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2006年5月 2日 (火)

NHK朝の連続ドラマ「純情きらり」

久し振りに、NHKの朝の連続ドラマを見ています。そうです。「純情きらり」です。NHKの朝の連続ドラマをこれだけ熱心に見ているのは、2003年9月にジャカルタから帰国して、その直後に始まった「てるてる家族」以来です。
どうして熱心に見ているのかというと、基本的には、主演の桜子役の宮崎あおいがかわいいからです。NANAでブレークした女優さんですが、NANAは見ていないので、NANAと「純情きらり」でどちらの宮崎あおいがいいかは分かりません。でも、「てるてる家族」の石原さとみよりはいいような気がします。もっとも、「てるてる家族」で一番美人の役だったのは主演の石原さとみではなく、次女役の上原多香子だったのかもしれません。もうひとつの理由は、朝の時間がタップリ空いているからです。松戸に住んでいた時には、子供達が8時に小学校に出かけて、私も8時過ぎには出かけなければ、9時半の定時に間に合いませんでした。でも、青山に引っ越してからは、子供達が8時過ぎに出かけて、私が9時に出かければ間に合いますので、朝の時間的余裕はジャカスカあります。

今どきのことですから、「純情きらり」にも公式ホームページがあります。こちらの情報によると、原作は津島佑子さんの小説「火の山」で、舞台は今のところ愛知県の岡崎ですが、来週くらいから東京に舞台を移すようです、NHKのネット上の情報からストーリーを転載すると、以下の通りです。

昭和4年、8歳の桜子は、八丁味噌の蔵元で味噌桶に落ちてしまう。お転婆なのは母親がいないからと心配した周囲の人々は、父に見合い話を持ち込む。が、桜子は大反対。いたずらで見合いの席を目茶苦茶にして、祖父の家の納屋に逃げ込んだ桜子は、母の形見のオルガンを発見し、母を恋しく思う。そんな桜子をみた父は再婚を思い止まる。
8年後(昭和12年)。女学校に通う16歳の桜子は、好きなピアノで身を立てたいと、東京の音楽学校への進学を希望する。卒業したら見合いして結婚するものと思っていた家族は大反対。唯一の理解者だった父も災害に見舞われる。しかし桜子は諦めず、数々の障害を乗り越えて、ついに音楽学校を受験するが…。

キャスティングは主人公有森桜子役の宮崎あおいの父親の源一郎役が三浦友和で、母親のマサ役が竹下景子です。母親が先に死に、父親も2週間ほど前に死んでしまいました。大物俳優・女優を早くに退場させてしまったNHKですが、竹下景子はナレーションで残っています。大物俳優というには気が引けますが、下宿人の斉藤役の劇団ひとりがとてもいい役をいい演技でやっていると思っていたのですが、公式ホームページの情報によると、今週くらいで早々に姿を消しそうな感じです。今日の放映分でそれが示唆されていました。さすがに、NHKだけあって、役者さんの人使いがとても荒いような気がします。大物俳優の使い捨てみたいです。
ここで、いきなり脱線するんですが、私はこの「公式」ホームページなるものが理解できません。ギリギリNHKだから許容されるのかもしれませんが、タレントさんの公式ブログ、とか、ディズニーリゾートの公式ホテル、なんて場合にも、常に「公式」=officialが付いて回ります。何だか、「公式」をつけると有り難く感じられるんでしょうか。日本人の官尊民卑の性質を増幅させるような表現で、私は好きではありません。「公式ブログ」なんていう必要はなくて、単にそのタレントさんのブログ、といえばいいんですし、ディズニ・リゾートにいたっては、指定(designatedあるいはcertificated)ホテルではいけないんでしょうか。有り難みが減るのかもしれませんが、まったく「公」でない「私」そのものの主体が「公式」ナントカを指定したりするのは、ヘンだと感じるのは私だけなのでしょうか?
さて、話を「純情きらり」に戻すと、主演の宮崎あおいのかわいらしさ以外では、不安な要素が2つばかりあります。まず、テンポの速さです。今週から来週にかけて、主人公の桜子が上京して東京の音楽学校を受験するようです。その結果が前半戦のクライマックスになるのかもしれませんが、桜子の母親に続いて、父親も割合とストーリーの早い段階で死なせてしまっていますし、舞台も岡崎から東京に移りますし、ドラマの展開はとても速いのかもしれません。人間関係もさることながら、今週の放映分が昭和12年ですから、これから日本は急速に軍国主義化していく時期に当たります。そうすると、宮崎あおいも急速に老けさせられて、私はこのドラマに興味を失うことも考えられないでもありません。
もうひとつの不安な要素は、結婚に対するネガティブな印象を強く持たされかねないことです。主人公の桜子のおばさん役の室井滋は、岡崎を出て銀座で洋服店を開いていたころ、裕福なパトロンとの間に子供を授かったんですが、本妻に子供を取り上げられて、傷心のうちに岡崎へ戻って来るとの設定ですし、おねえさんの次女の杏子役の井川遥は見合い結婚をして、結婚先でお手伝いさん代わりにこき使われ、今日の放映でしっかりと離縁を願い出て、これから先はお産婆さんになることが示唆されていました。その上の長女の笛子役の寺島しのぶは才媛で奈良の女子高等師範を出て、岡崎の女学校の教師になり、父親の死後、弟妹の親代わりとなって一家を支え、弟妹が一人前になるまでは自分の結婚など眼中にないかに見えます。
もっとも、このドラマの大きなテーマは一人の女性の波乱万丈の一代記とともに、もうひとつは家族の絆といわれています。市場原理主義者の私がいうのもはばかられますが、殺伐とした市場中心の現代に、市場による貨幣表示でははかり切れない価値を有するものが夫婦関係を中心とする家族であろうと思います。日本の戸籍が夫婦中心で作成されているのも、私は理由があることだと考えています。しかし、現時点では「純情きらり」の家族関係は父母を失った後の兄弟姉妹関係しかなく、この面では今後の展開の課題だと考えています。

単なる朝の時間潰しなのかもしれませんが、それ以上の付加価値を付けていただいて、受信料を払っていてよかったと思えるドラマになるよう、ささやかながら応援しています。

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