勝ち越し!!!

  RHE
横  浜000000001 140
阪  神00000101x 281

先発投手と4番打者の活躍で横浜に勝ち越しでした。昨夜と同じ8安打2得点なんですが、今夜は先発岩貞投手が8回までゼロを並べました。最後のスアレス投手はまたまた失点し、セーブはついたものの安定感にやや欠けるような気がしてなりません。球速ではスアレス投手ですが、安定感では岩崎投手の方に分があるようにも感じます。いずれにせよ、先発投手と4番打者がヒーローインタビューに並ぶのはいいものです。
1-0のリードでお風呂に入り始めて、一抹の不安はありましたが、今日は勝ってよかったです。

次のヤクルト戦も、
がんばれタイガース!

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2020年7月11日 (土)

クローザーの藤川投手が抑え切れずに横浜に逆転負け!!!

    R H E
横  浜 0 0 0 0 0 0 0 1 3   4 10 0
阪  神 0 2 0 0 0 0 0 0 0   2 8 1

 

最終回を藤川投手が抑え切れずに横浜に逆転負けでした。5連勝はなりませんでした。先発西投手はよく投げましたが、ご自慢のリリーフ陣のうちセットアッパーのスアレス投手が失点し、クローザーの藤川投手がエラーもあったとはいえ、ソト選手に逆転ツーランを浴びました。ボーア選手のツーランだけでは勝てません。開始時刻が遅れたとはいえ、10時をはるかに超える熱戦でした。悔しいです。勝ちたかったです。

 

明日は、
がんばれタイガース!

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今週の読書は経済書のほかに時代小説の文庫本も含めて計5冊!!!

今週の読書は、大学の図書館で借りたのと京都市図書館で借りたのと2冊の経済書をはじめとして、好きな時代小説のスピンオフ3冊の文庫本と、合わせて計5冊です。大学の図書館は、教員については200冊まで6か月借りられるそうで、さすがに質の高い学術書も多いわけで、活用が進むような気がしますが、学生や院生諸君のためになるべく早めに返却したいと思います。

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まず、ジェレミー・リフキン『グローバル・グリーン・ニューディール』(NHK出版) です。著者は、本書では文明評論家となっており、その昔の『エントロピーの法則』から最近の『限界費用ゼロ社会』などまでベストセラーも多く、私もかなり読んだ記憶があります。英語の原題は The Global Grren New Deal であり、日本語の邦訳タイトルはそのままに、2019年の出版です。もちろん、1930年代の米国ローズベルト大統領によるニューディール政策の現代版、特にエネルギーに焦点を当てた政策提案、ということになります。ただし、直接には、本書の冒頭にあるように、2019年2月にオカシオ=コルテス下院議員とエド・マーキー上院議員が議会に提出した「グリーン・ニューディ-ル」決議案に基づいていることを著者自身が認めています。ということで、私が少し前に読んだ『限界費用ゼロ社会』(読書感想文は2016年1月23日)を基に、私の目から見れば、資本主義が大きく変容し、中長期的には雇用が市場セクターから社会的経済=ソーシャル・エコノミーや共有型経済=シェアリング・エコノミーに移る(p.28)とともに、第2部の第5章では、CalPERSといった巨大な年金基金などが、日本でいうところのESG投資を始めて、マルクス主義的なものではない雇用者の支配が投資の面で始まる可能性を示唆しています。実は、余談ながら、私がジャカルタにいた今世紀初頭に、CalPERSがインドネシア国債を投資不適格に格付けし、大騒ぎになった記憶があります。それはともかく、本書では、脱炭素のために化石燃料から再生エネルギーへの転換を図るため、決定的にインフラが重要と主張しています。そうかもしれません。そして、そのインフラを整備するのは政府、特に米国では連邦政府であり、「市場の見えざる手」に任せておくことは適当ではないと強く主張し、1980年代の英米でのサッチャー政権やレーガン政権の進むめたインフラ・サービスの民営化を資産剥奪=アセット・ストリッピングとして否定しています。議論は極めて単純にして、自明なくらい明確です。ただ、現代貨幣理論の財政運営と同じで、実際の政策運営は、たぶんスカスカで、多くの批判がある可能性もありますが、方向としては極めて画期的であり、おそらく、本書の指摘に近い線で歴史が進むような気が私はしています。最後に、どうでもいいことながら、ITC化やIoTなどの通信技術やインターネットの普及などとの議論が少しあいまいです。エネルギー政策を切り離すのか、それとも一体的なものとして取り扱う何らかの必然性あるのか、私は読みこなせませんでした。

