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2006年9月15日 (金)

2006年9月15日本日の雑感

昨日、東証マザーズに上場したmixi株の値が今日になってつきました。公開価格155万円に対して倍近い295万円で、単純に計算すると時価総額は2080億円だそうです。いつもの朝日新聞のサイトからの引用は以下の通りです。

東証マザーズ上場のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)運営会社「ミクシィ」の株式は15日、公開価格155万円を約9割上回る295万円の初値がついた。初値を元に計算した時価総額は約2080億円で、マザーズ市場で第2位に躍り出た。午前の終値は275万円。
14日に上場した同社株には買い注文が殺到、初日は売買が成立しなかった。相場の過熱を防ぐため東証は、証券会社が顧客から買い付け代金を即日徴収するなどの規制を実施していた。

ネット企業なんかは、ライブドアが典型で、IPOと呼ばれる株式公開により資金を集めては、インターネットに関係のない分野に投資して、ほとんど金融会社かヘッジファンドのようになって業績を伸ばしていくもんだと思っていたんですが、mixiは本業だけでここまで来たのは大したもんだと思います。もっとも、株価の水準のフェアバリューがどれくらいなのかはよく分かりませんが、PERで100倍を超えているようですから、私が考えていたような従来型のネット企業と考えて株を買っている投資家がいそうな気がします。売上げや営業利益の水準から考えると、株式時価総額が2000億円を超えるのは、やや過大評価ではないかとも思わないでもありません。少なくとも、お金を払わずにmixiを利用し続けている私のようなユーザがいっぱいいるわけですから、株式時価総額に見合った事業展開、というか、売上げや利益で計られる事業規模を伸ばして行くことが必要でしょう。

次の雑感は、やっぱり、竹中総務大臣が議員辞職の意向を示したことです。これも朝日新聞のサイトから引用すると、以下の通りです。

竹中総務相は15日午前の閣議後の記者会見で「新内閣発足で大臣を辞するが、その際に参院議員の職も辞したい」と述べ、26日の小泉内閣の総辞職とともに、参院議員を辞職する考えを表明した。会見に先立ち竹中氏は、首相と会い、直接この考えを伝えた。
竹中氏は04年7月の参院選で初当選。竹中氏は会見で「首相にも理解をいただいた。小泉内閣が終わるのに伴い、政治の世界での私の役割は終わる。今後は民間人の立場で、日本のために貢献したい」と語った。自民党総裁選では安倍官房長官に投票すると明言した。
竹中氏は、小泉内閣が発足した01年4月、慶大教授から経済財政担当相として初入閣し、小泉首相が進める「構造改革」の旗振り役として経済財政諮問会議を取り仕切った。のちに金融担当相も兼務し、銀行の不良債権の抜本処理に取り組んだ。首相が「改革の本丸」と位置づけた郵政民営化では、担当相として法案成立に力を尽くし、昨年10月の内閣改造で総務相に就任した。

小泉構造改革に尽力したのはその通りですが、そのため、とても清算主義的な政策を進めた感があります。マクロ政策を過小評価していたような気もしますが、不況期に非効率な企業が市場から退場することの清算主義的な面を過大評価していたともいえるかもしれません。経済財政諮問会議を取り仕切り、経済政策の方向性を決めていたんですから、エコノミストの注目するところだったんですが、政界では敵も多かったようなことも聞きます。評価する人としない人が大きく分かれるところなのかもしれません。
今は自民党の総裁選の真っ最中で、経済政策については方向性が不透明なカンジがします。ですから、自民党総裁選挙を有利に進めているといわれている安倍官房長官と対談し、最後に株の推奨銘柄を掲載した本が売れていたりするんでしょうか。小泉総理大臣の片腕として経済政策をリードした竹中大臣に相当する役割を果たすのが誰なのか気にかかるところです。

それにしても、我がホームグラウンドの霞ヶ関官庁街はどこともにヒマにしているようです。これも月末の組閣までの一時の静けさの気がします。

今夜のエントリーは経済評論の日記としておきます。

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