インドネシア・ドメインのメールアドレスが停止される
今日は朝からいいお天気だったんですが、夕方から少し雲が広がりました。夜になって少し雨も降り出したようです。気温はここ2-3日よりも上がりました。蒸し暑いお天気が続いているので、明日から始まるクールビズで少しラクになると思います。
長らくサブとして使って来たインドネシアのメールアドレスが使えなくなりました。ここ1週間ほど、POP3サーバにはアクセス出来るんですが、IDとパスワードを受け付けてくれなくなりました。まあ、当然です。ジャカルタから帰国した年の2003年の半ばに最後の振込みを終えてから、お支払いなしに4年間も使えていたのが不思議なくらいです。でも、1ヶ月ほど前には、今は母校の教授をしている大学の先輩からそのアドレスにメールが届いたりしましたので、重宝に使わせていただいたりしました。
ジャカルタに住んでいた時には、大使館の出す治安情報の受取りに指定していましたので、つい最近まで、ジャカルタのテロ情報なんかが届いていました。また、ジャカルタの役所で取りまとめた経済学のペーパーには、必ずコンタクト・ポイントとして、このメールアドレスを書いておきましたので、2年ほど前までは半年に1回くらいメールが届いていました。いくつか印象的な例を上げると、ベトナムの研究者から私の使った状態空間モデルのソースコードが欲しいとか、ウクライナの大学院生から学位論文で使った計量モデルの評価を聞かせて欲しいとか、ギリシアのシンクタンクから国際シンポジウムを開催するので論文を提出して欲しいとか、といったものです。お断りも含めて、出来る限り丁重に対応したつもりです。
でも、もちろん、もっと多かったのはスパムメールで、バイアグラを買いませんかとか、私とお付き合いしたいと言う女性がいるとか、ニセのオメガやカルティエのカタログの送付先を返信して欲しいとかいったものです。頻繁ではないんですが、時折見かけたのは、アフリカあたりの小国の財務大臣なんかのご子息を名乗るメールで、スイスの銀行に膨大な預金があるのだが、スイスまでの渡航費を工面してくれれば、預金の10パーセントをコミッションとしてくれる、といったものもありました。いずれにせよ、私の国際的な活躍が認められたのか、インドネシア・ドメインのメールアドレスには圧倒的に英語のスパムメールが多かった気がします。
我が家ではインターネット接続しているソネットの他、合計で3つのプロバイダから7つのメールアドレスを取得し、子供達も含めて家族で使っています。もちろん、私は職場のアドレスもあります。国家公務員ですから、 go.jp ドメインのメールアドレスを持っています。当然ながら、 go.jp ドメインのメールアドレスから、参事官の肩書きでメールを出せば、受け取った方からすれば、かなりの信用力があるんだろうと想像できます。その他に、独自ドメインでホームページを運営していますから、そのドメインのメールアドレスも理論上は自由にいくつでも作れます。もっとも、我が家では独自ドメインのメールは転送メールとして使っています。その他にも、フリーのアドレスはいくつか使っています。もっとも、yahoo や hotmail なんかは匿名性が高過ぎて、かえって使い難かったりします。つまり、インターネット上では何らかの登録をする時、メールアドレスが名刺代わりになっていたり、そのままIDとして使われていたりするんですが、yahoo や hotmail や goo なんかでは受け付けないという場合も少なくありません。もっと厳しいところではプロバイダ・メールでないとダメというサイトもあります。
でも、スパムを受けるのは迷惑ですから、余りアチコチにプロバイダ・メールのアドレスを晒すのも気が引けて、私はいくつかフリーのPOP3メールのアドレスを取得しています。WEBメールはアクセスが面倒なので、普通のメールクライアントで受信出来るPOP3メールやPOP3に転送してくれるメールの方が便利なんですが、そのひとつのジャカルタ時代のアドレスを失ってしまったわけです。
もうひとつ、インドネシア・ドメインのメールアドレスを持っていると、途上国扱いになって優遇されたサービスを受けられる場合もありました。エコノミストとしての必要上、NBER のワーキングペーパーなんかをネットで入手する際には、ダウンロード先のURLをメールで送ってもらうんですが、これが途上国のドメインのメールアドレスだと無料でダウンロード出来たりしました。もっとも、これは、ジャカルタにいる時ならともかく、日本に帰国してからは、いわゆる「なりすまし」に近いんで、やや気が引けるんですが、エコノミストの業界、特に、欧米では、このような途上国エコノミストに便宜を図ろうとするサービスをよく見かけます。
インターネット接続環境がどこでもありますからメールは便利で、今の仕事や生活には欠かせないものになったんですが、それだけに、激しいスパム攻撃を受けてアドレスを変更しなければならない羽目に陥ると、昨年10月1日付けのエントリーで紹介したように、余りにもダメージが大きいので、フリーのアドレスとともにうまく使い分けたいと思います。
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