分散化が進む株主総会
今日も朝からいいお天気で気温も上がりました。明日からはお天気が下り坂らしいんですが、今日も梅雨入りしたとは思えない天気でした。
例年、6月最後の木曜日が3月決算の株式会社の株主総会集中日になっていますが、ここ10年ほどで集中率はかなり落ちているようです。今年は来週の6月28日(木)が例年の集中日に当たっていて、東証が上場会社について集計しているんですが、1990年代半ばには95%を超えていた集中率も、今年は50%そこそこまで低下しているようです。下の表とグラフは東証のホームページで公表されているものです。1990年代半ばから最近時点まで大きく低下しているのが分かります。
東証上場会社ですから思いっ切りたくさんあるんですが、私の独断で集中日を外している会社を何社かピックアップすると、主要な自動車会社は見事に外していて、日産6月20日にトヨタとホンダも6月22日で今週で、マツダは6月26日だったりします。ただし、外しているのは外しているんですが、三菱重工と川崎重工と石川島播磨重工の重工三社は6月27日で業界の横並びで集中日を外していたりします。もちろん、集中日の株主総会を開催する企業がまだ過半数ですから、日本経団連の会長企業である富士フィルムなんかは集中日の6月28日開催だったりします。
表向きは株主の出席率を上げるため、出来る限り重複を避けたと言われていますが、かつては、総会屋の出席を限定するために集中させた面もあるんですから、逆の見方をすれば、総会屋の影響力が落ちて来ている可能性もあります。それはそれでいいことだという気もします。株主の出席率を上げるために、ホテルで株主総会を開催したり、サラリーマンなんかが出席しやすいように週末に開催する例もあるようです。また、かつてよりも社外取締役の比率が上がって来ていますから、著名人の社外取締役が何社か重複して就任している場合なんか、アチラの会社の株主総会に出席して、コチラの社には出席しないとなれば、いろいろと困る会社もあるでしょうから、株主総会の日付をずらして調整しているケースなんかもあるのかもしれません。
今日の東証の日経平均は6日続騰で、年初来最高値の1万8240円30銭で引けました。日本人の株主だけでなく、外国人株主も増えている中、今週から来週にかけての株主総会では、どのような株主の意志が表明されるんでしょうか。
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