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2007年3月29日 (木)

チリ産ワインが安くなる?

今日の東京はいいお天気で、気温もグングン上がり、初夏のような陽気で、桜も一気に七分咲きから満開に近くなった気がします。

先日の新聞報道にあったんですが、チリとの経済連携協定が調印され、秋くらいには発効するようです。チリ産ワインなんかがお安く買えるようになるのかもしれません。いつもの朝日新聞のサイトからの引用は以下の通りです。

日本、チリの両政府は27日、自動車などの即時関税撤廃などを盛り込んだ経済連携協定(EPA)に署名した。秋までの発効をめざす。日本によるEPAの締結・発効は5カ国目。南米諸国とは初めて。発効後には、日本の消費者はチリ産ワインを次第に安く買えるようになる見通しだ。
チリへの輸出総額は1040億円(05年)で、自動車が63%を占める。一方、輸入総額は5654億円で、銅鉱が38%、モリブデン鉱が17%となっている。EPAでは、両国間の貿易額の92%について関税を10年以内に撤廃する。また、チリ産ワインには現在、平均17.6%の関税がかかっているが、12年間で段階的に撤廃する。
チリは、銅などでは最大の対日供給国。日本はEPAでチリとの関係を深め、価格が高騰している銅など鉱物資源を安定的に確保したい考えだ。

私は大使館の経済アタッシェとして3年間、チリの首都のサンティアゴに住んでいましたので、チリ産品にはとても馴染みがあるんですが、お酒を飲まない私でもチリ産ワインが安く買えるのは魅力的だ思えます。その他のチリからの輸入品は、引用にあるようにのインゴットやモリブデン鉱なんかですから、消費者向けと言うよりは、工業用の原材料なのかもしれません。
引用にはないんですが、私がサンティアゴに赴任した当時は、日本に輸出しているチリ産品として木材チップを聞いたことがあります。製紙用の原材料だと思います。最初はチリ南部地方で生産されるチップを日本に輸出していると聞いて、チップと言われればICチップしか頭になかったものですから、私はとってもびっくりしたんですが、よくよく聞くと木材チップだったので、妙に安心した記憶があります。今でも木材チップは日本に輸出されているんでしょうか?
それから、チリ産のお酒としては引用にもあるようにワインが有名なんですが、ワインを蒸留したピスコというお酒もチリ現地ではよく飲まれています。ピスコはチリだけでなく、ペルーにもあったような気がしますが、記憶は不確かです。日本でいえば焼酎に当たるんではないかと思います。ワインの蒸留と言えば、普通はブランデーなんでしょうが、そんな高級酒ではなく、もっと大衆的な飲み物だったと記憶しています。私はほとんど飲まなかったんですが、贈り物に買ったことがあります。
元来、チリを含めて中南米の各国においては地理的な位置関係から、経済的な関係も圧倒的に米国とのつながりが深かったんですが、私がチリに駐在していた時、ピノチェット軍事独裁政権から民政移管された最初のエイルウィン大統領の任期中に、チリから見た貿易の輸出先として、米国を抜いて日本がトップになったことがあります。チリの輸出に占める日本向けの割合が16-7%くらいだったと思うんですが、それでもスペイン語で、primer socio comercial と持ち上げられて、急激に日本に対する注目が高まりました。アチコチの大学や政府機関・国際機関、シンクタンクなどが主催するセミナー、シンポジウム、講演会なんかで、日本やアジアのことが盛んに取り上げられ、日本経済に関する講師派遣要請が大使館に来る一方で、在チリの日本人200人くらいの中でエコノミストと言えるのは私だけだったものですから、私がこれらを一手に引き受けて、つたないスペイン語でせっせとお話しした記憶があります。

大使館の経済アタッシェとして、日本・チリの経済関係のエポックのひとつに立ち会った者として、今回の両国間の経済連携協定の調印を心からお祝いしたいと思います。

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