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2007年5月31日 (木)

インドネシア・ドメインのメールアドレスが停止される

今日は朝からいいお天気だったんですが、夕方から少し雲が広がりました。夜になって少し雨も降り出したようです。気温はここ2-3日よりも上がりました。蒸し暑いお天気が続いているので、明日から始まるクールビズで少しラクになると思います。

長らくサブとして使って来たインドネシアのメールアドレスが使えなくなりました。ここ1週間ほど、POP3サーバにはアクセス出来るんですが、IDとパスワードを受け付けてくれなくなりました。まあ、当然です。ジャカルタから帰国した年の2003年の半ばに最後の振込みを終えてから、お支払いなしに4年間も使えていたのが不思議なくらいです。でも、1ヶ月ほど前には、今は母校の教授をしている大学の先輩からそのアドレスにメールが届いたりしましたので、重宝に使わせていただいたりしました。
ジャカルタに住んでいた時には、大使館の出す治安情報の受取りに指定していましたので、つい最近まで、ジャカルタのテロ情報なんかが届いていました。また、ジャカルタの役所で取りまとめた経済学のペーパーには、必ずコンタクト・ポイントとして、このメールアドレスを書いておきましたので、2年ほど前までは半年に1回くらいメールが届いていました。いくつか印象的な例を上げると、ベトナムの研究者から私の使った状態空間モデルのソースコードが欲しいとか、ウクライナの大学院生から学位論文で使った計量モデルの評価を聞かせて欲しいとか、ギリシアのシンクタンクから国際シンポジウムを開催するので論文を提出して欲しいとか、といったものです。お断りも含めて、出来る限り丁重に対応したつもりです。
でも、もちろん、もっと多かったのはスパムメールで、バイアグラを買いませんかとか、私とお付き合いしたいと言う女性がいるとか、ニセのオメガやカルティエのカタログの送付先を返信して欲しいとかいったものです。頻繁ではないんですが、時折見かけたのは、アフリカあたりの小国の財務大臣なんかのご子息を名乗るメールで、スイスの銀行に膨大な預金があるのだが、スイスまでの渡航費を工面してくれれば、預金の10パーセントをコミッションとしてくれる、といったものもありました。いずれにせよ、私の国際的な活躍が認められたのか、インドネシア・ドメインのメールアドレスには圧倒的に英語のスパムメールが多かった気がします。
我が家ではインターネット接続しているソネットの他、合計で3つのプロバイダから7つのメールアドレスを取得し、子供達も含めて家族で使っています。もちろん、私は職場のアドレスもあります。国家公務員ですから、 go.jp ドメインのメールアドレスを持っています。当然ながら、 go.jp ドメインのメールアドレスから、参事官の肩書きでメールを出せば、受け取った方からすれば、かなりの信用力があるんだろうと想像できます。その他に、独自ドメインでホームページを運営していますから、そのドメインのメールアドレスも理論上は自由にいくつでも作れます。もっとも、我が家では独自ドメインのメールは転送メールとして使っています。その他にも、フリーのアドレスはいくつか使っています。もっとも、yahoo や hotmail なんかは匿名性が高過ぎて、かえって使い難かったりします。つまり、インターネット上では何らかの登録をする時、メールアドレスが名刺代わりになっていたり、そのままIDとして使われていたりするんですが、yahoo や hotmail や goo なんかでは受け付けないという場合も少なくありません。もっと厳しいところではプロバイダ・メールでないとダメというサイトもあります。
でも、スパムを受けるのは迷惑ですから、余りアチコチにプロバイダ・メールのアドレスを晒すのも気が引けて、私はいくつかフリーのPOP3メールのアドレスを取得しています。WEBメールはアクセスが面倒なので、普通のメールクライアントで受信出来るPOP3メールやPOP3に転送してくれるメールの方が便利なんですが、そのひとつのジャカルタ時代のアドレスを失ってしまったわけです。
もうひとつ、インドネシア・ドメインのメールアドレスを持っていると、途上国扱いになって優遇されたサービスを受けられる場合もありました。エコノミストとしての必要上、NBER のワーキングペーパーなんかをネットで入手する際には、ダウンロード先のURLをメールで送ってもらうんですが、これが途上国のドメインのメールアドレスだと無料でダウンロード出来たりしました。もっとも、これは、ジャカルタにいる時ならともかく、日本に帰国してからは、いわゆる「なりすまし」に近いんで、やや気が引けるんですが、エコノミストの業界、特に、欧米では、このような途上国エコノミストに便宜を図ろうとするサービスをよく見かけます。

インターネット接続環境がどこでもありますからメールは便利で、今の仕事や生活には欠かせないものになったんですが、それだけに、激しいスパム攻撃を受けてアドレスを変更しなければならない羽目に陥ると、昨年10月1日付けのエントリーで紹介したように、余りにもダメージが大きいので、フリーのアドレスとともにうまく使い分けたいと思います。

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2007年5月30日 (水)

アルテミス・ファウルを読む

今日は朝からが広がり、午後から雨が降り出しました。気温は上がりませんでしたが、湿度が高くて、外を歩くと汗ばむくらいでした。

昨夜の風呂上りにオーエン・コルファーさんによる子供向けのファンタジー小説アルテミス・ファウルのシリーズのうち、現時点で邦訳されている第4巻までを読み終えました。第5巻の "The Lost Colony" はまだ邦訳されていません。著者によれば、第3巻までの3部作のつもりだったようですが、好評につき続編が次々と刊行されているらしいです。私や我が家のおにいちゃんには好評なので、今夜のエントリーでは私なりに読書感想文として取り上げたいと思います。なお、今夜のエントリーはネタバレがいっぱいだと思いますので十分ご注意下さい。まず、アマゾンのサイトから要約を引用すると以下の通りです。

第1巻「妖精の身代金」
アイルランドの裏社会の御曹司で12歳のアルテミスは、妖精の持つ魔法書を、コンピューターで解読、巨万の富を得ようとする。妖精たちはあらゆる手段でアルテミスに立ち向かうが…。
第2巻「北極の事件簿」
地底警察は、ゴブリンの犯罪組織に手を焼いていた。地上の何者かがゴブリンに力を貸しているらしい。ルート司令官は14歳になったアルテミス・ファウルに、捜査への協力を依頼するが…。
第3巻「永遠の暗号」
五年ぶりに帰ってきた父親に、犯罪生活から足を洗うよう約束させられたアルテミス・ファウルは、最後の大仕事をすることに。それは妖精のテクノロジーを使ってスーパーコンピューターを作り、大儲けすることだった!
第4巻「オパールの策略」
精神科医の観察のもと警戒厳重な医療刑務所に収容されているオパール・コボイ。彼女は自分をムショ送りにしたアルテミスらに復讐すべく、恐るべき計画を実行に移そうとしていた…。

一連のシリーズの主人公は著者の母国であるアイルランドの犯罪社会における名門とも言える家柄の御曹司で、アルテミス・ファウル2世といいます。どうして2世かと言うと、父親も同じ名前だからです。第4巻までのところでは、父親とファーストネームが同じであることの含意は何もありません。というか、ほとんど父親が登場しません。このアルテミスに従者のバトラーがいて、ボブ・サップ並みの体格でゴルゴ13並みの戦闘力を持っています。
この地上の人間界の主要人物に加えて、地下の妖精の世界の主要人物は地底警察の警官であるエルフのホリー・ショート大尉とドワーフの犯罪者であるマルチ・ディガムズです。2巻以降は、アルテミス、バトラー、ホリー、マルチの4人で協力して大活躍します。ただし、ショート大尉は第4巻の最後で警官を辞職します。それから、地底警察の技術者でケンタウロスのフォーリーも重要な役割を果たします。それから、悪役では第4巻のタイトルにもなっているオパール・コボイも登場します。ピクシーです。フォーリーと肩を並べるほどの科学技術力を誇っていたりします。
なお、妖精の世界にはいろんな種族の妖精がいます。エルフ、ピクシー、スプライト、ドワーフ、ノーム、ゴブリンなんかで、ヒーリングなんかの魔法を使うことが出来たりします。それから、魔法は使えませんが、やたらと頭のいいケンタウロスもいたりします。地下の妖精の世界は魔法が使える種族がいるだけでなく、地上の人間界よりも、はるかに科学技術が進んでいたりします。太古の昔には妖精と人間が地上で共存していたらしいんですが、現在は、妖精は地下に潜って人間との接触を極端なまでに避けています。でも、時々、観光旅行やなんやで妖精は地上に出たりします。パリのディズニーランドは妖精がそのままの姿で闊歩できるので、なかなか人気の観光スポットだったりします。もちろん、人間界と地下を行き来して非合法の密輸を行う犯罪者もいます。
この小説の面白い点は主人公のアルテミスが犯罪界の天才で、悪役っぽいところです。しかし、モロに犯罪的なのは第1巻で妖精を誘拐して身代金をせしめるところまでで、第2巻では地下警察と協力してゴブリンの反乱グループを鎮圧したり、第3巻では米国のマフィアまがいのIT会社社長と対立したり、第4巻でも地下警察と協力して正真正銘の悪役のオパール・コボイの策略を封じたりします。さらに、第2巻以降では犯罪者のドワーフであるマルチ・ディガムズも重要な役回りを演じて、アルテミスや地下警察のホリー・ショート大尉やフォーリーと協力したりもします。
次に面白い点としては、ハイテク満載の近未来的な装置がいっぱい出てくるところです。主として、地下の妖精の世界でフォーリーの発明になるものなんですが、その妖精の知識を基にアルテミス自身が考案したものもあります。第3巻でマフィアまがいのIT会社社長に売りつけようとしたスーパーコンピューターなんかがそうです。この近未来的なハイテク装置と妖精の魔法を組み合わせて、実際には考えられないようなことが出来たりします。ファンタジーといえば聞こえはいいんですが、悪く言えば荒唐無稽と受け止める大人もいるかもしれません。このあたりはドラえもんと同じです。子供達にはのあるお話だとも言えます。最初に書いたように、子供向けのファンタジー小説なんですが、日本人の作者であれば、小説ではなくマンガにするかもしれません。
最後に1点だけ、少し物足りない点を上げると、少し前に紹介したバーティミアスのシリーズに出てくるナサニエルといっしょで、ほとんどアルテミスの学校生活は描かれていません。これはハリー・ポッターとの大きな違いだという気がします。アルテミスは従者のバトラーや妖精の助けを借りるんですが、学校の仲間は出て来ません。両親すらもほとんど登場しません。両親よりもバトラーの妹の方がよく出てきます。学校に通わないのはポケモンのサトシなんかといっしょなんですが、実際の子供達はもれなく学校に通っているわけですから、学校生活をベースにしたハリー・ポッターなんかにより強い共感を覚える可能性が高いと思います。私の好きな日本の子供向けファンタジー小説、例えば、伊藤遊さんの「鬼の橋」や「えんの松原」なんかは時代を平安時代に設定しているので仕方ないんでしょうが、アルテミス・ファウルは現代から近未来の時代設定ですし、通っている学校の名前も出て来たりするわけですから、多少なりとも、学校の仲間との交流も欲しい気がしないでもありません。

作者の本国のアイルランドや英米においては、8-12歳の子供向けとの推奨がなされているように聞いたこともありますし、子供向けにとってもよく出来たファンタジー小説です。ハリー・ポッターほどではありませんが、私はバーティミアスよりもアルテミス・ファウルを推薦します。巻を追うごとにアルテミスの良心が大きくなって行くのも楽しみです。

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2007年5月29日 (火)

エコノミストの文学表現

今日も、朝からいいお天気でしたが、夕方から雲が広がりました。予報によるとお天気は下り坂のようです。

今朝の Financial Times (FT) ではドイツ連銀 Weber 総裁のインタビューが掲載されていて、欧州中央銀行 (ECB) が広報戦略を見直し、 code words の使用を中止するとの見通しが述べられていました。FT のサイトから最初のパラグラフだけを引用すると以下の通りです。なお、 Weber 総裁のインタビュー全文へのリンクはこちらです。

The European Central Bank will overhaul its communication strategy and stop using “code words” to signal interest rate changes when the current tightening cycle ends, according to a leading member of its governing council.

知り合いから教えてもらったんですが、欧州中央銀行 (ECB) のトリシエ総裁は理事会後のインタビューなんかで、先行きの利上げを示唆する以下のようなキーワードを使っているそうです。

キーワード意味するところ
monitor closely3ヵ月後の理事会で利上げする
monitor very closely2ヵ月後の理事会で利上げする
vigilance次回の理事会で利上げする
strong vigilance次回の理事会で利上げする
(50ベーシスの利上げもあり得る)

まあ、キーワードによる現在のシグナリングは分かりやすいとも言えますし、分かりにくいとも言えます。ちなみに、日本でも内閣府(昔は経済企画庁)が月例経済報告を作成して発表していますが、ここでも月例文学と呼ばれる表現が見られます。なお、月例経済報告とは、その名の通り、毎月の国内景気の状況を総合的に示すもので、基調判断において景気の方向や水準を示すほか、個人消費、設備投資、生産、雇用情勢といった項目別の判断も含まれていて、総理大臣や関係する経済閣僚、与党幹部や日銀総裁も出席する月例経済報告関係閣僚会議にて最終決定されます。
この月例経済報告では細かい言葉のニュアンスを使い分けて、景気の現状なんかを表現する必要があるんですが、我々官庁エコノミストの文学表現力の不足を感じさせるものとなっていたりします。お役所言葉という表現がありますが、月例文学なんかはお役所の中ですら理解できないものが含まれているような気がします。一例を挙げると、1998年3月の衆議院予算委員会において、当時の尾身経済企画庁長官がかなりあからさまに内幕を明かしています。すなわち、尾身大臣は「停滞」の方が「弱含み」よりも弱い表現と理解していたらしいんですが、事務方は逆であると説明したため、部内調整した結果、両者はほぼ同じと意見統一した、ということです。また、尾身大臣の次の経済企画庁長官となった堺屋大臣は、「停滞」、「弱含み」、「低迷」の3語はほぼ同義と言っていたりします。もっとも、堺屋大臣も「変化の胎動」なんて、訳の分からない言葉を使わせたりしました。
ホントは経済データを生のままグラフで示すのがもっともお手軽でいいんですが、それでも限界はありますし、解釈が分かれることも考えられます。景気や物価なんかの現状を適切に言葉で表現するのは、どうしても細かなニュアンスを出し難くて、エコノミストの不得手な分野かもしれません。もっとも、エコノミストでなくても、微妙な表現は分かり難いものだという気がします。月例文学なんかでも、例えば、物価上昇率のデータの範囲によって、安定と高騰と暴騰を定義するとか、言葉とデータの対応表のようなものがあればいいんですが、その対応表も時々の経済状態によって微妙に違いが生ずる可能性も排除出来ませんから、完全なものを望むのは無理があります。
ECB もそうなんですから、日本だけでなく、いろんな国のエコノミストも、的確に経済をあらわす文章表現に苦労しているんだろうと思います。

