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2007年1月15日 (月)

大臣はどうして外遊するのか?

先週から今週にかけて、お正月の松の内が終わって通常国会開会まで、役所の大臣なんかは外遊の季節です。この1月上中旬と通常国会が終わってからの7-8月くらいが外遊ラッシュとなるような気がします。通常国会の前と後が外遊シーズンになっているわけです。どうして外遊するのかというと、役所がセットするからなんですが、どうして役所がセットするかというと、大臣が行きたがっているんではないかと推測するからです。
もちろん、外遊は、諸外国のカウンターパートと意見交換したり、あるいは、その一種なんですが、当方の意見に対する理解を求めたり、また、先方の知見を吸収したりと、まあ、いろいろと公式というか、表向きの理由があるんですが、基本的には、役所と大臣の効用関数に訴える部分が大きいからではないかと私は考えています。
もちろん、外交的にはハイランクの人物が接触することが有効な場合が少なくありませんし、百聞は一見にしかずともいいますから、情報として把握しているだけでなく、実際に、役所の長である大臣が目で見て確かめることも重要です。通常国会が始まってしまえば、予算案やいろんな法案審議のために、国権の最高機関である国会に拘束される場合も多々あるでしょうから、通常国会の始まる前と終わった後に外遊するというのは、それなりに理由のあることかもしれません。
今では経済大国となった日本ですが、少し前までは先進国とのギャップはまだまだ大きく、諸外国から取り入れるべき、いろんなものがあったことも確かです。例えば、江戸時代には「京の昼寝」という言葉がありました。実は、「京の昼寝」の前には二説あるんですが、「田舎の学問」あるいは「田舎に3年」がつきます。どちらも同じ意味なんでしょうが、田舎と京の対比なわけです。つまり、田舎にある諸藩の設けた藩学なんかで一所懸命に勉強するよりも、京の都の真ん中で昼寝でもしている方が、いろんな情報が入って来て勉強になる、という意味です。何かの雑誌で、地方の国立大学よりも東京の私大、なんて記事もあったと聞いたことがあります。私のような地方大学出身者にはツラい言葉です。それはともかく、外国に行くだけで何らかの役に立つこともあったのは歴史的な事実かもしれません。

いずれにせよ、外遊も京の昼寝も、どちらも、やや息抜き的なニュアンスを感じるのは私だけではないと思います。一部の報道で批判された東京都の石原知事だけでなく、大臣もファーストクラスの飛行機で外国を往復し、高いホテルに泊まっているんでしょうから、納税者がそれなりの成果を求めることに対する説明責任も求められるのかもしれません。

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