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2007年7月10日 (火)

「みんな集まれ! ハリー・ポッター7 前夜祭」を読み終える

今日は梅雨らしく朝からが降り始め、昼前に一時止んだんですが、午後からも雨になりました。やっぱり蒸し暑かったです。

みんな集まれ! ハリー・ポッター7 前夜祭

先週7月5日付けのエントリーで「ストーンハート」の読書感想文をアップした時にも触れたんですが、「みんな集まれ! ハリー・ポッター7 前夜祭」を読み終えました。今は我が家のおにいちゃんが読みふけっています。作者はマグルネット MuggleNet.comです。ご存じの通り、マグルとは我々のような非魔法族のことです。まず、この本の出版元である出版文化社のサイトから、マグルネットに関する説明は以下の通りです。

月に2千万件ヒットのある世界最大のハリー・ポッター・サイト。エマーソン・スパーツが1999年に弱冠12歳でこのサイトを立ち上げる。最初は細々とサイトの運営を続けていたが、今では世界中のあらゆる年代層のハリポタファン120名がスタッフとしてサポートしている。その活動は、J.K.ローリングや映画スターへのインタビュー、イベント開催、記事の執筆など、ハリー・ポッターに関して想像しうるあらゆる範囲をカバーする。J.K.ローリングが言うところの「無敵のマグルネット」は、「労働に対する愛の産物」だと、エマーソンは言う。

同じサイトからこの本の目次を引用すると以下の通りです。16章構成になっています。

  1. 第7巻の基本事項
  2. 現在までのストーリー
  3. J.K. ローリングの発言
  4. ダンブルドア
  5. ネビルの運命
  6. ドラコの運命
  7. 命の恩、そしてワームテールの行方
  8. R.A.B.と失われたロケット
  9. スネイプ
  10. ヴォルデモートのホークラックス(分霊箱)
  11. ハリーはホークラックス(分霊箱)?
  12. ハリーとヴォルデモート、どっちが勝つ?
  13. 他の人々は?
  14. 未解決の事項
  15. 次はどうなる?

書出しにもあるんですが、この本の目的はハリー・ポッターの最新情報を追うことであって、第7巻についてのトップシークレットを探しているなら、この本はふさわしくないとしています。でも、やっぱり、少しくらい知りたいのはハリー・ポッター・ファンの偽らざるホンネなんではないでしょうか。なお、今夜のエントリーはネタバレがいっぱい出て来ると思いますので、読み進む場合は十分ご注意下さい。
16章構成ですから、全章を均等に取り上げることは出来ませんので、いくつか興味のある章をピックアップしたいと思います。まず、私なんかのようにポッタリアンを自称して、マグルネットをはじめとするインターネットのファンサイトを追っていれば、第1章から第3章までは概ね知っていることが多いかもしれません。第4章では、やっぱり、ダンブルドア校長は死んだと結論されています。第5章では、ネビル・ロングボトムについて、両親との対比で、ベラトリックス・レストレンジとの対決に触れています。もちろん、ネビルに勝って欲しいトーンです。続く第6章ではドラコ・マルフォイは力不足であって、ヴォルデモート卿に殺される可能性が示唆されています。ここで、いきなり脱線するんですが、ドラコ・マルフォイのドラコ Draco はラテン語で龍、すなわち、英語で言えばドラゴン dragon の意味なもんですから、私はどこかで大きく化けるんではないか、と思って読み続けてきました。この本では明示的には取り上げられていませんが、ドラコがヴォルデモート卿を裏切ってハリーや不死鳥の騎士団の側に寝返る可能性があるんではないかと私は考えています。
少し飛ばして、第9章では、やっぱり、 R.A.B. はレギュラス・ブラックであると結論しています。先週7月3日付けのハリー・ポッター第7巻を取り上げた時のエントリーの私の結論と同じです。でも、これに加えて、ブラック家の屋敷しもべ妖精であるクリーチャーが重要な役割を果たしたんではないかと示唆されています。第10章のスネイプ先生を取り上げた章でも、やっぱり、私の結論と同じで、スネイプ先生はハリーや不死鳥の騎士団の仲間であって、未成年でまだ力不足のハリーと力を合わせて2人でヴォルデモート卿を倒すんではないか、とストーリ展開を暗示しています。第11章と第12章ではヴォルデモート卿の分霊箱の議論で、ハリー自身が分霊箱である可能性も否定されていません。最後の数章はまさに物語の結末に関する考察なんですが、当然ながら、スネイプ先生と協力するかどうかは別にして、ハリーがヴォルデモート卿を倒す形で予言が実現されることを強く望んでいます。最後まで生き残るかどうかのオッズ表まで付属していたりします。なお、生き残る確率のもっとも高い登場人物は、マルフォイ家の屋敷しもべから解放されてホグワーツ校の厨房で働いているドビーだったりします。

いずれにせよ、7月21日の最終巻の発売とともに、すべてが明らかになると思います。我が家でも安価な方の米国版の原書を予約注文してあったりしますので、そのうちに、最終結果を取りまとめてブログにアップしたいと思います。

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