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次に、尾木蔵人『2030年の第4次産業革命』(東洋経済) です。著者は、シンクタンクである三菱UFJリサーチ&コンサルティングの国際アドバイザリー事業部副部長らしいんですが、コンサルタントではなかろうかと思います。最初に、どうでもいいことながら、直前に取り上げたリフキン『グローバル・グリーン・ニューディール』で「第3次産業革命」と呼んでいるのが、本書では「第4次産業革命」になっています。まあ、同じ内容だろうと私は受け止めていますが、ややこしいことに変わりはありません。本書では、MaaS、5G、IoT、AIなどといった私でも聞いたことのあるテクノロジーとともに、私ごときでは聞いたこともないスマートダスト、サイバーフィジカルシステム、マスカスタマイズ、などの新技術も取り上げています。また、製造業をサービス業とともに焦点を当てており、特に、著者の東京外大ドイツ語学科卒業という経歴からしても、いくつかの国のうちでドイツも大きな注意が払われています。一例として、クツなんて、というと失礼かもしれませんが、ナイキの南アジアのスウェット・ショップが一時注目されたことが私の記憶に残っていたりする一方で、本書ではアディダズのドイツでの生産が新しい潮流として取り上げられていたりします。やっぱり、第3章の注目企業がもっとも紙幅が割かれていて読ませどころなんだと思います。ドイツからはアディダス、シーメンス、また、米国のアマゾン、マイクロソフト、テスラ、加えて、中国ではアリババ、テンセントに対して、日本からはデンソーやユニクロなどが取り上げられています。繰り返しになりますが、決してITC関連企業のトップ技術を持つサービス業だけでなく、製造業の製造工程にも着目しているという意味で、本書の出来は十分評価されるものと考えます。さらに、第4章では国別の第4次産業革命の取り組みが大雑把に外観されています。ただ、本書では随所に、第4次産業革命は規制のない産業や企業が展開するものであるという視点が貫かれているように私は受け止めました。すなわち、こういった先進技術やそれを駆使した企業や国を紹介する書籍では、判で押したように、日本企業が遅れており、場合によっては周回遅れとか、政府の政策が不十分とか、まさに紋切り型の評価しかしていない一方で、本書では、あくまで個別企業に軸足をおいて、政府の政策の重要性は認識されているものとは思いますが、個別企業の事業展開を広く紹介する点が優れていると感じました。グローバルに展開する企業に対して、あくまで国別の視点で凝り固まって、まったくステレオタイプの批判しか持ち合わせていない類書とはかなり違う読み応えがあります。しかも、私のような技術的なシロートにも事例が豊富で読みやすいと感じました。

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最後に、佐伯泰英『奈緒と磐音』『武士の賦』『初午祝言』(文春文庫) です。双葉文庫から出版されていて、第51巻で完結した居眠り磐音のシリーズのスピンオフ短編集です。昨年から今年2020年に渡って、なぜか、双葉文庫ではなく、文春文庫から出ています。『奈緒と磐音』はそのものズバリで小さいころからの、というか奈緒が生まれる直前からの奈緒と磐音の馴れ初めを展開します。『武士の賦』では軍鶏の喧嘩剣術と蔑称された痩せ軍鶏の松平辰平とでぶ軍鶏の重富利次郎の2人に、後に利次郎と祝言を上げ夫婦になる雑賀衆の女忍びである霧子をからめた青春物語です。最後の2章に挿入された川越藩での大捕物は、いかにも取ってつけたような感がありますが、私も含めたこのシリーズのファンにはうれしい展開のような気がします。最後の『初午祝言』は表題作の品川柳次郎とお有との祝言をはじめ、後にうなぎ職人・幸吉と祝言をあげるおそめちゃんの小さいころの夏の思い出「幻の夏」、南町奉行所の名物与力・笹塚孫一がまだ17歳のとき謀略により父親の命を奪われる「不思議井戸」、向田源兵衛が女掏摸の用心棒を務め殴られ屋になった経緯を明らかにする「用心棒と娘掏摸、刀剣の研ぎ師・鵜飼百助が用心棒として半日だけ磐音を雇う「半日弟子」と、相互にそれほど関連のない、まさに、スピンオフの短編集です。私は居眠り磐音シリーズの続編で、磐音の嫡男である空也を主人公にした空也十番勝負シリーズはそれほどの興味も覚えず、作者自身も尻切れトンボでシリーズを終えてしまいましたが、コチラの居眠り磐音の続編の方がまだマシ、という気がします。ただ、私自身は読んだことがないのですが、この作者のスペインものはもっとひどいというウワサを聞きました。単なるウワサの聞きかじりですから、念のため。

