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2006年1月25日 (水)

読書についての雑感

先週の雪の土曜日に私は出かけることをせずに、古いミステリの文庫本を1冊読んでしまいましたが、よくよく考えると、私の読書量はそんなに多くはありません。新書や文庫本にハードカバーの新刊書を合わせて、月に4-5冊くらいのものです。先日、神田駿河台にある私大の教授とお話しをしていて、大学教授ともなるとかなりの額の書籍購入費がもらえることを知りました。普通の役人はそうはいきません。

一昔前までは趣味といえば読書と答える人が多かったような気がします。私も学生時代まではかなりたんねんに本を読む方で、経済学のテキストなどはノートを取ったのが大量に残っています。また、役所に就職する時の面接で、大学時代にやったことで自慢できるのは何かと聞かれて、スミスの「国富論」、リカードの「経済学及び課税の原理」、マルクスの「資本論」、ケインズの「雇用・利子および貨幣の一般理論」の古典を読んでいると答えた記憶があります。官庁エコノミストでもマルクスの「資本論」まで読んでいる人はいなかったので、それなりに感心された記憶があります。もっとも、面接官の方であきれてしまったのかもしれません。

ジャカルタにいる時には、片道1時ほどの道のりを運転手付きの自動車に揺られてドアツードアで通っていたので、たっぷり時間があることから、大昔に読んだ大作の本を読み返したりしました。最初の夏にコロンビア大学に留学していた後輩がジャカルタに私を訪ねてくれて、大学が夏休みの2ヶ月ほどいっしょに研究活動にいそしんでいたりした時に、その人は自動車の中で本を読むと乗り物酔いするといっていましたが、私は平気でした。ですから、サンティアゴ時代に読んだガルシア・マルケスの「百年の孤独」のほか、ブルクハルトの「イタリア・ルネッサンスの文化」、フロムの「孤独な群集」などをせっせと読み返した記憶があります。こういった昔からの名著ではないのですが、分厚い本ということでは、ジャカルタに出張してきた政策投資銀行の知り合いから黒木亮の「アジアの隼」をもらって読んだこともあります。今は、同じ作者が昨年出した「巨大投資銀行」もそのうちに読もうかと思っています。まだ買ってませんが。

私が読書に関して有利だと思うのは、ジャカルタのころほどではないのですが、通勤時間が長いことです。往復で1日1時間半、乗換えなしで松戸から官庁街まで電車に乗っていますので、それなりに本を読む時間があります。ジャカルタに赴任する前に杉並に住んでいたときから考えると2倍くらい電車に乗っていることになります。もちろん、通勤読書ではノートを取ってたんねんに読むのは不可能ですが、それなりに知識の補給と情報の収集には役立ちます。

先日、芥川賞と直木賞が発表されましたので、これも近いうちに読みたいと思っています。私は以前から芥川賞は「文芸春秋」で読むのが選評も併せて読めるのでオススメしているので、今は次の「文芸春秋」の発行を待っている状態です。また、いつもはやや無視に近いんですが、前回の芥川賞の「土の中の子供」があまりにもつまらなかったのと、今回は久し振りにミステリが選ばれたようなので、今回は直木賞の東野圭吾「容疑者Xの献身」も読んでみようかと考えています。強く勧めてくれる知り合いもいます。ただし、これは「オール読物」ではなく、単行本を買おうと思っています。
「容疑者Xの献身」をもう読んで、勧めてくれた知り合いからは、最後がいいと聞きました。中年のオッサンでも泣けるとか、思わず電車を乗り過ごす、と教えてもらいました。ここまでいわれると、読んでみるしかありません。

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