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2007年5月28日 (月)

ゲーマーに必要なパソコンのスペック

今日も、朝からいいお天気で気温も上がりました。ここ数日、風が強い気がします。

引き続き、Windows Vista パソコンへの買換えを控えて、いろいろと情報収集していたんですが、やっぱり、通常ユーザよりもゲーマーの方がハイスペックを要求するんだということに、今さらながらに気付きました。
5月16日点けのエントリーでも紹介しましたが、私や女房のような一般的なユーザは、インターネットを閲覧して、メールをやり取りして、ワープロで文章を作成したり、デジカメの写真を保存したりするだけで、現在の Windows XP で十分な気がするんですが、ゲーマーはハイスペックを要求するようです。一例として、livedoor ニュースから、デルが3GHz超えオーバークロック動作に対応するハイエンドゲーマー向けのパソコンを発表したニュースを引用すると以下の通りです。

デルは5月28日、ゲーマー向けのハイエンドデスクトップPC「PS 720 H2C エディション」を発表、本日より発売を開始する。カスタマイズに対応、価格は38万4825円から(税込み)。
XPS 720 H2Cは、同社個人向けプレミアムブランドPC「XPS」シリーズの最上位モデルとなる製品で、従来モデルの「XPS 710」シリーズを継承したアルミ製筐体を採用。新たにBlu-rayディスクの搭載に対応したほか、CPUのオーバークロック動作を可能としており、Core 2 Extreme QX6700搭載時には3.2GHz、Core 2 Extreme X6800搭載時には3.46GHzでの動作をサポート。冷却システムは、「XPS 710 H2C エディション」と同様の液体ラジエータを用いたH2C(二段冷却)システムを採用している。

我が家では子供達がゲーマーですから、親よりもハイスペックなパソコンを必要としています。もちろん、ゲームだけでなく、メールのやり取りや文章作成もするんですが、ネットでフラッシュ素材を満載したホームページを見たり、オンラインゲームのクロノスをプレーしたりと、パソコンに負担をかけることについては、子供達の方が親以上だという気がします。
クロノスのプログラムについても、そもそも、300MB のファイルをダウンロードする必要がありますし、このプログラムの最低環境が CPU で見て、Pentium III 700MHz なんですが、推奨環境は Pentium IV 1.7GHz だったりしますので、我が家のパソコンでは最低環境をギリギリ満たしているだけです。ですから、ゲーム中にフリーズしたりして、子供達の不満が高まっています。時折、子供達といっしょに家電量販店でパソコンにインストールするタイプのゲームソフトを物色しないでもないんですが、ほとんどのゲームの推奨環境が我が家の現有のパソコンを上回っていたりして、諦めざるを得ないこともあります。
我が家でも、教育費とともに、子供にリソースをつぎ込む時代を迎えたのかもしれません。

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2007年5月27日 (日)

交流戦になってもタイガース打線が振るわない

午後から、団地の中で下の子とバドミントンをして遊んだ後、4時前にCATVで甲子園球場のプロ野球、阪神・ロッテ戦を見始めました。その時点で7-1で負けていました。杉山投手が2回までに7点取られて、早々とKOされたとのことでした。
こうなると、今の阪神打線ではどうしようもありません。ロッテの久保投手をまったく打てません。スタメンは大きく入れ替えました。先発投手を考慮して、シーツ内野手をスタメンから外し、今岡内野手も7番に落とし、濱中外野手に替えて桧山外野手をスタメン6番に入れ左打者中心でのラインナップです。さらに、今シーズン初めて赤星外野手を1番に入れ、3番に抜擢された鳥谷遊撃手と5番に上がった林外野手で金本外野手を挟むという左打ち3人でクリンナップを固めても、6回はダメでした。ノーアウトから1-2番が連続ヒットで出塁しても、3番と4番の一塁ゴロ2本で1点を取るのがやっとのありさまです。
私はガックリ肩を落として、チャンネル権を下の子に譲り渡しました。

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下の子をカブ隊に連れて行き、赤坂図書館でアルテミス・ファウル第4巻「オパールの策略」を借りる

今日はいいお天気でした。昨日と同じように、気温も上がって暑くなりました。夕方ににわか雨との天気予報ですが、今までのところ、雨が降りそうな気配はありません。

今日は、朝から下の子をカブ隊の活動に連れて行きます。昨年までのビーバー隊や現在のカブ隊なんかのボーイスカウト活動はベーデンパウエル卿によって前世紀20世紀の初頭に始められ、英国に起源を持つものですから、9月に進級の上進式がありますし、逆に言えば、7-6月は進級前の長い夏休みに当たります。来月6月には1年の締めくくりで、ボーイスカウトの団総会があり、いろんな催し物があるらしいです。カブ隊はぶんぶく茶釜のお芝居をすると聞いています。我が家の下の子は和尚さんの役らしいです。
下の子をカブ隊の集合場所に連れて行ってから、私は赤坂図書館に行きます。予約をしておいたアルテミス・ファウルの本を借りるためです。第4巻「オパールの策略」が届いていました。作者の母国であるアイルランドや欧米では第5巻に当たる "The Lost Colony" が出版されていますが、邦訳は現時点で第4巻までだと思います。赤坂図書館のは貸し出されていましたので、高輪図書館から取り寄せてもらいました。
運動会からの体力回復はともかく、さすがに、文章を読むスピードは歴然たる差があり、おにいちゃんは第1巻「妖精の身代金」をそろそろ読み終えるくらいなんですが、私は先週のうちにアルテミス・ファウルの3巻まで読み終えてしまい、今日からは第4巻に入ります。作者のオーエン・コルファーさんによると第3巻までの3部作のつもりだったようですが、好評につき第4巻以降も続いているようです。今週中に私は第4巻を読み終えると思いますので、機会があれば読書感想文を書きたいと思います。

下の写真は、自転車に乗ってカブ隊の活動に出かける下の子とアルテミス・ファウルを読みふけるおにいちゃんです。

自転車でカブ隊に出発する下の子  アルテミス・ファウルを読むおにいちゃん

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2007年5月26日 (土)

小学校の運動会に行く

今日はいいお天気でした。気温も7月並みに上がって暑くなりました。外にいたので日焼けしてしまいました。

今日は我が家の子供達の通う小学校の運動会です。小学生が2人いるんですから、運動会は我が家にとっては一大イベントです。女房は早くから起き出してお弁当を作りますし、私も写真を撮りまくります。それから、ランチタイムの場所取りも私の重要なミッションです。従って、デジカメと大きなレジャーシートを持って家を出ます。
子供達が学年ごとに、得点のつく徒競走と集団競技、それから、得点のつかないマスゲームを行います。誰でも3回の出番があるわけです。徒競走は1-2年生がかけっこと呼ばれていて50メートルで、3-4年生は全力走の80メートル、5-6年生は短距離走の100メートルです。それから、1-3年生と4-6年生の2グループに分かれての代表選手によるリレーもあります。もっとも、我が家の子供達は選手には選ばれていません。ゴールデンウィークに京都に帰省した折に、大おばあさんの世話をしてくれている叔父さんから、「いまだかつて、吉岡家の人間で走るのが速くて、リレーの選手になったのは聞いたことがない」と言われてしまい、おにいちゃんは何となく納得し、下の子は不満を漏らしていたんですが、やっぱり、我が家の家系はかけっこは得意ではないようです。
子供達の通う小学校は、親切にも、走るレース順とコースを前もって教えてくれる上に、ゴール地点では今が何レース目かを表示してくれるので、私を含めて写真を撮る保護者が、入れ替わり立ち代り、我が子がゴールするところを写真に収めます。昨年はマスゲームの立ち位置なんかも教えてくれたんですが、今年はそのような情報はありませんでした。仕方がないので、私は見晴らしのいい校舎2階のバルコニーからせっせと写真を撮ります。でも、携帯電話で盛んにおしゃべりに興じる人もいて、ビデオを撮影すると関係ない声が入りそうで、諦めて写真だけにしました。さすがに、1学年3クラス100人ほどの規模ですから、マスゲームなんかでも我が子を見つけ出すのは難しくありません。
昨年は我が家の子供達は兄弟ながらも紅白に別れてしまったんですが、今年は2人とも白組で応援にも熱が入ります。最終結果は白組の優勝となりました。性格的に私の遺伝の影響が大きいおにいちゃんはフフンと鼻で笑ってクールに構えますが、熱血漢の下の子は大喜びです。我が家では見慣れた微妙な性格の違いが、運動会でも見られました。さすがに、親子4人で疲れ切ってしまいました。でも、違いが現れるのは明日で、十分に回復し切らない中年の親と、一晩寝れば元気を回復する子供達の差は大きいです。
下の写真は今日の運動会の一場面、全員参加の大玉ころがしです。もちろん、白組です。

運動会の大玉ころがし

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2007年5月25日 (金)

オンラインソフトを使いこなす

今日は一日中が降り続きました。一日中降り続きましたが、時刻が進むに従って小雨になり、明日は晴れるようです。気温は上がりませんでしたが、湿度が高いので出歩くと汗ばんでしまいました。我が家は明日のお天気を気にしています。

私はネット上で提供されている様々なオンラインソフトウェアをダウンロードして使っています。パッケージソフトを購入するまでもないような小規模なアプリケーションはオンラインソフトで間に合わせています。その中で、テキストエディタをもっとも重宝しています。もちろん、画像ビューアFTP クライアント、あるいは、ファイルの圧縮・解凍のソフトやデスクトップ関係なんかも使っています。
どうしてワープロではなく、テキストエディタが好きなのかというと、何と言っても動作が軽いからです。もちろん、Windows 標準のメモ帳が余りに低機能で使いにくいせいもあります。文章を作成する場合、我が家では私とおにいちゃんがテキストエディタ派で、女房は見栄えのいいワープロをよく使っています。残念ながら、下の子は現時点では文章を作成する成長段階にありません。
私がテキストエディタに望む機能のうちメモ帳にないのを、重要と考える順に箇条書きで記すと以下の通りです。基本的に見やすくする機能だと思います。

  1. モノクロではなく、文字色と背景色を選択出来る。
  2. タブ式で複数のテキストを開ける。
  3. EOF や改行記号などを表示出来る。
  4. 行番号とルーラを表示出来る。
  5. 設定した任意の文字数で折り返し出来る。
  6. ドラッグ & ドロップで編集出来る。
  7. 拡張子別に色分け出来る。
  8. HTML のタグなどの強調表示が出来る。
  9. sjis 以外のコードのテキストも編集できる。
  10. フォントの選択が出来る。
  11. 大きなファイルサイズのテキストも開ける。

最近は、ほとんど、Windows 標準のメモ帳を使っていないんですが、最後の10番目と11番目は出来るようになったようなことを聞いたことがあります。しかし、Windows Vista はまだ買っていないので分かりませんが、1番目から9番目までは対応してくれていないように思います。2番目なんかは我が家のおにいちゃんは関係ないんですが、私には必要です。昔は BASIC のプログラムを組んでいたので、4番目のルーラーや8番目の強調表示なんかは必要不可欠だったんですが、今では文章作成だけに限れば、そんなに重要度は高くないような気もします。でも、ないと妙な感じがします。むしろ、メモ帳では6番目のドラッグ & ドロップ編集が出来ないのを不便に感じます。また、ブログを始めてからは、エクスポートとインポートが UTF-8 でエンコードされたテキストファイルの場合が多いですから、メモ帳では文字化けこそしないものの、とっても見づらくなってしまいます。オンラインで提供されているテキストエディタでも、UTF-8 を編集して、そのまま UTF-8 で保存できるのは少ないように思います。
現在は、宣伝に加担するつもりがないので、特に名を秘匿しますが、とあるシェアウェアのテキストエディタを使っている他、テキストエディタだけで5-6本パソコンに入っていると思います。昔はそれぞれに用途が違って、メールの原稿書き、HTML編集、BASICプログラミング、単なるメモ、巨大ログの閲覧、とかで使い分けていたんですが、いろんなテキストエディタの機能が向上してきて、今では余り意味がなくなって来た気がしないでもありません。
テキストエディタの他、ホームページを開設しているんであれば、FTP クライアントが必要になります。もちろん、Windows 標準で FTP の機能は提供されているんですが、DOS 窓での作業になりますから、いちいちコマンドを打ち込むのはメンドウです。GUI で操作できる FTP クライアントはネット上でゴマンと提供されていますので、その中から、私は FFFTP をダウンロードして使わせてもらっています。いくつかのサイトではこのソフトを FTP クライアントのスタンダードのように見なしているようです。
画像の閲覧も Windows 標準の画像ビューアが画像ファイルに関連付けされていて、ダブルクリックで画像を開いてくれるんですが、テキストのメモ帳と同じで特に使いやすくもないので、Irfan View をダウンロードして使わせてもらっています。外国製のソフトですが、日本語表示も出来ます。また、単なる画像の閲覧だけでなく、回転させたり、減色したりの簡単なレタッチも出来ますし、exif なんかの画像情報も見ることが出来ます。ついでの脱線なんですが、我が家が本格的に使い始めた1998年ころであればともかく、今どきのデジカメは exif 情報をワンサと記録することが出来ます。デジカメのメーカーや型式、撮影日時に加えて、シャッタースピードと F 値、ISO レートやフラッシュの発光の有無なんかです。それぞれがマニュアル設定なのか、オートなのか、までが表示されてしまいます。うっかり、詳しい人にファイルで画像を渡したりすると、すべてがバレバレになってしまう恐れがあったりするわけです。
それから、最近では ADSL や光通信なんかでインターネットがブロードバンド化して、スピードが格段に向上しましたから、ダイヤルアップでインターネットに接続していたころほどには必要なくなったんでしょうが、その昔はメールにファイルを添付する場合、圧縮と解凍が必要アイテムだったので、この方面でもオンラインソフトを使っている人が多いような気がします。これは千差万別でいっぱい提供されています。凝った作りを強調しているものから、手軽に使えるのが売り物だったり、さまざまです。少し前までは、圧縮した書庫ファイルをメールに添付して送ると、送付先の人のスキルによっては解凍できない場合もありましたが、最近では、XP パソコンであれば標準で zip が扱えますから、私は出来る限りファイルは圧縮して送るようにしています。
他のオンラインソフトのジャンルといえば、やっぱりゲームです。オンラインソフトはゲームから始まったと言っても過言ではありません。一例を取り上げるのも難しいほど、バリエーションはさまざまです。それから、デスクトップ関係でしょう。スタートメニューは使いにくいし、私はデスクトップ上にアイコンをいっぱい並べるのも好みませんから、ランチャーで整理していたりします。これもいっぱいあります。また、ランチャーとともに、時計やカレンダーや付箋なんかはオンラインソフトの独壇場だったんですが、Windows Vista になってからはガジェットに移行しているのかもしれません。
今夜のエントリーのカテゴリーは迷ったんですが、久し振りにトリビアな日記に分類しておきます。

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2007年5月24日 (木)

阪神タイガースの交流戦向けのユニフォームはカッコいい

今日もいいお天気でした。気温も上がって暑くなりました。

一応、阪神タイガースのファンでありながら、まったく知らなかったんですが、昨夜遅く、8回ころから交流戦の対ソフトバンク戦を見て、オヤッと思いました。今年の交流戦向けの新しいユニフォームがカッコよかったからです。昨夜はビジターでしたので、黒地に黄色い文字でした。ホームでは白地です。昨夜のことなのにズボラして、今日になってからネットで調べると、ゴールデンウィーク明けの5月7日に発表されていたことを知りました。いくつか記事があったんですが、日刊スポーツのサイトから引用すると、以下の通りです。

阪神は7日、今季のセ・パ交流戦で使用するユニホームを発表した。デザイナーのコシノヒロコさんがデザインしたもので、ホーム用は白地に黒の縦じま、ビジター用は黒字に黄色の縦じまが基調。ホーム、ビジター用ともに05年から採用する筆記体字のニューロゴ「Tigers」を胸マークに使用している。帽子及びヘルメットには襲い掛かる虎をイメージした黄色ラインが入っている。

サイトには写真もあります。なお、デザインしたコシノヒロコさんは大阪出身と記憶していますが、阪神ファンなのかもしれません。確か、昨年と一昨年の交流戦は1970年代だかに使っていた復刻版のユニフォームでプレーしていたことを覚えているんですが、今年は大幅なイメージチェンジです。ファッションは趣味の分野ですから、いろんな意見はあるんでしょうが、私はカッコいいと思いました。カッコ悪いのは、阪神ファンと言いつつ、実際に試合を見るまで知らなかった私かもしれません。
今年の交流戦はかなり減って、その分、2連戦が多いのでピッチャーに余裕が出来ると聞いていますし、復帰した濱中選手も昨夜は大活躍だったようですから、私が日曜日のエントリーで指摘した打線の起爆剤になりそうな予感がします。さらに、パリーグの本拠地球場では指名打者が使えますから、林選手と濱中選手をともに先発オーダーに入れることも可能で、投手が抜けるんですから当然ながら、打線に迫力が増すことと思います。昨年・一昨年と分のいい交流戦で借金を返済して、さらに、一気に打線に火がついて欲しいものです。


がんばれ
タイガース!