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2020年7月10日 (金)

実に効率よく青柳投手が5回完投で横浜を破って阪神4連勝!!!

  RHE
横  浜10001 240
阪  神30000x 370

5回表をしのぎ切ったところでお風呂に入りましたが、お風呂から上がると、青柳投手の5回完投で阪神が4連勝でした。1回の先制パンチが大いに効きました。5回まで何とかやれたのは甲子園を整備する阪神園芸さんのおかげです。

明日も、
がんばれタイガース!

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前年同月比マイナスとはいえ6月の企業物価指数(PPI)は下げ止まったのか?

本日、日銀から6月の企業物価 (PPI) が公表されています。企業物価(PPI)のヘッドラインとなる国内物価の前年同月比上昇率は▲1.6%の下落を示しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

6月の企業物価指数、前月比0.6%上昇 原油や銅価格の回復で
日銀が10日発表した6月の企業物価指数(2015年平均=100)は99.6と、前年同月比で1.6%下落、前月比で0.6%上昇した。前月比で上昇に転じるのは5カ月ぶり。6月は新型コロナウイルスの感染拡大で停滞した経済活動の再開が広がった。原油や銅の価格が回復したことで、企業物価は5月と比べて上昇した。
企業物価指数は企業同士で売買するモノの物価動向を示す。新型コロナの影響で、企業物価指数は5月にかけて大きく下落していた。品目別に見ると原油や銅相場の影響を受けやすい石油・石炭製品や非鉄金属で5月から価格が回復した。
円ベースでの輸入物価は前年同月比15.6%下落した。前月比では0.9%上昇した。円ベースでの輸出物価は前年同月比で4.1%下落し、前月比では0.8%上昇した。
企業物価指数は消費税を含んだベースで算出している。消費増税の影響を除くベースでの企業物価指数は前年同月比で3.1%下落、前月比では0.6%上昇した。前年比の上昇率は17年1月以来の大きさだった。
前月比では回復に転じものの、前年から比べると低い水準であることには変わりなく「新型コロナが企業物価の重しとなっている状況には変わりがない」(日銀)という。日銀は今後も、国内外の実体経済の回復が企業物価に与える影響を注視する姿勢だ。

いつもの通り、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。次に、企業物価(PPI)上昇率のグラフは下の通りです。上のパネルは国内物価、輸出物価、輸入物価別の前年同月比上昇率を、下は需要段階別の上昇率を、それぞれプロットしています。色分けは凡例の通りであり、影を付けた部分は景気後退期なんですが、直近の2018年10月を景気の山として暫定的にこのブログのローカルルールで勝手に景気後退局面入りを認定しています、というか、もしそうであれば、という仮定で影をつけています。

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まず、PPIのうち国内物価の前年同月比上昇率に関する日経・QUICKによる市場の事前コンセンサスでは、中央値で▲2.0%の下落、レンジ上限は▲1.6%減ということでしたので、まあ、こんなものかという気もします。国内物価の季節調整していない原系列の前月比+0.6%への寄与度を見ると、石油・石炭製品が+0.51%、非鉄金属が+0.08%と、とこの2類別で殆どを説明できてしまいますし、これに続くのがスクラップ類+0.06%ですから、中国が新型コロナウィルス感染症(COVID-19)パンデミックの最悪期を脱した影響が大きいと考えるべきです。おそらく、日本国内の景気動向も4~5月ころが底だったと考えられますから、需給ギャップから見ても6月統計で下げ止まりを示すのは自然な流れと私は受け止めています。ですから、世界経済、というか、先進国経済を中心とする世界経済における需給ギャップも考慮すれば、国内物価だけでなく、輸出物価も輸入物価も、そして、需要段階別で見ても、素原材料も中間財も最終財も、すべてのカテゴリーで下げ止まっているのが上のグラフから見て取れます。しかし、他方で、いま上げたすべてのカテゴリーの企業物価上昇率がマイナスであるのも事実ですし、PPIターゲットではなくCPIターゲットとはいえ、+2%の日銀の物価目標からはほど遠い、という点も決して忘れるべきではありません。

