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2007年5月 8日 (火)

インドネシアの内閣改造と途上国における公務員の汚職

今日は朝からいいお天気で、気温も上がりました。ほとんどのサラリーマンが夏物のスーツに着替えたんではないかと思います。

いきなり、閑話休題
今日の本題ではないんですが、先週のエントリーでパワーポイントのテンプレートを取り上げたところ、先ほど回覧で回って来た「週刊東洋経済」5月12日号で、パワーポイントによるプレゼンが槍玉に上がっていました。「ミスター WHO の少数異見」なるコラムで「オフィスに蔓延<パワポ>の害毒」と題して、7点ものパワーポイントによるプレゼンテーションの欠点を上げていました。かなりの点で私も同意するんですが、でも、サラリーマンとして使わないわけにもいかない、というのがホンネではないかと思います。

というわけで、本題に戻って、今日付けの Financial Times (FT) の1面トップの記事を取り上げます。新聞の方では "Ministers axed as Indonesia fights graft" と題されていたんですが、 FT.com のサイトでは、 "Reshuffle targets graft in Indonesia" と題されていました。要するに、インドネシアのユドヨノ大統領が2人の大臣の更迭を含めて内閣改造を行ったという記事です。 FT.com のサイトから最初の3つのパラグラフを引用すると以下の通りです。

Susilo Bambang Yudhoyono dismissed five members of Indonesia's cabinet on Monday in an attempt to reinvigorate his flagging war on corruption; an important part of his reform programme.
The attorney general and justice minister were among those dismissed by the president. Two other ministers were moved in what was Mr Yudhoyono's largest reshuffle since taking office in October 2004.
Mr Yudhoyono became Indonesia's first directly elected president in a campaign that promised to fight corruption, stimulate the economy and introduce clean and effective government.

要するに、汚職撲滅のために内閣を改造したと言うことで、その中でも、摘発の先頭に立つ検事総長と法務大臣を更迭したようです。その他、配置換えと言うか、何と言うか、担当を変更した横滑りの3人を合わせて、5人規模での大臣の内閣改造でした。2004年10月にユドヨノ大統領が就任してからでは、もっとも大規模な内閣改造とのことです。
一般に、途上国では警官を含む公務員なんかの腐敗や汚職が蔓延している国が多いと言われています。少ないサンプルながら、私の印象では1人当たりGDPの少ない国ほど汚職がひどいような印象があります。地域別に見ると、アフリカが最もひどいらしくて、アジアや中南米がこれに続いているようです。もちろん、例外もたくさんあります。
この例外のひとつがチリです。私が赴任した1990年代初めのころ、中南米では例外的に治安もよく、汚職も少ないと言われていました。噂で聞いた範囲なんですが、メキシコからチリに赴任した人が交通違反で警官に車を止められた際に、メキシコで習慣になっていたらしく、運転免許証といっしょにドル紙幣を添えて渡そうとして、即刻逮捕された人がいるようなことを聞いたことがあります。どこまでホントかウソか知りませんが、3年間住んでみた私の印象からすれば、十分にあり得る話だと思います。
私が海外赴任したもうひとつのインドネシアは、FT の記事にもある通り、公務員の腐敗や汚職に関しては遅れている印象を持ちました。もちろん、もうひとつの海外赴任がチリでしたので、そういった印象を強く持った可能性もあります。しかし、噂で聞いた限りで、尾ひれがついて話が大きくなっている可能性が大いにあるとは言うものの、例えば、日本からインドネシアに海外投資をする際、何らかの許認可を受けなければならないわけですが、その許認可権限を持つ官庁の1階フロアに、役所とは直接の関係がないにもかかわらず、その官庁の長官なんかのエラいさんのファミリー企業が代書屋さんなんかを開業していて、そこで法外に高額な費用を払って申請用紙を書いてもらうと、許認可がとっても早く下りる、なんて噂はアチコチで耳にしたりしました。
もちろん、昨今、日本で話題になった公務員の天下り問題なんかは、極めて洗練された形の汚職ではないか、との冷めた意見もあり得ますが、実際に途上国をいくつか見て来た私は、かなり違うんではないかと感じています。最初に書いたように、1人当たりのGDPで計った豊かさと公務員の汚職には、ある程度の逆相関があり、貧しい国ほど汚職がひどいような印象があります。どちらがタマゴで、どちらがニワトリかは不明ですが、経済発展を遂げることにより、同時に、公務員の汚職を減少させることが期待されます。

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