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2007年5月23日 (水)

首都圏の大学ではしかが大流行

今日もいいお天気でした。気温も上がって、暑いくらいでした。

新聞やテレビなんかでも報道されている通り、ここ2週間ほど、首都圏の大学ではしかが大流行しているようです。東京六大学野球は今のところ続けられているようですが、関東大学サッカーでは何試合か中止に追い込まれたようですし、いくつかの大学で休講になっているようです。昨日の新聞を見ると、とうとう、あのマンモス大学の早稲田大学が休講に入ったそうです。いつもの朝日新聞のサイトから、早稲田大学の休講を伝えるニュースの最初のパラだけを引用すると以下の通りです。

早稲田大(東京都新宿区)は21日、学生の一部がはしか(麻疹)に感染したため、ほぼ全学にわたって休講とすることを決めた。同日午後からただちに実施し、29日までの予定で、大学生や大学院生ら約5万5000人に原則として登校を禁じた。はしかは首都圏で流行しており、患者が特に多い東京都内では大学の休講が相次いでいる。通常通りの大学でも患者が確認されており、休講はさらに広がりそうだ。

本題のはしかから外れるんですが、それにしても、5万5000人といえば、ちょっとした地方都市並みですから、早稲田大学のマンモス振りには驚かされます。

昔は「はしかに罹ったようなもの」なんて比喩的な表現があるくらいで、誰でも小さいころに罹る病気だと思われていましたが、我が家のおにいちゃんが生まれた10年くらい前には、すでに、はしか(麻疹)は予防接種で感染を防止して、そもそも罹患しないで済ませる病気と考えられていました。我が家の場合は子供達が2人とも男の子ですから、これに加えて、おたふく風邪なんかも罹患しないように予防接種をしましたし、女のお子さんの場合は風疹もそうなんだろうと思います。
前回流行したのは2001年で、推定で28万6000人が罹患したと報じられていましたが、そのころ、我が家はジャカルタに住まいしていて、我が家の子供達は罹りませんでした。その代わりでもないんでしょうが、2003年の年初にジャカルタの日本人社会で子供達の間に水疱瘡が大流行したことを記憶しています。我が家の子供達もおにいちゃんが2月にもらって来て、3月に下の子にもうつったことを覚えています。
今回の大流行の原因もいろいろ言われていて、1回だけの予防接種では免疫力がつかない場合があったり、はしかの流行が少なくなり、ウイルスに接する機会が減って免疫の増強効果が得られなくなったことを指摘する意見もあります。時期的にも、4-6月は入学式から始まって、大学生なんかが集まる機会が多いとも言えます。
私はまったくの専門外なのでよく分かりませんが、死に至る病ではないと言うものの、特効薬がないので体力勝負で治癒せざるを得ませんし、病気の間はそれ相応に苦しいわけですから、我が家の子供達はもちろんのこと、これ以上多くの方が罹患することのないように、また、罹ってしまった方は早く治癒するように願っています。

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2007年5月22日 (火)

サマータイムは地球環境にやさしいか?

今日もいいお天気でした。気温も昨日よりも上がったように思います。

今日の朝刊で見かけたんですが、サマータイムに関する議論が盛り上がっているようです。読売新聞のサイトから最初の3パラだけを引用すると以下の通りです。

夏季の時間を1時間早めるサマータイム制度について、政府・与党内で21日、導入に前向きな発言が相次いだ。
日本経団連は21日、自民党幹部と意見交換する「2007年自民党と政策を語る会」でサマータイム制度の導入を要望した。これに対し自民党の中川幹事長は「温暖化対策の一環として目指していく」と前向きな姿勢を示した。
安倍首相も同日夜、首相官邸で記者団に、「省エネルギーあるいは地球温暖化を防ぐためにいろいろなアイデアが出てくることはよいと思う。よく議論をしたい」と経団連の提案を評価した。塩崎官房長官も同日午後の記者会見で「様々な場で真剣な議論が行われている。我々としても歓迎したい」と述べ、導入ムードが一気に高まった。

私が海外生活を送ったのはチリとインドネシアなんですが、このうち、チリではサマータイムが実施されていました。それから、旅行した限りでは、シンガポールもかなり時計を進めている印象があり、朝の7時でもまだ薄暗かったように記憶しています。サマータイムの最大の眼目は夕方の時間帯が有効に活用出来ることです。要するに、太陽の出ている昼の時間が長いわけです。ですから、早くから電灯を点ける必要もなく、地球環境保護には適しているといえます。私は何度かこのブログでも主張しているように、冬の寒い時期に暖房温度を下げるよりも、夏の暑い時期に冷房温度を下げる方が、より体調への影響が少なく、マイナス6パーセントは夏にがんばるべきだと考えていますから、ピッタリの制度だといえます。さらに、午後の活動時間帯が長くなりますから、ショッピングや余暇活動なんかの個人消費も活性化されるんではないかと期待されます。経団連なんかは後者の効果を狙っているような気がしないでもありません。もっとも、外が明るいので、ついつい残業をしてしまい、ホワイトカラー・エグゼンプションなんかと組み合わせると、大幅な労働強化につながりかねません。経団連はこの面での効果も期待している可能性があります。
チリでは北半球とは逆で、10月から3月までがサマータイムで、しかも、サンティアゴ周辺は典型的な地中海性気候ですから、夏の季節は雨が降りません。雨が降らないどころか、毎日カンカン照りで雲ひとつない快晴のお天気が続きます。加えて、カリフォルニアなんかが典型なんですが、南北米州大陸の太平洋岸はほとんど砂漠の気候に近くて、日中と夜間の気温差がとっても大きくなります。南緯と北緯の絶対値で考えると、サンティアゴは日本ではほぼ福岡あたりに位置し、気温も似ている気がしないでもありません。ですから、夏季においては、日中の最高気温は32-3度まで上がるんですが、でも砂漠の気候に近いため、太陽が沈むと15度くらいまで急速に気温が下がります。ですから、夏でも夜間の外出は上着が必要ですし、逆に、日本のような熱帯夜はあり得なくて、エアコンはいっさい必要ありません。私が在チリ大使館に経済アタッシェとして勤務している時は、オフィスにはエアコンは必須でしたが、家に持っているのは大使だけと言われていました。
確かに、外が明るいので、ついつい時刻を忘れて残業しがちになりますし、特に、時差ボケのある出張者とのアポなんかは遅くなりがちでしたが、それも慣れの問題だと思います。夕方に仕事を終えてからから日が暮れるまでが長いですから、テニスをしたり、ジムに通ったりと、とっても有効に時間が使えます。中南米のラテンの国は夕食が遅いですから、駐在している日本人なんかは時間を持て余したりすることもあるようです。
サマータイムからは離れますが、サンティアゴでは交通も合理的になっていて、何本かの幹線道路では1日のうちで朝の通勤時間帯は郊外の住宅街から市内中心部のオフィス街に向かう方向で一方通行にして、夕方の通勤時間帯は逆の一方通行にしたりして、道路を有効的に使ってたりしました。また、日本のお盆やゴールデンウィークに当たるような国民的な連続休暇の季節には、休暇の始まりの日はサンティアゴから外に向かう一方通行にして、逆に、日本でいうUターンラッシュの日にはサンティアゴへ向かう一方通行にしたりしていました。思い切ったことをするもんだと驚いた記憶がありますが、合理的といえるかもしれません。でも、当然ながら、一方通行と交互通行を切り替える時には交通事故が多発していたような印象もあります。それなりの社会的なコストも生じていたというべきかもしれません。

いずれにせよ、今日のエントリーのテーマである「サマータイムは地球環境にやさしいか?」の回答は、"Definitely, it is!" だと思います。地球環境保護の観点から、また、私は外国で夏時間制度のある生活を経験した立場から、サマータイムを熱烈に支持したいと思います。

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2007年5月21日 (月)

ポケモンのプロモーション・カード

今日もいいお天気でしたが、夕方には少し雲が広がりました。気温は25度を超えなかったようで、湿度が低くて、さわやかな初夏のお天気が続いています。

一昨日の土曜日は、「5月19日だけ」のコマーシャルに惑わされて、マクドナルドにハッピーセットのランチに行って、ポケモンのプロモーション・カードをもらったんですが、今日、少し外出した折にマクドナルドの前を通りかかると、5月いっぱいのキャンペーンのように見受けましたので、家に帰ってマクドナルドのサイトを確認すると、カードがなくなるまで続きそうな印象を持ちました。ホームページ上ではいつまでとは明記してありませんでしたが、しばらくの期間続くことを前提にした表現で、カードには数に限りがある、なんて書いてあったりしました。

プロモーション・カード

どんなカードがもらえるのかというと、ポケモンがダイヤモンド・パールのシリーズになってから新たに登場したポケモンのようです。まず、草・炎・水の3タイプの基本的なポケモン、それぞれ、ナエトル、ヒコザル、ポッチャマです。上の写真の上の段にいる3匹です。それから、超タイプのグレッグルとフワライドもいます。中段の紫色の2匹です。最後に、上の写真の下の段の2匹で、主役級のパルキアとディアルガです。どうして主役級と書いたかというと、夏休みのポケモン映画のタイトルが「ディアルガ vs パルキア vs ダークライ」となっているからです。まったくどうでもいいことで、プロモーション・カードから話が外れて行くんですが、夏休みのポケモン映画ではスクリーンからワイヤレス通信でダークライがニンテンドーDSに飛んで来て、ゲームの中にゲット出来るそうです。もちろん、我が家ではすでに映画の前売り券を買ってあったりします。
話をプロモーション・カードに戻すと、一昨日の土曜日には、我が家のおにいちゃんにはパルキアが当たって大喜びで、下の子にはポッチャマでガッカリでした。ついでに、私も子供向けのハッピーセットを頼んで、フワライドが当たりました。プロモーション・カード7枚のうち、フワライドだけが1進化ポケモンで、たねポケモンであるフワンテを持っていないと進化させられないんですが、私はちゃんと持っていたりします。超ポケモンに必要な超エネルギーもたんまり持っています。
昨日の朝には、12チャンネルの子供向け番組であるポケモン・サンデーの特集で、ポケモン・カードゲームが取り上げられ、ヤケに小さい小学生がチャンピオンとして登場したりしていましたので、我が家だけでなく、世間一般でもポケモン・カードゲームがはやるのかもしれません。前にいた松戸の団地では、下の子の同級生のおとうさんがポケモン・カードゲームのマニアで、幼稚園のころから下の子はいろんなめずらしいカードを見せてもらっていました。
ポケモン・カードゲームはプレーそのものに戦略性があるのもさることながら、デッキを作る時にはかなり綿密な知的作業が必要とされますので、遊びと見なされるジャンルであっても、小学生の知的なトレーニングとしては決して悪くないと私は考えています。ですから、ちょくちょくカードを買いに行ったりして、集中力を養うガンプラとともに子供達にオススメしていたりします。

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2007年5月20日 (日)

フラストレーションをまき散らすタイガース打撃陣

今日は午後からもいいお天気でした。しばらく晴れが続くような天気予報です。

午後からは子供達とポケモン・カードゲームをしたり、ゆったりと過ごします。
3時ころからCATVで甲子園球場の阪神・横浜戦をテレビ観戦します。ちょうど、4回裏の最初から見始めたので、林外野手のヒットでこの試合唯一の点が入ったシーンを見ることが出来ました。なお、最後のヒーローインタビューでは6回をゼロに押さえた中村投手と4回裏の唯一の得点を挙げた林外野手でしたが、その前にワザアリのヒットでつないだ今岡内野手の渋い打撃も見逃せません。
でも、その後、サッパリ点が入りません。5回以降は毎回のように先頭打者が出塁して、着実にバントという渋い戦法で送っているにもかかわらず、追加点が入らず、好投を続けていた中村投手にも代打を送らねばならない展開になります。6回だか、7回だかには3番のシーツ内野手までが送りバントしたんですが、4番の金本外野手と5番の今岡内野手に1本が出ませんでした。シーツ内野手がバントした時には、甲子園がどよめいたようでした。フラストレーションがたまって仕方がありませんでした。
5回以降の後半は、感覚的には各イニング裏の阪神タイガースの攻撃時間が8-9割に達していたように思いますが、それでも点が入りませんでした。逆に、各イニング表の横浜の攻撃時間がとっても短くて、アッサリと終わっていたのはタイガース投手陣の実力かもしれません。それはそれなりに、安心して見ていることが出来ました。昨年と順番が違っているとはいえ、JFKの安定感は抜群です。
この対横浜3連戦を見ていて、リリーフ陣の安定感は抜群ですし、かなり先発投手陣は立ち直って来たように感じられますので、後は、打撃陣のがんばりどころだと思います。特に、林外野手が好調を維持しているだけに、昨日のシーツ内野手のようにクリンナップがガンガン打ち出せば、より早く波に乗れるような気がします。特に、5億円も払っているんですから、金本外野手にはもっと打ってもらいたいです。

来週から始まるパリーグとの交流戦はいつも相性がいいように思いますので、
がんばれタイガース!

