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2006年4月21日 (金)

阪神タイガースの行く末やいかに?

先日来、村上ファンドが保有している阪神電鉄の株式を阪急ホールディングズが買い取る方向で交渉が進んでいるようです。朝日新聞などに連日記事が出ています。昨年12月上旬には村上ファンドが阪神電鉄の株式を42%あまり保有していると報じられていましたし、現時点で阪神電鉄株は1000円くらいをつけていますので、全株を買い取るためには2000億円くらいかかるそうです。
一連の朝日新聞の報道によると、村上ファンドの保有する阪神電鉄株を阪急ホールディングズがTOBで買い取り、阪神と阪急が対等の立場で経営統合し、プロ野球球団の阪神タイガースについてはその名前を残す、ということらしいです。関西の阪神ファンは大いに歓迎しているようです。しかし、他方で、プロ野球球団とは関係ないところで、ビジネス的にいえば関西私鉄の再編になるわけですから、京阪が反対していたり、近鉄は不介入を表明したりと、電鉄会社のレベルでは異論も出ているようです。

私は京都の出身ですので阪神間の電鉄事情はよく知りません。一般に、海沿いを走っている阪神電鉄のエリアは下町っぽくて、山の方を走っている阪急電車のエリアは箕面や宝塚などが典型で山の手イメージが強い、といわれています。東京でも阪急百貨店が西武とともに有楽町のマリオンに入っていたりして、高級感があるのは事実でしょう。でも、関西レベルの話では、どちらの電鉄会社も起点は大阪のキタの梅田で、百貨店なんかも競合している部分があるように思います。梅田から少し下がった淀屋橋や北浜は京阪が通っていますし、さらに下がったミナミの難波や天王寺には近鉄と南海が乗り入れています。ミナミには電鉄系のデパートもあったように記憶しています。
首都圏と関西の鉄道網でもっとも大きな違いはJRと私鉄のウェイトです。関西では私鉄のウェイトが高いんです。ですから、阪神と阪急の経営統合も対JRの戦略的な見地もあるといわれています。私が生まれ育った京都府南部では近鉄とJR奈良線の両方が通っていたんですが、私の学生時代までは圧倒的に近鉄が便利だったような気がします。でも、その後はJR奈良線が電化されたり、新しい駅が出来たりして、それなりに便利になっています。私が生まれ育った両親の家は京都駅から近鉄でちょうど10番目の駅でした。中学・高校・大学とこの駅を使って通学していました。ちなみに、私が大学を卒業するまで京都には地下鉄がなかったことは昨年11月25日のブログでご紹介しました。私が大学に入学した年の9月に京都市の市電が廃止され、卒業した年の6月に地下鉄が開業しました。私の大学4年間はまさに公共鉄道の狭間の時期でした。

電鉄事情への脱線はこれくらいにして、プロ野球球団の話に戻ると、親会社がどうなっても阪神タイガースの名前が残るのは評価すべきなのでしょう。村上ファンドのいい方を真似るわけではありませんが、阪神のブランドは野球の分野では確立しており、このブランドが残ることはプロ野球ビジネス的には望ましいことといえます。もっとも、阪神ブランドが確立しているのはプロ野球の分野だけであって、電鉄や百貨店のビジネス分野では阪急の方が高級感があるのは、最初に申し上げたとおりです。
野球の阪神ブランドが残ることはいいんですが、ひとつだけ心配なのは、阪神と経営統合するといわれている阪急に、プロ野球球団売却の前科があることです。阪神タイガースよりも先に日本一になった阪急ブレーブスはオリックスに売却されて、ニックネームもブルーウェーブとなり、さらに、近鉄バファローズを吸収合併し、今では跡形もなくなってしまいました。
阪神ファンは得体の知れない村上ファンドよりも親しみのある阪急ホールディングズの方が阪神電鉄株の保有者として望ましいと考えているようで、阪神と阪急が経営統合するのを歓迎しているように見受けられるのですが、この前科を考慮すると、阪神タイガースもこの阪急ブレーブスの二の舞にならないとも限らないので、阪神ファンは阪神ブランドをよりいっそう価値あるものにするべく、みなさんごいっしょに阪神タイガースを応援しましょう。

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