ペルーのフジモリ元大統領が日本で大統領出馬表明
昨日、ペルーのフジモリ元大統領が滞在中の日本で来年4月のペルー大統領選挙に出馬すると表明したそうです。
日本人の感覚からすれば、トンデモないことだと思いがちですが、必ずしもそうではありません。アルゼンチンのペロン元大統領の例があるからです。
ペロンはクーデタで大統領職を追われ、パラグアイ経由でフランコ将軍のスペインに亡命した後、亡命先のスペインでアルゼンチン大統領選挙に立候補し、見事に(?)当選しました。
ペロンの2番目の夫人がエヴァです。映画の「エビータ」をご覧になった方もいらっしゃるでしょうが、このエビータがペロンの夫人です。最初の夫人は私もよく知りません。ちなみに、ペロンは亡命先のスペインでスペイン人のイサベラと結婚し、ペロンが2度目の大統領になった後、1年ほどで死去したため、イサベラはペロンの後を襲ってアルゼンチンの大統領となっています。1970年代前半のことですから、まだ30年余りしかたっていません。
このように、南米では亡命先から大統領選挙に立候補するのは、トンデモないこととは必ずしも考えられていないフシがあります。私は、1990年代前半に同じ南米のチリに大使館員として赴任していた経験がありますので、日本とよく似た南米と、全然違う南米のどちらも、ある程度は知っているつもりです。
でもやっぱり、ムリがあるような気がするのは、私が日本人だからでしょうか。
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