さて、下の写真は、阪神タイガースとは何の関係もなく、ストラップハンターを操ってトレジャーガウストのゲームを遊ぶ下の子です。ものすごい集中力です。親バカなものですから、午前中の自転車に乗ったおにいちゃんの写真に続いて、ゲームで遊ぶ下の子の写真も忘れずアップしておきます。

トレジャーガウストで遊ぶ下の子

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自転車でおにいちゃんと赤坂図書館に行き、「アルテミス・ファウル」を借りる

今日は、朝から快晴に晴れ上がり、気温も昨日よりも上がりました。

自転車で図書館へ出かけるおにいちゃん

今日の午前中はおにいちゃんと赤坂図書館へ出かけます。上の写真は自転車で団地を出発するところです。実は、おにいちゃんは昨年はハリー・ポッターにハマッて、今まで出版されている全6巻を読み終えて、最近まで、ストラウド著になるバーティミアスのシリーズを読んでたのは知っていたんですが、先日、全3巻を読み終えたそうです。私は4月24日に読み終えて読書感想文をアップしましてあります。おにいちゃんは今度は、オーエン・コルファー著になるアルテミス・ファウルのシリーズを読み出しました。まず、第1巻「妖精の身代金」を読み始めています。しかし、売切れなのか、何なのか、第2巻「北極の事件簿」、第3巻「永遠の暗号」、第4巻「オパールの策略」が届かないので、図書館に行った次第です。
いつもの通り、自転車のタンデムで行きます。私は新装なった赤坂図書館には何度か行ったことがあるんですが、おにいちゃんは初めてだと言っていました。2階にある駐輪場に自転車を置いて、別の入り口から図書館に入ります。赤坂図書館では、今年の3月に発売された最新刊の第4巻だけが貸出し中で、1-3巻は置いてありました。第1巻はすでに買ってあるので借りる必要はなかったんですが、私も読みたい気がしましたので、何となく借りてしまいました。本当に借りて読もうと考えている人には迷惑だったかもしれませんが、他の港区立図書館でも在庫があるのを確認しましたから、申し訳ないと思いつつも借りてしまいました。
主人公のアルテミス・ファウルはアイルランドの伝説的な犯罪一家に育った12歳の天才少年という設定で、コンピュータなんかのハイテクを駆使する近未来のお話だそうです。でも、実は、この本は図書館の中高生コーナーに置いてありました。小学5年生のおにいちゃんでも読みこなせるかどうかは不明ですが、妖精文字の解読があったり、名探偵コナンで暗号解読に興味を示しているおにいちゃんが好きそうな本だという気もします。私も最近は経済書ばっかりなので、このあたりで雰囲気を変えて、読んでみようかなと思わないでもありません。でも、読まないなら、早めに図書館に返却したいと思います。

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2007年5月19日 (土)

何だか、今年の阪神は調子の波が極端

下の子を科学教室に連れて行ったり、おにいちゃんと合流してマクドナルドで昼食を食べたりした今日のエントリーを書きながら、チラチラとCATVで阪神タイガースの甲子園球場での横浜戦を途中からテレビ観戦していましたが、今年の阪神タイガースの調子は極端な気がします。
今日はいい面が出ました。あれだけの不振をかこっていたシーツ内野手が連続ホームランを打ったり、グチャグチャに壊れていた先発投手陣も、杉山投手が復帰するとともに久々の完封をやってのけたり、今日は快勝でした。ようやく、スタメンもクリンナップを3番シーツ、4番金本、5番今岡に戻し、濱中外野手の穴は林外野手がしっかりと埋めて、今日が初スタメンの桜井外野手も5回にはプロ初安打が得点にからみましたし、1番に定着した鳥谷内野手も最終回にはイチローばりの内野安打でダメ押し点を加点したりと、打線も復調の兆しが見えます。しかし、ヤクルトには3連勝するけど、広島には3連敗したりして、調子の波が極端な気がします。もっとも、だからといって、せっかく連勝した横浜戦は3連勝して欲しいのはヤマヤマですし、せめて、同一カードの3連敗を避けるようにして欲しいものです。

何はともあれ、
がんばれタイガース!

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下の子と科学教室の後、おにいちゃんと合流してマクドナルドと散髪に行く

今日は、朝からでしたが、昼前には上がりました。でも、夕方まで雲は晴れませんでした。気温も上がらなかったように思います。

科学教室で白衣姿の下の子

今日は下の子を科学教室に連れて行きます。2月末にお試しで行ったところで、下の子は今日から本格的に参加します。細かい雨が降っていたんですが、気にせず2人で駅から突っ走ります。上の写真のように、下の子は白衣を着て名札をつけ、科学教室で勉強を始めます。後から聞いたところでは、今日のテーマは「力の働き」だそうで、滑車やてこの原理、支点・力点・作用点なんかを実際に簡単な実験を交えがら勉強したようです。てこの原理を応用して、大人に腕相撲で勝つ方法を教えてもらい、家に帰ってから実際にやってみたりしました。大人の方が子供の手首から下のあたりをつかんで腕相撲すると、確かに、子供の方が圧倒的に有利になり、私は下の子に勝てませんでした。
でも、私の主たる役目はボディガードとして子供を科学教室に送り迎えすることで、初歩的な数学ならともかく、エコノミストを自称する私が物理や化学に強いハズもなく、科学教室が開かれている間は、適当に時間潰しをします。まず、ポケモン・カードを売っているお店に立ち寄ったんですが、まだ開店していなくて、開店を待っていると科学教室のお迎えに間に合いそうもなかったので諦めます。次に、家電量販店に行きます。ネットで調べておいたパソコンの実物を見ます。先日のエントリーでも取り上げましたが、そろそろ、Windows Vista を搭載したパソコンへの買換えを予定していますので、かなり真剣に見て回ります。OS は Windows Vista の Home Premium にし、モニターを今の 15 インチより少し大きい 17 インチにすることは決まりなんですが、CPU はイマイチ悩んでいるところです。いくつかのパソコン・メーカーのコーナーを見て回ったんですが、やっぱり奮発してインテルの Core 2 Duo にしようかと考えがまとまりつつあります。でも、メーカーによって、CPU が Core 2 Duo の 1.8GHz くらいになると、デスクトップでは一気にモニターが 20 インチになったり、我が家では使いもしない地デジのテレビチューナーが付属したりして、適当なスペックのパソコンを探すのに苦労したりします。17 インチのモニターなら、CPU は Celeron か AMD というのも多かったです。さらに、普通は 1GB の RAM を 2GB に増設しようとすると、当然ながら、それ相応にオプション費用もかかります。それにしても、プロだと思っていた店員さんが余り詳しくなく、カタログを当たる方が早かったりしました。商品展開が速い分野なので大変でしょうが、もう少し勉強して欲しい気がしないでもありません。
科学教室を終えた下の子といっしょに家路につき、途中でおにいちゃんと合流してランチのためにマクドナルドに向かいます。なぜか、今日だけ、マクドナルドの子供向けのハッピーセットにポケモン・カードのプロモーション・カードがオマケに付いて来るそうで、我が家の子供達には見逃せません。でも、これは当て物なので、みんなにいいカードが当たるわけではありません。おにいちゃんにはパルキアが当たりましたが、下の子はポッチャマでした。先月4月30日にはカードショップにポケモン・カードを買いに行きましたが、その際に、下の子はおにいちゃんの予算を大幅に流用したりしていましたので、今日のマクドナルドで公平を取り戻すような何らかのシステムが作用したのではないかと私は考えています。世の中はよく出来ているのです。
最後に、新学年が始まる直前に女房が子供達を散髪に連れて行ってから、すでに1ヶ月半ほどたちましたので、マクドナルドでのランチの後に散髪に行きます。下の写真は散髪を終えて家に帰った子供達の後ろ姿です。もうちょっとバリカンで刈り上げて短くしてもらうべきだったかどうか、少し反省しているところです。

散髪した子供達

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2007年5月18日 (金)

ゴルディロックス経済はいかにして可能となったか?

今日は、朝からいいお天気でしたが、夕方には雲が広がりました。明日にかけて下り坂なんですが、雨が降る確率は低いとの天気予報です。

少し前からゴルディロックス経済なるものがメディアなんかに登場し始めています。私のこのブログでも、昨夜は日本のGDP統計を取り上げ、まずまず好調であることは新聞なんかでも報じている通りです。さらに少し前には国際通貨基金(IMF)の世界経済見通しを取り上げて、やっぱり、世界経済も好調を持続しているような分析でした。これらの好調な経済を指して使われているのがゴルディロックス経済です。もともとは "Goldilocks and the Three Bears" という題名の童話に出てくる少女の名前です。もう少し詳しくは、はてなダイアリーから引用すると以下の通りです。

Goldilocks
イギリスの童話「ゴルディロックスと3匹のくま」の主人公である女の子の名前。その童話では、熊の親子の家に迷い込んだゴルディロックスが、熱すぎず冷たすぎもしないちょうど良い温かさのスープ、ちょうど良い堅さのベッドを見つける。
転じて、インフレなき経済成長を達成する理想的な景気をゴルディロックス経済、ゴルディロックス・エコノミーという。

いろんなエコノミストがいろんなことを言っていますので、私の方から付け加えることは少ないんですが、2点だけ強調しておきたいと思います。第1に、このようなゴルディロックス経済は中国やインドなんかのフロンティアにおける労働力を世界経済の生産関数に組み入れると言う意味での開発によって可能となったことです。第2に、このようなフロンティアの労働力を生産関数に組み入れるに当たっては、米国が経常収支赤字を継続するという形で世界的に流動性を開発資金として供給することによって可能となったということです。要するに、世界経済の生産関数において、中国やインドなんかのフロンティアが労働力を供給し、米国が資本を供給して、アウトプットが増加したと私は考えています。
まず、現在の世界的なゴルディロックス経済は、何らかのイノベーションによってもたらされたものかどうか、私は疑わしい考えています。もっとも、この場合のイノベーションは生産関数のシフトや生産性に関してエコノミストが使う概念であって、工学的な技術革新とは少し違います。それはともかく、金融の分野を別にすれば、製造業の分野では生産関数のシフトをもたらす新たなイノベーションは最近10-20年ではそんなには生じていないのではないかと思われます。もちろん、ロボットの実用化やIT技術の発展などによって生産現場は劇的に変化したと言う人もいますが、私から見れば、携帯電話などの通信手段の登場は従来の通信機器に代替しただけであり、しかも、生産現場よりも国民生活の場での活用も広く見られることから、経済の生産性を劇的に向上させたかどうかは疑問です。ということで、第1のポイントは、むしろ、中国やインドといった新たなフロンティアが開発され、未熟練ながら低賃金の労働者を大量に世界経済の生産関数に取り込んだことの方がインパクトが大きいんではないかと私は考えています。この労働力を生産関数に取り込んだ余波は労働者の雇用者所得にネガティブな形で現れます。いずれにせよ、労働分配率が下がるんですが、タイプは2通りあって、米国流と欧州流です。米国流はフロンティアに資本を供給して直接的にフロンティアの労働力を活用することにより資本の収益率が高まり、相対的に雇用者所得の比率が下がるものです。これに対して、欧州流は生産拠点をフロンティアに移転する可能性を示唆して間接的に利用し、国内生産を維持する代償として賃金を下げることにより、絶対的に雇用者所得が減少するものです。日本は前者の米国流に近いんではないかと思います。実際には、ここまで極端ではないかもしれませんが、大雑把にはこんな感じだと私は考えています。
閑話休題
ただし、金融については私はエコノミスト的なイノベーションがあったと考えています。まあ、金融工学と言っても、ブラック・ショールズ方程式といっても大きな違いはないんですが、金融資産価格を分析し、リスクを分散したり、管理したりする面で大きな進歩があったからです。金融工学というと難しそうなんですが、平たく言えば、株式や債券なんかの金融資産価格がランダムウォークするとすれば、それらの集合を考えることにより、中心極限定理を用いて分布を正規化することが可能だということです。これで理解できれば頭がいいと思うんですが、私がよく分かりやすい例として持ち出すのはサイコロです。サイコロの目が出る確率は1-6まですべてが1/6で、ランダムな一様分布なんですが、2個のサイコロを投げると7が出る確率が最も高くなることは、マージャンをしない人でも直感的に理解できると思います。このように、一様分布するサイコロであっても、たくさんのサイコロを投げれば結果が正規分布に近づくというのが中心極限定理であり、正規分布やその他の統計的な分析対象となっている分布に従うことが分かれば、ランダムウォークする金融資産価格であっても多数を束ねることにより従来型の統計処理が可能となる、というのが核心部分です。従って、皮肉な結果なんですが、金融資産価格がランダムウォークすることを否定し、十分な情報があれば価格予測が出来ると信じている人たちが、金融資産価格のランダムウォークを前提とした金融工学を利用している場合も多く、私には矛盾しているようにしか見受けられなかったりします。
本題に戻ると、第2のポイントとして、中国やインドの未熟練ながら低賃金の労働者を世界経済の生産関数に組み込んで、フロンティアを拡大することを可能にしたのはドル流動性が開発資金として供給されているからです。要するに、米国が経常収支赤字を垂れ流して、米国民はドル紙幣を印刷することによりフロンティアに資本を供給し、その見返りとして高い消費生活水準を享受しているわけです。ですから、米国経済が経常収支赤字を続けても、途上国で米国ドルが開発資金として需要されている限りは、ドル暴落が生じる可能性は低いままで止まります。もちろん、開発資金としての米ドルの役割が終わる段階はいずれ来ることは明らかなんですが、それがいつになるかは誰にも分かりません。
もっと論を進めると、現在のフロンティアである中国やインドで労働力の供給が止まった時点で、米ドルに対する需要も終わる可能性が高いとはいえると思います。ただし、逆に、国際流動性の役割を果たしている米国による経常収支赤字という資本の供給が終われば、フロンティアでの労働供給もストップする可能性があります。いつの時点で、どちらが先行して、このゴルディロックス経済が終わりをつげるのかは、現時点では、私には予想もつきません。明日にでも中国経済が崩壊することを予言する人もいますし、最近、私が読んだ本では30年続くことに太鼓判を押している人もいたりします。でも、何の根拠もなく、私の直感からいえば、2010年過ぎあたりに日米の設備投資循環がピークを迎えるとともに、中国の北京オリンピックや上海万博などのイベントが終了しますので、中国発で何らかのショックがありそうな気がしないでもありません。でも、これを乗り切ると、もっと長期に継続しそうな予感もあります。いずれにせよ、まったく自信はありません

しかしながら、マーケット・エコノミストと違って、私のような官庁エコノミストに対しては、ゴルディロックス経済はいろんな意味でラクを出来る条件を整えてくれているような気がしないでもありません。

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2007年5月17日 (木)

1-3月期国内総生産(GDP)1次速報をどう見るか?