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2020年7月 9日 (木)

ボーア選手のツーランで巨人を撃破し阪神3連勝!!!

  RHE
読  売000000001 130
阪  神00000020x 272

今夜は今季の甲子園開幕戦です。その開幕戦で、ボーア選手のツーランが巨人を撃破し阪神が3連勝でした。先発ガルシア投手は6回を無失点に抑え、クローザー藤川投手は1失点ながら、最後を締めました。ボーア選手が打ち出したので、明日からも楽しみです。

明日の横浜戦も、
がんばれタイガース!

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先月の大幅減からわずかに増加に転じた5月の機械受注をどう見るか?

本日、内閣府から5月の機械受注が公表されています。機械受注のうち、変動の激しい船舶と電力を除く民需で定義されるコア機械受注は、季節調整済みの系列で見て前月比+1.7%増の7650億円と小幅ながら反転増加を示しています。まず、日経新聞のサイトから統計のヘッドラインを報じる記事を手短に引用すると以下の通りです。

機械受注、5月1.7%増 製造業は15.5%減
内閣府が9日発表した5月の機械受注統計によると、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比1.7%増の7650億円だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は3.1%減だった。
うち製造業は15.5%減、非製造業は17.7%増だった。前年同月比での「船舶・電力を除く民需」受注額(原数値)は16.3%減だった。内閣府は基調判断を「足元は弱含んでいる」で据え置いた。
機械受注は機械メーカー280社が受注した生産設備用機械の金額を集計した統計。受注した機械は6カ月ほど後に納入されて設備投資額に計上されるため、設備投資の先行きを示す指標となる

いつもの通り、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。次に、機械受注のグラフは下の通りです。上のパネルは船舶と電力を除く民需で定義されるコア機械受注とその6か月後方移動平均を、下は需要者別の機械受注を、それぞれプロットしています。色分けは凡例の通りであり、影を付けた部分は景気後退期なんですが、直近の2018年10月を景気の山として暫定的にこのブログのローカルルールで勝手に景気後退局面入りを認定しています、というか、もしそうであれば、という仮定で影をつけています。

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まず、コア機械受注に関する日経・QUICKによる市場の事前コンセンサスでは、中央値で前月比▲3.2%の減少、レンジ上限は+2.1%増ということでしたので、上限に近いとはいえ、まあ、こんなものかという気もします。単月での振れの大きい統計ですし、それだけに、上のグラフでも6か月後方移動平均をボールドで示し、そのトレンドを示しグラフはまだ上向きになっていませんので、統計作成官庁である内閣府でも基調判断を「足元は弱含んでいる」で据え置いています。妥当なところかという気がします。加えて、これも季節調整済みの系列で見て、製造業が前月比▲15.5%減と先行指標である外需の落ち込みに連動する形で4か月連続での減少を記録しています。我が国のリーディング・インダストリーである自動車・同付属品が今年2020年2月から4か月連続の前月比マイナスを記録しているのはやや気がかりです。非製造業の+17.7%増は運輸業・郵便業、金融業・保険業、通信業などからの受注増であり、人手不足など、それなりの要因は十分に予想されるところです。ただ、何といっても、先行きは新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の拡大次第という面があるものの、決して、明るい展望が開けているわけでもなく、仮に機械受注統計が4月で底を打ったとしても、その後の設備投資の回復はかなり緩やか、というか、むしろ、設備投資は緩やかな減少を続ける可能性もあります。人手不足に起因する代替設備需要はあるものの、企業業績の悪化に加えて、不確実性も払拭されていないからです。

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