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2006年12月28日 (木)

ノロウィルスの脅威

今日は東京では、昨日ほどではないものの、割合とよく晴れて暖かでした。私は仕事が一段楽したので、官庁の御用納めに当たる今日はお休みしてしまいました。
官庁では年末に予算作業があり、その昔には、差入れをいただいたりしていた時期もあります。今から考えると、昨今、猛威を振るっているノロウィルスにやられたのではないかと思われるような経験をしたことがあります。
地方に補助金のようなものを配分する部署にいた時に、詳細は忘れましたが、牡蠣券のようなギフトカードをもらいました。1枚で牡蠣何グラムか、何円分かと引き換えられるものです。20年ほど前のことなんですが、そこの部署にいた時に、この牡蠣券を銀座の三越だったと思うんですが、今でいえばデパ地下に牡蠣券を持ち込んで牡蠣を買って来て、年末の御用納めで生牡蠣を食べたところ、課員のほとんどが下痢を起こして、翌日出勤出来なくなる事態を引き起こしたことがあります。ある役所から出向で来ていた1人だけが何ともなく、私なんかは一人住まいでウンウン唸っていたことがありました。今から考えると、嘔吐感はなかったのでノロウィルスではなかったのかもしれませんが、何らかの集団食中毒だったように思います。
現在、私が出向している役所でもノロウィルスに苦しめられた人がいるらしいです。特に薬もなく、体力勝負で自然治癒を待つしかないらしく、体力のある成人男子なんかは2-3日で直るらしいですが、お年寄りや小さい子供なんかが罹患すると生命の危機に陥る場合もあるようです。さらに、やっかいなのは吐瀉物なんかに触れなくても空気感染するらしいですし、もっとやっかいなのは、嘔吐や下痢の症状が改善しても、ノロウィルスの保菌状態が1ヶ月くらい続くともいわれていることです。これは本当であれば、ノロウィルスに罹患した本人が全快した後でも、周囲に感染する恐れがあることになります。報道されているノロウィルスの写真を見ても、何だか、イガイガがあって、いかにも体に悪そうに見えるのは、私だけではないと思います。
風評被害牡蠣なんかの売上げが落ち込んでいるのも気にかからないでもありません。確か、フーテンの寅さんシリーズで有名な山田洋次監督による「武士の一分」でも、主人公役のキムタクが失明するのは、お殿様の食事の毒見役だった彼が何かの貝を食べて失明するところからストーリーが始まっていると聞きました。また、厚生労働省のホームページでノロウィルスに注意を呼びかける部分で、牡蠣の写真を掲載していたのを取り止めたとも報道されていました。

我が家の子供達はもう小学生ですから、そんなに、体力のない小さい子供とは思いませんが、何はともあれ、予防が一番です。手洗いや食品の加熱など、いい古されたことかもしれませんが、衛生観念をしっかりと持ちたいと思います。

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