今日は、午前中は雨が降ったり止んだりのお天気でしたが、2時ころに土砂降りの雨になった後、2時過ぎにピタッと雨が止んで、急速にお天気が回復し、晴れ間が見えるようになりました。不思議なお天気でした。

今日の朝一番に今年1-3月期のGDP第1次速報が発表されました。夕刊で報じられている通りで、ヘッドラインの季節調整済みの前期比で0.6%(前期比年率2.4%)の成長率を記録しました。昨年10-12月期の1.2%に続いて、年率で1%半ばから後半とされる潜在成長率を2四半期連続で上回る成長率となりました。昨日から始まっていた日銀の政策委員会・金融政策決定会合では、金融政策の現状維持を全員一致で決めたようです。また、大田経済財政担当大臣も記者会見で、物価が持続的に下落するデフレからの脱却について「視野に入っているが、脱却したとはいえない」と述べたと報じられています。NIKKEI.NETのサイトから最初の2パラだけ引用すると以下の通りです。

内閣府が17日発表した1―3月期の国内総生産(GDP)の速報値は物価変動の影響を除いた実質ベースで前期比0.6%増、年率換算で2.4%増となった。設備投資が前期に比べて減ったものの個人消費と輸出が堅調に伸び、内外需がそろって成長率を押し上げた。プラス成長は9・四半期連続で、日本経済は1%半ばから後半とされる潜在成長率を上回る安定成長を続けている。
2006年度の実質成長率は1.9%、名目成長率は1.3%。実質成長率は03年度から4年連続で2%前後の水準となり、バブル崩壊後では最も息の長い成長が続いていることが確認された。

前回10-12月期の1次速報を取り上げた2月15日付けのエントリーの表と同様に、主要な需要項目別の伸び率の表を作成しました。ただし、民間在庫と外需だけは寄与度で示してあります。以下のようになります。主要な需要項目別の伸び率のほかに、名目GDPの成長率とGDPデフレータの変化も下の2段に表示してあります。

需要項目2006/
1-3
2006/
4-6
2006/
7-9
2006/
10-12
2007/
1-3
実質GDP+0.8+0.3+0.1+1.2+0.6
  民間消費-0.2+0.6-1.0+1.1+0.9
  民間住宅+0.9-1.9-0.3+2.2-0.3
  民間設備+4.7+2.6+0.9+2.3-0.9
  民間在庫+0.2-0.1+0.2-0.1-0.1
  外需+0.1-0.1+0.4+0.1+0.4
名目GDP+0.4+0.2-0.1+1.3+0.3
GDPデフレータ-1.3-1.1-0.7-0.5-0.2

まず、統計の結果は市場のコンセンサスである前期比0.7%、前期比年率2.6%にほぼ近く、サプライズはありませんでした。ですから、東証の日経平均は終値で前日比30円安と小幅な動きしか示しませんでした。ですから、私の方からもそんなにコメントすることもありません。特に、金融政策の関係では、年後半に日銀が25ベーシスの金利引上げを行うとの市場の予想の変更は何もないものと見受けられます。でも、一応、先行き経済の見通しとも合わせて、2点だけ指摘しておきたいと思います。
いいニュースと悪いニュースなのかもしれませんが、私はいいニュースから聞きたい方なので、第1に、設備投資の減少は一時的なもので、年後半には回復すると考えられることです。先日発表された1-3月期の機械受注統計からして、4-6月期くらいまで設備投資は小幅な減少を記録する可能性が高いと私は考えていますが、現在の設備投資循環の状況や企業収益が好調なことなどから、設備投資の弱さは一時的なもので、年後半には回復するものと私は考えています。1-3月期にマイナスを記録したからといって、悲観するには及びません。
第2の悪いニュースは、大田大臣の発言にもある通り、引き続き、デフレが続いていて本格的には脱却できていないことです。GDPデフレータは-0.2まで下げ幅を縮小してきていますが、労働分配率は上がりませんし、単純に名目雇用者報酬を実質GDPで除した単位労働コストもマイナスを続けています。マネーサプライの伸び率から考えても、デフレ脱却と政府として宣言できるのはかなり先になりそうな気がします。2006年度中にデフレ脱却を目標にした小泉政権の公約達成は出来なかったことになり、ひょっとしたら、今年中も難しいかもしれません。
さらに、三位一体改革に伴う税制の制度変更により、年央には踊り場的な景気の停滞がある可能性が高いと考えていますが、それを過ぎれば、年末あたりから潜在成長率近傍の成長に戻ると私は予想しています。もっとも、これはエコノミスト業界の平均的な見通しだと言えます。

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2007年5月16日 (水)

私は赤ちゃんポストが理解できない

いろんなメディアで取り上げられていて、いろんな評論家が論じていますので、ご存じの方も多いと思いますが、熊本の病院で赤ちゃんポストが設置され、その設置の当日に3歳児くらいの男の子が父親によって預けられたそうです。
私も新聞やテレビでいろんな情報に接しましたし、先ほども、お風呂に入りながら鼻歌も歌わずに真剣に考えたんですが、赤ちゃんポストにまつわるいろんなことがサッパリ分かりません。現実の事件ではないようで、まるで、火星で起きている出来事のように感じられます。安倍総理大臣をはじめとして何人かの閣僚は批判的ですし、賛否両論があるようです。私はこの方面に何らの見識も持ち合わせていませんので、誰に対しても声高に批判するつもりはないんですが、分からないことだらけです。

  • 赤ちゃんポストを設置した病院はどのようなニーズを想定していたのか?
  • 3歳児を預けて行った父親は何を考えているのか?
  • 新生児はOKで、3歳児は想定外と言うのは、どのような根拠に基づくのか?

何度も繰り返しますが、私には分からないことだらけです。でも、今回の件については、分からなくても恥ずかしいとは思いません

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Windows Vista への買換えを準備する

今日も朝からいいお天気で気温も上がりました。初夏らしいさわやかな気候が続いています。でも、午後からは雲が広がり、明日は雨のようです。

知っている人は知っていると思いますが、毎月16日は私のようなごく普通の国家公務員のお給料日です。お給料は銀行振込みですから、給与明細をもらうだけなんですが、まあ、誰だってお給料日は機嫌がよくなります。当然です。来月末には夏のボーナスも支給されます。
と言うことで、我が家もそろそろ Windows Vista 搭載パソコンの購入を真剣に考え始めています。我が家は2台のパソコンが稼動していますが、どちらも5-6年落ちですから、我が家の財政を一手に握る女房の理解も得られやすくなっています。時間の経過とともにハードウェアの劣化も生じて来て、スマートドライブのエラーが解消されず、近くハードディスクがクラッシュするリスクがあるほか、細かいことですが、USBの差込みジャックが緩んで来たために、USBメモリスティックなんかが使いづらくなっています。特に、私のような公務員は Winny なんかによる情報流出が頻発したおかげで、モバイルはパソコンでなくUSBメモリなんかで用を足していますので、USBの差込みジャックが使えなくなったりしたらタイヘンです。ソフトウェア的な不具合はシロートの私でも何とかならないこともないんですが、ハードウェアの不具合はどうしようもありません。USBの差込みジャックだけでメーカーの修理に出すのもアホな話だという気がします。
そこで、パソコンメーカーなんかのサイトをチェックして、この夏発売のパソコンのスペックなんかも参考にし、大雑把にはハードやソフトの見通しも立てました。プリンターは今のままでも Vista 用のドライバーがあって使えそうです。まず、ハードの方では、今まで、15インチだったモニターを17インチのにしようと考えています。それから、ソフトの方では、OS は Windows Vista の Home Premium で決まりでしょう。ほかのソフトについても、セキュリティは使い慣れた Symantec の Norton シリーズにし、ワープロや表計算ソフトも Microsoft の Office なんだろうと思っているんですが、メールソフトが決まりません。
世間では Microsoft の Outlook Express が Windows のデフォルトのメールクライアントになっているようですが、家族全員の趣味で我が家では今までポストペットを愛用して来ました。もちろん、Outlook Express にはセキュリティ上の不安もなくはありません。でも、ソニーが生産するポストペットは2003年発売の V3 が最後のバージョンで、生産はすでに終了していて、在庫も完売したことからパッケージ版は入手出来ません。Amazon や楽天なんかで中古版を購入することは不可能ではないんでしょうが、現実的には、ソースネクストのダウンロード販売しか入手する方法がありません。
しかも、ソフトウェア開発が2003年に終了しているだけに、Windows Vista への対応に不安が残ります。ポストペットのサイトでは Windows Vista への対応に関して、「PostPet V3 につきましては、基本的にご利用いただくことに問題はございません。ただし、一部未対応の部分があります。アップデートにつきましては、現在検討中です。」と発表していて、安心させつつも不安をかき立てる表現になっていたりします。ポストペットに決めるんであれば、アップデートを待ちたい気もしないでもありません。
従って、メールクライアントをそっくり入れ替える可能性も排除出来ないわけで、女房はせっせと知人・友人のメールアドレスや送受信したメールデータなんかをテキストファイルに書き出しています。しかし、子供達から見れば、この女房の作業が進んでいないように見受けられるようです。と言うのは、実は、我が家では女房はインターネット閲覧やメールの送受信に加えて、ワープロやデジカメ画像の保存くらいしか使っていなくて、一般的なユーザーと言えますし、私もかつてのようにプログラミングを本格的にするわけでもなく、女房に毛の生えた程度の作業しかパソコンではしていない一方で、子供達の方が親よりもパソコンに負担をかけると言う意味でヘビーユーザーになっているからです。フラッシュ素材を満載にしたホームページを見たり、オンラインゲームのクロノスで遊んだりと、我が家のパソコンのスペックでは大きなストレスを感じる使い方を子供達はしていたりします。ですから、ポケモンだいすきクラブにログイン出来なくなったとか、クロノスをプレーすると頻繁にフリーズするとか、しょっちゅう文句を聞かされて、女房はメールデータのテキストファイルへの書出しを加速させていますし、私もパソコンのハードやソフトの選定作業を進めるとともに、毎週末ごとにデータのバックアップを取って、臨戦体制に入っていたりします。

子供達から強い圧力を受け、いよいよ、Vista パソコンが我が家にやって来る日が近づいているような気がします。

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2007年5月15日 (火)

公務員には手を出せないブログの機能

今日も朝からいいお天気でしたが、昼前に一気に雲が広がり、午後一番には雷雨がありました。でも、すぐに雨が上がって、初夏らしいさわやかなお天気に戻りました。

ここ1-2ヶ月ほど、チョコチョコとブログの体裁を変更しています。テンプレートの季節を春から初夏に更新してみたり、サイドもいろいろと取り替えています。もっとも、ゴルフのテンプレートにしましたが、ジャカルタから日本に帰国して4年近くの間に、ゴルフは1回もプレーしていません。その分、我が家のかわいい子供達のアルバムが、とうとう、100を超えたり、この春からいくつかビデオを撮影して YouTube に投稿したのをサイドに置いてみたりと、インターネット接続環境さえあれば、家にいなくても子供達の写真やビデオを見られるように、自分本位の変更が多いような気がします。人様に見てもらうより、自分で楽しむ方に力点がありますから、当然です。
ブログの流行とともに、いろんなブログのアクセサリーやパーツなんかを無料で提供しているサイトも増えましたので、私もいろいろと取り入れたりしています。サイドの一番上に置いてある時計についても、デザインのカッコいいのをいろいろと探してみましたが、サーバの方がダウンしていれば表示されませんから、結局、我が家でも受信料を払っているNHKの時計に落ち着きました。名刺も置いています。大流行のプロフィール・サイトなんですが、私が見ている範囲では高校生や大学生を中心としているようですので、中年のオッサンでも使えるようなのを探すのに一苦労で、結局、ソネットのにしました。少し前ですが、サイドではなく、エントリーに我が家の子供達の音声も置いてみました。
それから、ブログではなく、我が家のアルバムを収録してあるホームページにも機能を加え、メールフォームを設置しました。ついでに、ブログのサイドにもリンクを張ってあります。我が家では子供達も含めて家族全員がメールアドレスを持っていて、ホームページには各人のメールアドレスを置きたいところなんですが、そんなことをすればスパムメールの嵐を招くだけですので、我が家のホームページには従来から画像でメールアドレスを表示していました。元々、我が家のホームページでは HTML だけでなく、JAVA Script なんかも使って作成していたので、先日、Perl の CGI を少し勉強して、フリーダウンロードのプログラムなんかも参考に、メールフォームを置いてみました。でも、今日までのところ、このメールフォームからメールが来たのは、私がテスト送信したものだけだったりします。
このような修正を加えたんですが、まだ、私にはかなり難易度の高い機能があります。それがアフィリエイトです。普通のブロガーなら、ほぼノーリスクで副収入が得られそうな気がしますし、ブログを運営する会社によっては、当然のようにアフィリエイトを推奨しているがごときものもありますが、兼職が禁止されている公務員には副収入に当たりそうな気がして、どうも手が出しづらいのも事実です。かなり前の Windows 95 の時代には、とっても高機能のオンラインソフトを公開している人が、やっぱり、公務員であるがためにフリーウェアとして提供していると聞いたこともあります。サイトによってはホームページ維持費くらいは捻出できるとも言います。でも、アクセス数にそんなに自信があるわけでもありませんし、せいぜいが年間で数千円の副収入でしょうから、その程度の金額のために、まさか懲戒解雇にはならないとは思いますが、銀行口座を登録したりしてまで、アフィリエイトに精を出すつもりは私にはありません。

ブログやホームページの人気が続く限り、いろいろと便利な機能が出続けると思いますので、書き手の能力の制約を受けるエントリーの中身ではなく、さまざまな無料の付加機能でブログを飾り立てる道を真剣に考慮したいと思います。

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2007年5月14日 (月)

もうすぐ始まるクールビズでかりゆしウェアが活躍?

