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2006年8月24日 (木)

オフィスで音楽を聴くのはオッケーか?

今週の週末にオフィスのレイアウト変更があるので、乱雑な机の上を整理しました。元来、私は整理整頓が決して上手ではなく、オフィスの机の上は乱雑です。その昔には、几帳面な部下がいてくれて、そろそろ机の資料の平均標高が5センチに達するから整理したらどうか、と具体的な数値目標に基づくアドバイスをくれたりしました。ジャカルタにいたころは、日本で使っているようなノートパソコンではなく、大型のデスクトップでしたので机の上の可処分面積が小さく、さらにいっそう乱雑だったんですが、30センチ四方のスペースがあれば仕事は出来る、とうそぶいていたりしました。

閑話休題
オフィスの机の資料を整理するということは、本来は、保存するのと処分するのに仕分けするような気もするんですが、長らく机上に放置されてあっても業務に支障がなかったんですから、ほとんどは保存する必要のない資料で、実態は、シュレッダーにかけるのとそのままゴミ箱に捨てるのに分類することになります。要するに、保存すべき資料はすでに保存してあったりしますので、ほとんどの机上の資料は処分することになるわけです。なお、机下の扇風機も片付けます。夏には必須のアイテムですが、一時しまい込みます。

再び閑話休題
机上を整理すると、資料の間に挟まっていた1枚のオーディオCDを発見します。私の大好きな1950-60年代のモダンジャズです。そういえば、家から持って来ていたんだと思い出します。そうなんです。私は時折なんですが、オフィスで音楽を聴きながら仕事をしていたりするんです。まあ、そんなにたくさんのCDを持っているわけでもありませんし、1枚で1時間足らずですから2-3回も聴けば飽きてしまいます。ですから、そんなにしょっちゅう音楽を聴きながら仕事をしていえるわけではないんですが、まあ、時折は聴いているわけです。何を聴いているかといえば、40-50年くらい前のモダンジャズです。何で聴いているのかといえば、職場のパソコンで聴いています。流行のiPODとか、昔懐かしいウォークマンではなく、オフィスにある普通のパソコンに、そこらへんで買ったイアホンを接続して聴いています。とっても忘れられがちなんですが、パソコンはCDなんかに記録されたデジタルデータを処理するのが得意なんですから、特段、仕事で使う他のソフトに大きな負荷をかけずにオーディオCDを再生してくれます。
オフィスで音楽を聴くようになったのは、1980年代の終わりに米国の連邦準備制度理事会(FED)計量モデルの研修を受けた時からです。2ヶ月ほどワシントンD.C.に滞在して、日本の霞ヶ関に相当するフォギーボトムと呼ばれる官庁街に位置するFEDに毎日通ってリサーチアシスタントをしていたんですが、FEDでは個室のオフィスで仕事をしていましたので、それこそ、ウォークマンで音楽を聴きながら仕事をしているエコノミストがワンサカいたものですから、私もマネッコをしたわけです。当時は、1985年のプラザ合意の後に、ドル高修正が始まったにもかかわらず、米国の経常収支赤字や日本の貿易黒字が一向に減らないのはなぜか、について計量モデルを使って解明しようとしていたりしました。断定的な結論は得られなかったように記憶していますが、私にとっては計量モデルの設計やシミュレーションなどの技術的な研修はとっても有意義でした。
その後、1990年代前半には在チリ大使館でも個室のオフィスが与えられて、やっぱり、音楽を聴きながら仕事をするのが不自然ではない環境だったりしました。でも、このころまでは、1人に1台のパソコンが当たり前ではなかったので、ウォークマンなどの音楽機器を持ち込んでいたりしました。

オフィスで音楽を聴くことについては、2点ほど議論があります。第1に、そもそも、仕事をしながら音楽を聴くことは業務に支障を生じないか、で、第2点は、周囲の人に迷惑にならないか、です。
第1点については、昔からながら族と呼ばれているように、音楽を聴きながらとか、ラジオを聞きながらの方が勉強や仕事がはかどる、というタイプの人も少なくないように思います。例えば、ケロロ軍曹に出てくる燃える軍人ギロロ伍長なんかも、戦意高揚のための音楽の効果については認めていたりします。軍歌とよばれる音楽のジャンルがあり、カラオケなんかでも何曲か取り入れられていることはご存じの通りだと思います。ですから、特に、モダンジャズを聞くことがエコノミストの業務を大幅に効率化するとは思いませんが、少なくとも、私なんかには音楽を聴くことは業務の阻害要因にはならないと思います。もちろん、聴きたくない人は聴かなければいいわけですし、パソコンの業務外目的の使用かもしれませんが、負荷は低くて他のソフトの動作に影響を与えるほどではありませんから、そんなに目くじらを立てるほどのことでもないような気がしますが、いかがでしょうか?
それから、第2点として、電車の中なんかで音楽機器から漏れるシャカシャカ音迷惑行為になる可能性を指摘するポスターなんかがあったりしますが、日本のオフィスは個室ではないにしても、通勤電車とは人の距離が違いますし、ボリュームを適当に調整すれば解決可能な問題だと思います。
いずれにせよ、私から見れば、業務中に音楽を聴くことがイカンのだとすれば、お茶を飲んだり、暑い時にウチワでパタパタあおいだり、同僚と雑談するのもするのも全部禁止しなければならないような気がします。

世間においても、また特に、わが同僚も、これくらいはオッケーとして欲しいと思います。

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