今日は朝から快晴で気温も上がりました。湿度も低くて、初夏らしいさわやかなお天気でした。

先週末の新聞で、安倍総理大臣がクールビズ初日となる6月1日の閣議を沖縄県特有の夏用シャツ「かりゆしウエア」を着用するよう、閣僚懇談会で提案したとの報道を見かけました。いつもの朝日新聞のサイトに検索がヒットしませんでしたので、今夜は少し毛色を変えて、Yahoo! ニュースから引用すると以下の通りです。

政府は11日、地球温暖化防止を目的とする「クールビズ」期間が始まる6月1日の閣議で、各閣僚が沖縄県特有の夏用シャツ「かりゆしウエア」を着用することを決めた。安倍晋三首相が11日の閣議後の閣僚懇談会で提案し、了承された。閣議でのかりゆし着用は、首相が4月に参院沖縄補欠選挙の応援で同県入りした際、公約していた。

かりゆしウェアとは、Wikipedia なんかのサイトを見ると、沖縄県などで主に夏に着用されるアロハシャツを参考に沖縄で縫製されているシャツで、基本的なスタイルはアロハシャツと同じ半袖開襟シャツなんですが、沖縄の伝統工芸の織物を模した柄や、沖縄を代表する柄、すなわち、ゴーヤーやシークヮーサー、シーサーやハーリーといった沖縄独特の風物をモチーフにしたデザインのものと定義されるようです。それから、「かりゆし」だか「かりゆしウェア」だかは、沖縄県工業連合会により商標登録されているので、ここから委託を受けている沖縄県衣類縫製品工業組合により認定されないと、ブランド名は使用できないらしいです。
インドネシアのバティックもそうなんですが、一般にファッション性も併せ持つ衣類ですから、かりゆしウェアも大衆価格の普及品から高級品まで価格帯は広いらしいです。数千円から数万円までさまざまなものが売られているようです。閣僚なんかは高級品を買ったりするんでしょうか。なお、私が勤務している中央官庁なんかがクールビズを本格的に始めたのは2005年だったと記憶していますが、当時の小池環境大臣が内閣府の沖縄担当大臣を兼務していて、かりゆしウエアがクールビズの取組みの一環として注目を集めました。昨年や一昨年なんかも、役所の地下の売店でかりゆしウェアの販売会なんかが開かれたところもあるようです。こういった事情で、私の勤務する役所の世界では、かりゆしウェアがかなり幅広い市民権を獲得しましたので、私なんかはこれに便乗してバティックを着用したりしています。沖縄振興は別にして、私なんかはインドネシア振興を意図しているんではないんですが、少なくとも役所の中では違和感はありません。

それにしても、夏物スーツを着用する期間が短くなって、ややムダのようなに感じられなくもありません。狭い日本ながら、気候はさまざまなんでしょうが、今の6月から9月末までではなく、いっそのこと、5月から一気にクールビズに入って、10月いっぱいまで続ければいいような気もします。そうすれば、夏用スーツが不要になりそうに思います。もっとも、少し前のネクタイ業界なんかのように、夏物スーツ業界から文句が出たりするのかもしれません。

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2007年5月13日 (日)

下の子をカブ隊に連れて行き、フリーマーケットについて考える

今日は朝からが広がって、気温は上がりませんでした。街中では長袖の人の方が多かったような気がしますが、昼過ぎからはよく晴れて、気温も上がりました。

カブ隊の集合

今日は、下の子が午前中に、おにいちゃんが午後から、それぞれ外出する用件があり、その他の諸条件もいろいろと考え合わせた末に、私が下の子を午前中のカブ隊に連れて行きます。上の写真は、ボーイスカウトのカブ隊の制服姿で集合場所に着いた下の子です。女房はおにいちゃんと外出し、ついでに、彫刻刀や紙粘土などの学用品も買って来ました。
下の子が活動しているカブ隊の集合場所は、割と有名な神社の近くの公園なんですが、今日はその近くの神社の境内で蚤の市が開催されていました。骨董品なんかが並んでいたりしました。それで思い出したんですが、我が家の割と近くの神宮外苑の国立競技場の近くにある明治公園で、かなり大規模なフリーマーケットが開かれていて、私も子供達を連れて何回か行ったことがあります。ちょっとした子供用の衣類を買ったこともありますが、その昔には、ムシキングのカード目当てで探しに行ったこともあります。でも、今は、先月4月30日のエントリーに書いたように、その手のカード専門店で買い求めたりしています。
1年以上の前のことですが、明治公園のフリマに行った時、私の目から見てとっても奇異に映ったことがありました。それはフリーマーケットを英語で Free Market と書いたのぼりがあったことです。私はとってもカッコ悪いと思ったことを記憶しています。なぜなら、日本語で言う「蚤の市」は英語では a flea market と綴るからです。カタカナにすると同じ「フリー」なんですが、蚤を意味する flea を free に間違えているのが明からで、いかにも英語を知らない人が書いたことが明白だと思ったからです。
ところが、今日の午後に、家に戻って調べていると、日本フリーマーケット協会なる団体が大阪にあり、特に社団や財団のような法人格は持っていないように見受けられるんですが、そこのホームページを見てびっくりしました。この日本フリーマーケット協会が日本語のフリーマーケット、英語の FREE MARKET と FLEA MARKET を商標登録しているらしいのです。以下は、日本フリーマーケット協会のサイトからの引用です。

日本フリーマーケット協会では、本来「蚤の市」と訳される「Flea Market」を日本で開催するにあたり、誰もが気軽に参加出来るように親しみをこめて『Free Market』とし、独自性・エンターテイメント性を提案していくため、商標登録・サービスマーク等の登録を行っています。

この団体が何なのか、私には判然としませんし、 free にどうして親しみがあるのかも理解できませんが、私から見て明らかに誤った言葉の普及を目指しているように見受けられて仕方がありません。まあ、リサイクルには役立っているんでしょうし、活動自体は賞賛されるべきなのかもしれませんが、何か、釈然としないものを感じてしまいました。こんな商標登録が認められるんでしょうか?
下の子をカブ隊の活動に連れて行って、何となく、以前からの疑問を思い出してしまいました。

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2007年5月12日 (土)

小学校の学校公開日に行く

今日もいいお天気でした。気温もそれなりに上がりました。

今日は子供達の通っている小学校の学校公開日でしたので、私も女房とともに小学校に行きます。何を着て行こうかと迷ったんですが、タンクトップに短パンやサンダルは問題外としても、スーツにネクタイは堅苦しいような気がしましたし、半袖のポロシャツくらいならいいか、と考えないでもなかったんですが、一応、間を取ってバティックにしました。3年間ジャカルタに住んでいた人間のウラ技かもしれません。インドンシアでは大統領に会うのでもバティックで許されるんですから、季節柄からしても、悪くはないと考えた次第です。
従来から、このブログで表明しているように、私は公教育の場である小学校が父兄や地域に開かれた存在になるのは、とってもいいことだと考えていますし、微力ながら、私も出来る限り参加して応援したいと思っています。ですから、昨年度は4月22日(土)、10月27日(金)、2月13日(火)と3回も学校公開日に小学校に行きました。もちろん、平日には年休を取得して行っています。学校公開日の他にも、運動会や創立100周年の行事なんかがありましたので、かなりの回数、小学校に行っていることになると思います。ひょっとしたら、自慢できるのかもしれません。なお、当然ながら、子供達の気が散りますから、写真やビデオの撮影は禁止でした。従って、小学校の画像はありません。

閑話休題
いきなり脱線するんですが、エコノミストを自称する私から見て、それなりの規模の社会的な活動でありながら、まったくではないにしても、そんなには市場の競争圧力にさらされていない分野が、主要には4分野、オマケでもう少し指摘することが出来ると思います。主要な4分野とは、政府、教育、医療、宗教です。オマケは農業と特定の分野の中小企業、すなわち、農業と違ってそんなに大きな部分を占めるとは思いませんが、農業と似たように公的補助に大きく依存している中小企業です。オマケの2分野を含めて大いに異論もあろうかと思いますが、今日の本題ではありませんので、詳細は別の機会に譲りたいと思います。いずれにせよ、すべての社会的活動が市場の競争圧力を受けることがいいことだとも、必要だとも思いませんが、少なくとも、閉鎖的であるよりは開放的な方がいいと考えているのは、私だけではないだろうという気がします。

新しい学年が始まって間もない時期ですから、午前中に体育館で学校説明会のような会合がありましたが、私は女房に任せて、各クラスの授業を拝見します。どうでもいいことですが、昨年のこの時期の学校公開日の説明会では、校長先生からパワーポイントの資料を使っての説明があり、それなりに、私は感激した記憶があります。今年も去年と同じだったようです。
昨年度は、おにいちゃんのクラスの担任の先生がやや問題で、新月の期間に月の観察の宿題を出したりしていて、おにいちゃんがかわいそうに思えていたんですが、クラス換えがあった今年度からは、もう少し平均に近い先生に交代したような気がします。別の話ですが、昨年度まで下の子のクラスの担任の先生が、おにいちゃんとは別の5年生のクラス担任になっていたりしました。下の子のクラスも別の意味で平均的な姿に近づいた気がしないでもありません。
子供を人質に出している親は弱い立場だという気もするんですが、基本的に、担任の先生がすべての教科を教える小学校では、どうしても、先生の当たり外れが生ずるのかもしれません。

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2007年5月11日 (金)

PASMO 定期券に買い替え、電子マネーについて考える

今日もいいお天気でした。でも、暑さは引き続き一服している感じがします。特に今朝は風が強かったです。電車が止まったりしていました。オフィスにこもっていては仕事にならない場合もあるので、チョコチョコと上着なしで外出したりしているんですが、週前半の汗ばむほどの陽気ではありませんでした。こんなお天気が週末まで続くような予報です。

昨夜のエントリーが不首尾に終わりましたし、週末前ですので、経済を評論しつつも、軽い話題で今週を締めくくりたいと思います。実は、5月に入って通勤用の定期券が切れるので PASMO 定期券に切り替えました。ここで公務員の世界の一口ネタで、私の知り合いの金融機関のエコノミストなんかは驚いたりするんですが、私のような国家公務員は通勤用の定期券も名刺も自分で買いに行く必要があります。多くの大手企業ではどちらも現物支給ではないかと思いますが、公務員の世界ではそんな便宜はありません。もちろん、通勤手当はお給料といっしょに現金で振り込まれるんですが、最も単価の安い6ヶ月定期券の金額しかもらえませんし、何よりも自分で買いに行かねばなりません。名刺に至っては手当もなく、自腹で買い求める必要があります。
と言うことで、定期券を買いに行きます。霞ヶ関官庁街にある職場から最寄の地下鉄の駅に行くと、 PASMO 定期券は販売していなくて、近いのは銀座駅だと教えられて銀座まで出ます。向こうの都合で銀座まで行かねばならないわけですから、一応、無料切符をくれます。銀座駅の定期券売り場に行くと、すでに20人ほどが列を成していますので並んで待ちます。途中で駅員さんが回って来て、申込み用紙をチェックしてくれます。私のは不備はありませんでした。しかし、私のすぐ前に並んでいた人は、 PASMO の払戻しをしたいらしいんですが、他人名義の PASMO だったので、委任状なんかがないとダメだと言われて列から抜けます。拾得した PASMO を不正に換金しようとしていたとは思いませんが、少なくとも、列から1人抜けたのでラッキーと思ってしまいました。ほどなく待つうちに私の順番が来て、 PASMO 定期券を買えました。銀座に来た時と同じで、職場の最寄り駅までの帰りの切符もくれます。
私は今まで地下鉄の定期券とパスネットを併用していたんですが、 PASMO 定期券にして、とっても便利になりました。と言っても、一番便利なのは定期入れから出す必要がないことなので、そんなに大したことではないように見えますが、実は、それなりの意味があります。従来から、私はアクリル面が空いていて、自動改札のために定期券を出しやすくなっている定期入れはやや下品だと考えていましたが、こういった非接触式のICカードが普及すれば、私には下品に見えるこの手の定期入れのシェアが低下するんではないかと期待しています。

軽い話題ですので、ここで知らない人のための PASMO 講座です。詳しくは PASMO のホームページを見れば分かるんですが、一口で言うと、 PASMO は交通機関や契約店で使えるプリペイドの電子マネーです。私のように定期券と一体化させることも出来ます。基本的に、JR東日本の Suica と同じです。 Suica よりもチャージ出来る場所が多いので、より便利だと言う人もいます。記名と無記名の両方があり、記名 PASMO には定期券を合体させた定期券 PASMO もあります。パスネットには子供用はないんですが、 PASMO には大人用とともに子供用もあります。当然ながら、大人用・子供用のどちらも記名と無記名があります。
例外はあるかもしれませんが、私の行動範囲では、ほぼすべての公共交通機関で使うことが出来るような気がします。公共交通機関とは見なしにくいタクシーは別にして、電車、バス、ゆりかもめ、モノレールなんかです。それから、プリペイドの電子マネーですから、運賃なんかに使うためにはカード内にチャージ(入金)する必要があり、この金額をストアードフェア (SF) と呼びます。1000円単位でチャージ出来ます。貯めておけるのは20000円が上限だったと記憶しています。利便性とセキュリティのトレードオフを考えると、いいセンなんではないかと思います。それから、ついでに、 SF 以外にデポジットと称して500円かかります。クレジットカードからのオートチャージも可能です。もっとも、 使えるクレジットカードは PASMO の発行機関で違いがあり、私のは東京メトロの発行ですから、東京メトロのファミリー企業が発行する To Me Card なるクレジットカードしかオートチャージ出来ません。それ以外の一般的な VISA や MasterCard なんかはダメみたいです。このあたりで東京メトロからの天下り先を確保しているような気がしないでもありませんが、そのうちに対象を拡大するのかもしれません。
報道をご覧になった方はご存じの通り、3月半ばに売り出された PASMO なんですが、売れ行きが好調過ぎて、1ヶ月もたたない4月半ばに PASMO 定期券を除いて8月まで発売を中止する旨の発表がありました。カードが不足する危険があるためです。需要が供給を超過すれば価格を引き上げればいいんですが、それが出来ないために発売をストップせざるを得なかったわけです。このため、ネットオークションで高値がついています。 SF がゼロでデポジットの500円だけの無記名 PASMO がネット上で1500-2000円で取引されています。昨年の今ころのニンテンドーDSライトと同じです。

PASMO 講座が長くなってしまいましたが、PASMO や Suica のような交通系だけではなく、先月4月からは流通系でもプリペイドの電子マネーが発行されました。アイワイ・グループの nanaco とイオン・グループの WAON です。 PASMO とともに、この両者の重要なポイントはプリペイドである点です。同じ電子マネーの QUICPay やクレジットカードなんかのポストペイと違って、信用状態の事前審査や与信が存在しないため、誰に対しても発行できて、誰でも使えます。ですから、 PASMO には子供用があったりします。もちろん、無記名も可能です。無記名や子供向けなんて、クレジットカードなんかでは考えられないことでしょう。もちろん、こうした電子マネーの利便性は、使える店舗がどこまで広がるか、に決定的に依存します。エコノミスト的に言うと規模の経済が働く場面です。ですから、PASMO や Suica などの交通系と nanaco や WAON のような流通系なんかが入り混じって、どの電子マネーが有利かは一概に言えませんが、少なくとも、ポストペイよりもプリペイドの方が普及は早いんではないかと私は推測しています。それから、いろんな電子マネーが発行されると、そのうちに、規格を統一したら、との話も出るかもしれません。でも、私はそもそも規格を統一することは、電子マネーにとっては、そんなに重要ではないと考えていますし、もしも、規格を統一する場合であっても、政府や公的機関の介入を出来るだけ減らすとうまく行くような気がします。大した根拠はありませんが、直感的に、電子マネーのような先進的な分野には政府や公的機関は強くない印象があります。民間の知恵の出しどころだと思います。
いずれにせよ、これらの電子マネーはこれからの消費生活の中で重要な位置を占めるものだと考えられますので、上手に付き合っていきたいと思います。

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2007年5月10日 (木)

やっぱり書道はすばらしい

今日もまずまずいいお天気でしたが、雲が広がったりして、ここ2-3日ほどは気温が上がりませんでした。夜になってが降り出しました。少しだけですが、暑さも一服したような気がします。

先週5月2日のエントリーで趣味の話を取り上げた際、古いのは書道、新しいのはパソコン、と書きましたが、後半のパソコンのパワーポイントのテンプレートの作り方なんかを披露した後、そのままゴールデンウィークに入ってしまったものですから、前半の書道を忘れてしまっていました。そこで、今夜は書道に限らず、伝統的な習い事について芸術とも関係させつつ、書道のすばらしさについて考えてみたいと思います。
昔は伝統的に子供の習い事と言えば、読み書き計算のうち、前半の読み書きが書道・習字で、後半の計算はソロバンだったように思います。もっとも、私はソロバンの6級の試験に落ちて止めてしまいましたし、今どきソロバンを習っているのお子さんはすごく少なそうな気がします。お子さんに限らず、もう少し対象年齢を引き上げると、新しい分野はさて置き、伝統的な習い事としては、性差別をするつもりはありませんが、男性では武道、女性では茶道と華道、それから、男女共通して芸術的なものが上げられると思います。
と言うことで、突然、芸術方面に話が飛ぶんですが、その昔に読んだ池上・矢野訳になる S.K. ランガー著の「芸術とは何か」(岩波新書)には、芸術として文学、美術、音楽、舞踏の4分野が示されていた記憶があります。この中で、私は舞踏が狭義の芸術かどうか、昔から疑問を持っていました。と言うのは、芸術である限りは100年とか500年とかの時の流れを超えた後世の批評に耐える必要があると考えられるからです。文学や美術の保存性は言うまでもありませんし、音楽の場合も、演奏はそれはそれとして芸術なのかもしれませんが、少なくともスコアに落とすことにより時の流れを超えて、後世の評価に耐えることが出来ます。しかし、舞踏にはこれが難しいのではないか、と考えられます。あるいは、舞踏の一類型であるお芝居についても同じことが言えます。しかし、しかし、で、お芝居は映画というイノベーションを受け入れることにより、後世の評価に耐えることが出来たりします。
再び、突然、習い事に戻るんですが、習い事は基本的に自己鍛錬と私は考えています。しかし、そこに実用性と芸術性の要素が加わるんではないかとも考えられます。武道なんかは護身術としての活用の要素を除けば、ほぼ自己鍛錬に尽きると思います。芸術の中の美術に分類されるような習い事、すなわち、書道・習字、絵画や陶芸、茶道や華道、あるいは、音楽に分類される器楽演奏なんかの4類型のうち、前2者は後世に残るという意味でより芸術性が高いような気がしないでもありません。さらに、前2者は割と実用性も高かったりもします。
ですから、私には茶道や華道は家元制度で世襲制を無理やりに守っているだけで、習い事本来の自己鍛錬を別にすれば、芸術性や実用性が低いような気がしてなりません。例えば、華道でもっとも広まっているのは草月流だと思うんですが、勅使河原蒼風氏がこの流派を創設したのは1927年であり、歴史的にとっても短い期間で商業的に広まった印象もないではないですし、何よりも、茶室に活ける花としての茶道との関係は崩れているような気がします。世襲の家元制度が諸悪の根源とは言いませんが、こういった点を含めて、私は大いに疑問を感じていたりします。

何だかんだと言いながら、今夜のエントリーでは、習い事という趣味の世界を無理やりに分析して、書道の優位を際立たせようとしたんですが、立論に無理があったような気がします。ですから、コメントやトラックバックは歓迎しません。最悪の場合、削除する可能性もありますので、念のため、申し添えます。

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2007年5月 9日 (水)

アフガニスタンでアルカイーダが過激になって復活?

今日もいいお天気で、気温も上がりました。私は暑さ対策と称して外出もせずオフィスにこもって、もっぱら水分補給に勤めていたりします。

突然ですが、私の知り合いで国際機関に勤務するエコノミストが夏ころからアフガニスタンに赴任すると言うので、何となく、アフガニスタンに関する記事に目が行ってしまっている今日このごろです。しかし、チラホラ見かけるものの、日本の新聞ではアフガニスタンの記事は極端に少ないんですが、欧米の新聞ではイラクとともにアフガニスタンがよく取り上げられています。特に、テロとの関係で注目されているのは当然とも言えます。その中から、今夜のエントリーでは、5月2日付けの Le Monde 紙でタリバンが復活しつつあるとの記事を見かけましたので、一応、英語とスペイン語だけでなく、少しくらいならフランス語も理解できる、という教養を無理やりに示しておきたいと思います。でも、やっぱり、読みこなすのには時間がかかります。まず、サイトに有料登録していないので、要約だけなんですが、Le Monde のサイトから引用すると以下の通りです。

Cinq ans après la chute de leur Emirat islamique, les < étudiants en religion >, devenus encore plus radicaux, reviennent en force dans tout le sud du pays. Avec l'aide des populations pachtounes, des islamistes du Pakistan et des djihadistes d'Al-Qaida. Aujourd'hui présents en force dans tout le Sud afghan, les talibans ont fait, depuis cinq ans, un retour progressif dans le pays. Celui-ci doit beaucoup à l'incurie du gouvernement afghan, aux erreurs de la communauté internationale et aussi à l'aide que le mouvement des < étudiants en théologie > reçoit du Pakistan et d'Al-Qaida.

要するに、アフガニスタンにおけるイスラム原理主義政権が崩壊してから5年になるものの、当時よりさらに過激になって、いわゆる「神学生」がアフガニスタン南部に大挙して帰還している、というものです。記事をかいつまんで、私が目についたところを紹介しますと、これらの神学生は、アフガニスタンのパシュトゥン系住民、隣国パキスタンのイスラム原理主義者、アル・カイーダの聖戦主義者などから支援を受けているようで、さらに、5年前のタリバン政権時代の旧世代よりも現在の新世代はもっと過激になっていて、例えば、自爆テロが増加している、と Le Monde は指摘しています。すなわち、記事によれば、自爆テロは2005年に27件だったのが、2006年には139件に激増しているらしいです。
昨年8月9日のエントリーでカルト教団を取り上げた際にも明らかにしたように、我が吉岡家は浄土真宗、すなわち、一向宗の門徒です。もっと古くには浄土宗だったらしいんですが、いつのころからか、ご先祖様が浄土宗からその親戚筋に当たる一向宗に改宗したらしいです。でもまあ、この2つの宗派は似たようなもんで、特に、修行や苦行なんかを必要とせず、単に心を込めて南無阿弥陀仏と念仏を称えれば、輪廻から解脱して西方の極楽浄土に仏として生まれかわる、というお気楽な宗教です。このようなお気楽な一向宗の門徒からすれば、にわかには信じられないような状況のようです。
私の友人は同じエコノミストでも、昔の田淵捕手並みに守備範囲が狭い私と違って、スーパーゼネラリストを自称するだけあって、所属する国際機関から選ばれてアフガニスタンに赴任するので、私なんかから見れば羨ましくて仕方ありません。私なんかは新たな境地を切り開けるような年齢でもなく、後は、政府の天下り規制に一喜一憂するだけなのかと思うと、やや情けなくもあります。もっとも、我が女房なんかは私の守備範囲の狭さを有り難がっているフシもあったりします。

取りあえず、今夜のエントリーでは、自分自身の教養をペダンティックにひけらかすとともに、ご本人が読んでくれているかどうか知りませんが、アフガニスタンに赴任する友人のご活躍を祈念してエールを送り、同時に、アルカイーダなんかのテロにも注意するように呼びかけておきたいと思います。

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2007年5月 8日 (火)

ヤンキース井川投手がマイナー降格

今日の朝日新聞の夕刊のスポーツ面に「井川、マイナー降格」と題して、不振のヤンキース井川投手がマイナーに降格させられ、フォームなんかを矯正して、メジャー再昇格を目指す、との記事を見かけました。いつもの朝日新聞のサイトから引用すると以下の通りです。

ヤンキースは7日、井川慶投手(27)を、マイナーに降格させることを決めた。井川は8日にマイナー施設のあるフロリダ州タンパへ移動。フォームを矯正し、マイナーで登板しながら、メジャー再昇格を目指す。
トーリ監督は「(状態が)いい時はいいが、悪い時には、球が大きく外れてしまう」と井川の現状を説明。ボールのリリースポイントや、ワインドアップでの投球の改善を修正点として挙げた。
ヤンキースは、けが人の復帰や控えの好投で、先発陣の態勢が整ってきた。前日には現役最多の348勝のクレメンスとのマイナー契約を発表。不安定な投球が続く井川は、先発陣からはじき出された。

ついつい、数年前の藪投手の悪夢が頭をよぎってしまいました。藪投手みたいにならんよう、おきばりやす井川投手
ついでに、サッパリ連敗から抜け出せない阪神タイガースもがんばってやー

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インドネシアの内閣改造と途上国における公務員の汚職

今日は朝からいいお天気で、気温も上がりました。ほとんどのサラリーマンが夏物のスーツに着替えたんではないかと思います。

いきなり、閑話休題
今日の本題ではないんですが、先週のエントリーでパワーポイントのテンプレートを取り上げたところ、先ほど回覧で回って来た「週刊東洋経済」5月12日号で、パワーポイントによるプレゼンが槍玉に上がっていました。「ミスター WHO の少数異見」なるコラムで「オフィスに蔓延<パワポ>の害毒」と題して、7点ものパワーポイントによるプレゼンテーションの欠点を上げていました。かなりの点で私も同意するんですが、でも、サラリーマンとして使わないわけにもいかない、というのがホンネではないかと思います。

というわけで、本題に戻って、今日付けの Financial Times (FT) の1面トップの記事を取り上げます。新聞の方では "Ministers axed as Indonesia fights graft" と題されていたんですが、 FT.com のサイトでは、 "Reshuffle targets graft in Indonesia" と題されていました。要するに、インドネシアのユドヨノ大統領が2人の大臣の更迭を含めて内閣改造を行ったという記事です。 FT.com のサイトから最初の3つのパラグラフを引用すると以下の通りです。

Susilo Bambang Yudhoyono dismissed five members of Indonesia's cabinet on Monday in an attempt to reinvigorate his flagging war on corruption; an important part of his reform programme.
The attorney general and justice minister were among those dismissed by the president. Two other ministers were moved in what was Mr Yudhoyono's largest reshuffle since taking office in October 2004.
Mr Yudhoyono became Indonesia's first directly elected president in a campaign that promised to fight corruption, stimulate the economy and introduce clean and effective government.

要するに、汚職撲滅のために内閣を改造したと言うことで、その中でも、摘発の先頭に立つ検事総長と法務大臣を更迭したようです。その他、配置換えと言うか、何と言うか、担当を変更した横滑りの3人を合わせて、5人規模での大臣の内閣改造でした。2004年10月にユドヨノ大統領が就任してからでは、もっとも大規模な内閣改造とのことです。
一般に、途上国では警官を含む公務員なんかの腐敗や汚職が蔓延している国が多いと言われています。少ないサンプルながら、私の印象では1人当たりGDPの少ない国ほど汚職がひどいような印象があります。地域別に見ると、アフリカが最もひどいらしくて、アジアや中南米がこれに続いているようです。もちろん、例外もたくさんあります。
この例外のひとつがチリです。私が赴任した1990年代初めのころ、中南米では例外的に治安もよく、汚職も少ないと言われていました。噂で聞いた範囲なんですが、メキシコからチリに赴任した人が交通違反で警官に車を止められた際に、メキシコで習慣になっていたらしく、運転免許証といっしょにドル紙幣を添えて渡そうとして、即刻逮捕された人がいるようなことを聞いたことがあります。どこまでホントかウソか知りませんが、3年間住んでみた私の印象からすれば、十分にあり得る話だと思います。
私が海外赴任したもうひとつのインドネシアは、FT の記事にもある通り、公務員の腐敗や汚職に関しては遅れている印象を持ちました。もちろん、もうひとつの海外赴任がチリでしたので、そういった印象を強く持った可能性もあります。しかし、噂で聞いた限りで、尾ひれがついて話が大きくなっている可能性が大いにあるとは言うものの、例えば、日本からインドネシアに海外投資をする際、何らかの許認可を受けなければならないわけですが、その許認可権限を持つ官庁の1階フロアに、役所とは直接の関係がないにもかかわらず、その官庁の長官なんかのエラいさんのファミリー企業が代書屋さんなんかを開業していて、そこで法外に高額な費用を払って申請用紙を書いてもらうと、許認可がとっても早く下りる、なんて噂はアチコチで耳にしたりしました。
もちろん、昨今、日本で話題になった公務員の天下り問題なんかは、極めて洗練された形の汚職ではないか、との冷めた意見もあり得ますが、実際に途上国をいくつか見て来た私は、かなり違うんではないかと感じています。最初に書いたように、1人当たりのGDPで計った豊かさと公務員の汚職には、ある程度の逆相関があり、貧しい国ほど汚職がひどいような印象があります。どちらがタマゴで、どちらがニワトリかは不明ですが、経済発展を遂げることにより、同時に、公務員の汚職を減少させることが期待されます。

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2007年5月 7日 (月)

大統領選挙結果に見るフランス国民の選択

今日は朝のうちは雲が広がっていたんですが、午後からは昨日と打って変わっていいお天気になって、気温も上がりました。私がランチタイムに外出した時には、上着なしにもかかわらず、汗ばむほどの初夏の陽気でした。ゴールデンウィークも昨日で終わり、今日からは小学校も役所も一気に通常モードに復帰しました。

今朝は朝刊が休刊で、夕刊は各紙とも1面トップでフランス大統領選挙の報道でした。結果はご存じの通り、民衆運動連合 (UMP) のサルコジ候補が社会党のロワイヤル候補を大差で破って、大統領に当選したというものです。いつもの朝日新聞のサイトから最初のパラグラフだけ引用すると、以下の通りです。

フランス大統領選は6日決選投票があり、即日開票の結果、民衆運動連合(UMP=右派)のニコラ・サルコジ前内相(52)が、初の女性大統領を目指した社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル元環境相(53)を破って初当選を果たした。両候補とも、2期12年務めたシラク大統領(74)の時代からの脱却を前面に打ち出したが、決断力、実行力を強く印象づけたサルコジ氏に、仏国民は「変化」への期待を託した。

最初に、私は「大差で」と書きましたが、得票率はサルコジ候補が53.06%、ロワイヤル候補が46.94%でした。私の感覚からすれば、大統領選挙なんかの国民投票で55%を獲得すれば、圧倒的と表現するべきで、53%の得票であれば大差と言って差し支えないと思います。僅差と呼べるのは2000年の米国大統領選挙くらいの差を指すんではないかという気がします。
右派のサルコジ候補と左派のロワイヤル候補による決選投票となりましたが、言うまでもなく、エコノミストを自称する私が注目したのは経済政策です。サルコジ候補は英米流の自由市場経済の重視を前面に打ち出し、「もっと働き、もっと稼ごう」をスローガンに、国際競争力強化などを目指して、週35時間労働の見直しや解雇条件の緩和など、雇用の流動化や企業の裁量を拡大する方針を表明するとともに、硬直した社会保障制度の改革も公約としていました。一方、ロワイヤル候補は伝統的な社会民主主義的政策を標榜して、最低賃金の引上げや財政支援による50万人の若年層の雇用創出、さらに、シラク政権時代に削減された教員数の回復などを公約として掲げていました。経済政策以外でも、両候補の公約は右派と左派の典型とも言え、自分自身がハンガリーからの移民二世であるにもかかわらず、サルコジ候補は移民への規制強化を繰り返し表明する一方で、ロワイヤル候補は人権と平等を重視する政策を主張していました。
もちろん、大統領選挙ですから、経済政策だけを争点にしているわけではありませんが、それでも、エコノミスト的な観点から経済政策に限定して選挙結果を評価すると、パイの拡大に力点を置く右派とパイの分配を重視する左派があり、その典型的な両者の主張の間で、フランス国民は明らかに前者に軍配を上げたわけです。必ずしも正確ではないかもしれませんが、成長を志向する右派と格差是正を目指す左派と言い換えても、半分以上は当たっているような気がします。移民の受入れについては別の話としても、国際化の進展とそれを支える自由主義的な市場重視の経済政策の方が、政府が積極的な役割を果たすことによる格差是正に対して、少なくとも、フランス国民の間では信任されたと言えるかもしれません。

振り返って、今夏の日本の参議院選挙は、衆議院優位の下での参議院の、しかも、半数だけの改選であって、一国の元首を直接選ぶ国民投票であるフランスの大統領選挙とは直接の比較は出来ませんが、日本国民がどのような審判を下すかは、公務に携わる官庁エコノミストとして大いに関心があります。

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2007年5月 6日 (日)

今日はゆったり過ごす

今日はで気温も上がりませんでした。夕方からは荒れたお天気になるとの予報でしたが、そうでもありませんでした。

昨日までの旅行でかなり疲れていたので、昨夜は爆睡したような気がするんですが、今朝は、そこそこ早起きします。日曜日は子供向けのテレビ番組が早くからあるためです。でも、「早起きは三文の得」とはよく言ったもので、京都旅行中の画像の整理なんかが進みます。ビデオは昨日のうちにYouTubeなんかにアップロードしてあったので、今日はひたすら画像とブログの整理です。画像の整理は午後一番で終わりましたが、ブログのサイドの整理はもう少しかかりました。
整理を終えた画像のアルバムは我が家のホームページにアップロードします。それから、ブログのサイドも整理を始めます。まず、バックアップを兼ねて作成しているブログのサイドに置いてあるアルバムへも画像をアップロードします。次に、ブログの本文には昨日のうちに YouTube の発行するスクリプトを貼り付けたんですが、サイドの方にも同じスクリプトを貼り付けておきます。これで、午後のオヤツの時刻までかかってしまいました。
オヤツを終えて、子供達の提案で人生ゲームをします。下の子は水道管ゲームを主張したんですが、おにいちゃんに押し切られました。我が家ではしょっちゅう人生ゲームを一家でプレーしているような気がします。今日だけでなく、年がら年中、ゆったり過ごしているのかもしれません。

人生ゲーム

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2007年5月 5日 (土)

ゴールデンウィーク後半は一家で京都に旅行する

ここ3日ほど、いいお天気で気温も上がり、行楽日和でした。

新幹線で出発ゴールデンウィークの後半、我が家は一家4人で京都に旅行しました。言うまでもありませんが、私が生まれ育った土地です。主たる目的は私の祖母を訪ねることです。私が京都を訪ねるのは3年振りで、祖母に会うのは4年振りです。祖母は来年で100歳になりますから、日本でも高齢化が進んだとは言うものの、それでも、かなりの長寿と言えます。一昨日の5月3日の憲法記念日に東京を出発し、その日の午後に私の祖母を見舞います。祖母の世話をしてくれている叔父の案内で施設を訪ねます。100歳近いですから特別養護老人ホームに入っていて、車椅子の生活なんですが、まだまだ意識もしっかりしていて、私が孫であることは認識できます。我が家の子供達もひ孫であることも認識していました。いわゆる認知症にはなっていません。でも、もちろん、そんなに丁々発止の受答えが出来るわけでもありません。我が家の下の子が宝物をいくつか持ち込んで大おばあさんに披露していました。神羅万象チョコのカードとか、今までコレクションしてきた指輪なんかです。話題に窮する時に宝物入れを取り出してくれたので、絶妙のタイミングで、とっても場が和みました。右上の写真は東京駅を出発する子供達です。

寺子屋体験  映画村で扮装

次の5月4日のみどりの日には一家4人で太秦の映画村に行って遊びます。まず、お化け屋敷に入ります。6人以下のグループで回ることになっていますので、当然、一家4人で入るものと思っていましたが、入る直前になって、子供達が子供だけで入りたいと言い出し、子供2人と夫婦2人に分かれて挑戦します。東映の俳優さんがお化けに扮しているので迫力満点です。それから、寺子屋体験で千両箱について教えてもらったり、火打石で火を点ける実演を見たりします。
昼食の後、午後からは扮装の館で子供達が扮装します。これこそ、映画村の売り物と言えます。小学生の男の子向けには、若殿様、新撰組、忍者があり、もう少し小さいお子さん向けには牛若丸もありました。我が家では、忍者の扮装は覆面みたいなのをして顔が隠れるらしいと聞いていたので、新撰組と若殿様を私と女房がオススメします。結局、おにいちゃんが新撰組、下の子が若殿様に扮します。お化粧して、カツラをつけ、衣装を調えて、映画村の中を歩き回ります。親バカの私はアチコチで写真を撮りまくります。ビデオも撮りました。後で子供達に聞くと、カツラが重かったそうです。
上の写真は寺子屋体験と扮装した子供達です。下のビデオは扮装した後、刀を抜いてみるところです。

京都大学の恩師とおとうさん3日目、最終日の今日のこどもの日は京都大学の恩師を訪ねます。私が大学を卒業して公務員になったのが20年余り前のことですから、私の恩師も70歳をはるかに超えていて、京都大学経済学部の学部長もやったんですから、確認はしていませんが、名誉教授なんだろうと思います。大学時代の恩師と言うだけでなく、私と女房が結婚する時に仲人をしてもらっていますので、私だけで訪れるんではなく、女房や子供達もいっしょに連れて行きます。「ホンの10分だけご挨拶を」とか言いながら上げてもらったんですが、「まあ、そう言わずに」と言われて、延々と1時間半ほどお話を拝聴するハメになりました。重ねての親バカなんですが、我が家の子供達がよく我慢できたと感心してしまいました。左上の写真は恩師と私が並んだところです。

京都は今日の夕方から夜にかけて雨が降り出すとの天気予報でしたが、我が家は何とか逃げ切ったようで、今日の夕方に東京に戻って来ました。明日は東京でも雨らしいので、写真やビデオを整理しつつ、その後の通常勤務に備えてノンビリします。

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2007年5月 2日 (水)

パワーポイントのテンプレート

今日はいいお天気で気温も上がり、初夏の気候になってきたように思います。まだまだ、サラリーマンはスーツ姿の通勤ですが、小学生は半袖が増えつつあるような気がします。

私は趣味を聞かれると、少し前までは「子供と遊ぶ」と答えていたんですが、そろそろ、子供達も大きくなり、「子供と遊ぶ」趣味も卒業の兆しなので、一昔前に返って、古いのは書道、新しいのはパソコンに戻そうと考えています。でも、やや誇張があって、書道はいうまでもないんですが、パソコンで自慢できるのはソフトウェアだけだったりします。ハードウェアはさっぱりです。
何が出来るかと言えば、Windows の再インストール、BASIC 言語によるプログラミングパワーポイントのテンプレートの作成、なんかです。2番目については、主として、Excel や Word なんかのマクロ作成で使っていますが、元来はプログラミングですから、向き不向きがあります。私の知り合いにも、ループで使う i=i+1 にどうしても馴染めなくて、こんな等式が成り立つのは非合理だと言って、プログラミングを諦めた人もいたりします。これは等式ではなく、代入式なんだと鈍感力を発揮する私のような人間に向いているのかもしれません。一応、自慢するくらいですから、ジャカルタに駐在していた時なんかには、ガウス・ザイデル法に従って計量経済モデルを解くためのプログラムを BASIC で自作したりしました。
プログラミング以外では、一時、パワーポイントのテンプレート作成を趣味にしていたこともあります。今ではパワーポイントでプレゼンテーションするのが一般的になってしまったような気がします。プロジェクターでスクリーンにカラフルなスライドを映し出すのが印象的であるのは言うまでもありません。その反対に、ワープロで延々と作文した文書を配布するのはめっきり減ったような気がします。でも、私がよく拝見する経済財政諮問会議のサイトなんかに置いてあるのがそうなんですが、いかにも元ファイルはパワーポイントだったんだろうけど、デザインテンプレートなしの白地のスライドも役所の世界では見かけることが多いです。せっかくの機能を使いこなしていないような気がしてなりません。
テンプレートについては、一般的に、パワーポイントのプログラム自体にテンプレートがいっぱい付属していますし、ネット上にはフリーの素材として配布しているサイトもたくさんあります。さらに、私の知る限りでは、エコノミスト系のシンクタンクや金融機関の調査セクションなんかでは、会社のテンプレートを使う場合も見受けられます。私の場合は、ひとつのプレゼンテーションでひとつのテンプレートを製作して、テンプレートの使い回しはしない方針です。もちろん、役所でテンプレートを用意してくれませんので、自分でオリジナルのテンプレートを作っています。
実は、特別なスキルを装っていますが、パワーポイントのテンプレートの製作はそんなに難しくありません。まず、何枚かフリーの素材を配布しているサイトあたりから画像を用意して、後は、パワーポイントのプログラムでテンプレートは作成できます。パワーポイントのプログラムを開いて、メニューの 表示 ⇒ マスタ ⇒ スライドマスタ をクリックすると、スライドマスタが表示されます。そこに用意しておいた画像をペタペタと貼り付けます。パワーポイント上では画像は自由に回転できますから、適当にローテートさせることも可能です。これらの画像は右クリックして、順序 ⇒ 最背面へ移動 させます。画像の配置が終わるとテキストの設定で、マスタタイトルの書式設定と5段階のマスタテキストの書式設定を行います。それぞれの部分を選択した上で右クリックし、フォントを選択して設定します。フォントの種類とポイント数と色、さらに、太字にするかどうか、斜体にするかどうか、下線をつけるかどうか、なんかを設定します。最後に、出来上がったスライドマスタを名前をつけて保存するんですが、この時に、ファイルの種類をデザインテンプレート (*.pot) を選んで保存すれば出来上がりです。
私もいろいろと作って来ましたが、自分で勝手に評価すると、各国の紙幣の画像を貼り付けたもの、日本地図をモチーフにしたもの、阪神タイガースの球団旗をあしらったもの、京都大学をテーマにしたもの、なんかが気に入っています。ギリギリ言えば、各国紙幣の画像なんかは通貨偽造に抵触しないとも限りませんし、阪神タイガースの球団旗も著作権を侵害している可能性がないとも言えませんが、広く不特定多数に配布するものではありませんし、少人数の内輪のプレゼンテーションで使っているだけなので、ひょっとしたら許容されるんではないかと、勝手に判断していたりします。

明日からゴールデンウィーク後半の部で、我が家は京都に旅行しますので、上毛高原に行った昨夏の家族旅行のように、青山に戻ってから日付をごまかしてエントリーをアップロードしたいと思います。

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2007年5月 1日 (火)

NHK朝の連続ドラマ「どんど晴れ」はありきたりか?

今日から5月です。お天気は朝からが広がり、昼前からが降り出し、夕方には止みました。昨日に比べると気温は上がりませんでした。元気な下の子は半袖でしたが、私やおにいちゃんは長袖にしました。
今日はゴールデンウィークのお休みの谷間で、小学生は登校するんでしょうが、サラリーマンは休んでいる人も出勤している人も様々なんだろうと思います。ゴールデンウィーク後半も、お天気は示し合わせたように、休日はいいお天気で、今日は雨が降るという、行楽には適しためぐり合わせとなっています。

今日から5月ですから、NHKの朝の連続ドラマ「どんど晴れ」も1ヶ月たったことになります。今週は5週目です。我が家は昨年3月の春休みに松戸から青山に引っ越して来たことから、私の通勤時間が大幅に短縮されて朝出かける時刻が遅くなったもので、宮崎あおいさんが主演した昨年の「純情きらり」からNHKの朝ドラを本格的に見始めました。その前の松戸では、8時過ぎには小学生の子供達とともに家を出なければ役所の定時に間に合わなかったんですが、今では余裕でNHKの朝ドラを見ることが出来ます。
宮崎あおいさんの「純情きらり」に続いて、昨年度後半の「芋たこなんきん」のヒロインは藤山直美さんでした。昨年10月5日のエントリーでも取り上げましたが、伝統的なNHKの朝ドラのヒロインからは藤山直美さんは大きくタイプを異にする印象がありましたが、この4月から始まった「どんど晴れ」のヒロインである比嘉愛末さんは、従来通りのNHK朝ドラのヒロイン像を提供してくれています。若くて、さわやかげな美人で、何事にも前向きに取り組み、そして、何よりも無謬性を保障されたヒロインです。失礼ながら、「芋たこなんきん」の藤山直美さんはヒロインとしては、前2者が欠けていたような気がしないでもないんですが、後2者は立派に体現していました。
オープニングテーマも小田和正さんのオフコース路線で、そろそろ時間の余裕の出来た団塊の世代を意識しているのかもしれません。これも伝統的な朝ドラ路線といえるのでしょう。さらにさらにで、ドラマの舞台が盛岡の旅館とくれば、新珠三千代さんの「細うで繁盛記」を思い浮かべる向きもあるんではないでしょうか。ものすごく団塊の世代を意識したドラマ作りになっている気がします。どうでもいいことですが、新珠三千代さんは私の父親と同い年生まれで、2人ともすでに亡くなっていたりします。
なんだか、ストーリーもありきたりな気がしますが、それがいいという人も多いのかもしれません。もっとも、旅館での仕事に陰湿なイジメはありませんし、結婚に反対していたヒロインの父親が徐々に賛成に回ったのはありきたりですが、、盛岡に帰るつもりのフィアンセは東京での仕事が順調過ぎて帰れなかったりするのはやや現代的な味付けを意識しているのかもしれません。まんま韓流スターの役で出ているリュ・シウォンさんが登場するのなんかも、一昔前までは考えられなかったような気がします。

何だかんだと、ありきたりだと文句を言いつつも、私も毎朝熱心に見ていたりします。

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