ハリー・ポッターのDVD「炎のゴブレット」を見る
今日も朝から雨が降り続きました。台風が近づいていて、梅雨前線の活動が活発化しているようです。
今日は、午前中に子供達が勉強している間に私だけ図書館に行きました。おにいちゃんがハリー・ポッターの「不死鳥の騎士団」を読み始めたので、私も競合しないように図書館に借りに行きました。私とおにいちゃんが考えていることはまったく同じで、この週末にDVDで「炎のゴブレット」を見た後、夏休み中に「不死鳥の騎士団」の映画を見に行きたいので、またしても、その前にもう一度だけ本で読んでおこうというわけです。親子で考えが一致してしまいます。
ということで、午後から数日前に届いたDVDの「炎のゴブレット」を私と子供達が見ます。結論を言うと、最終巻がまだ出版されず、映画化されたのも第4話までの現段階で、本では第3話の「アズカバンの囚人」がベストだと私は思いますが、映画では今日見た「炎のゴブレット」の出来が一番のように思いました。映像の美しさや原作をかなり削ぎ落としてスリム化したストーリー展開はスリリングと言えます。なお、今日のエントリーではこのDVDで見た映画の「炎のゴブレット」を取り上げますが、ネタバレがいっぱい出てきますのでご注意下さい。
原作をスリム化と書きましたが、その意味で映画と原作で大きく違う点がいくつかあります。私がDVDで一番楽しみにしていたのはクィディッチのワールドカップのシーンでしたが、ほとんど割愛されていました。応援合戦におけるアイルランドのマスコットのレプラコーンやブルガリアのヴィーラのショーなんかは、まったくありませんでした。私はレプラコーンやヴィーラそのものに興味があったので少しガッカリでしたが、後々のストーリーには何の関係もありませんから、ある意味では仕方がないのかもしれません。当然、レプラコーンの金貨も出て来ませんでした。それから、ブルガリア代表チームのシーカーであるクラム選手の見事なウロンスキー・フェイントも見られませんでした。
さらに、屋敷しもべ妖精も現れませんでした。ワールドカップの部分が闇のしるしが現れる部分以外は大胆にカットされていたので、クラウチ家のウィンキーや今はホグワーツ校で働くドビーが出て来ません。ですから、ハーマイオニーも屋敷しもべ妖精解放戦線を結成することはありません。三大魔法学校対抗試合における第2の課題でハリーに鰓昆布をくれるのはドビーではなくネビルの役回りになっていたりします。屋敷しもべ妖精とともに魔法省スポーツ部のバグマン部長も出て来ません。ですから、ウィーズリー家の双子がワールドカップの賭けに勝つこともありません。その部下でアルバニアで行方不明になったバーサ・ジョーキンズの話題もありません。最後に、クラウチ部長が息子に殺されることもありません。以上の部分は、第5話以降の今後のストーリー展開に影響なしということで、映画化する際の時間的な制約のために省略されたんではないかと想像しています。
ただし、一点だけ、今後のストーリー展開を考えると、日刊預言者新聞のリータ・スキーター記者が動物もどきであることをハーマイオニーに暴かれて、最後の方でビンに閉じ込められるのを省略したのは、私からすれば少し疑問が残ります。これは第5話の「不死鳥の騎士団」でかなり重要な伏線になるからです。近く公開される映画「不死鳥の騎士団」で私の謎が解けるのではないかと期待しています。この意味からも「不死鳥の騎士団」は見に行きたい気がします。
いろいろと原作と映画の相違を指摘しましたが、やっぱり、映画でないと感じられない迫力や映画でしか実感できない点もありました。三大魔法学校対抗試合にやって来るボーバトン校の空飛ぶ馬車やダームストラング校の船なんかは、映像で見なければ実感できません。ボーバトン校のマクシーム校長がホグワーツ校のハグリッドよりも大きいのもよく分かりました。また、クリスマスイブのダンスパーティの騒ぎや、特に、伝統的とハリーが評価したロンのパーティ・ローブも実物を見て、初めて笑えました。また、ハーマイオニ役のエマ・ワトソンが目の覚めるような美人にならない不満を私は何度か繰り返したんですが、クラムにエスコートされたクリスマス・パーティでの晴れ姿を見て、少し違った印象を持ったりしました。ですから、我が家にはハリー・ポッターのシリーズで映画化された第1話から4話まで取りそろえてある中で、今日見た「炎のゴブレット」がベストではないかと思います。別の観点から言えば、ハリー・ポッターのシリーズの中でもっとも映画化するのに適した作品だったのかもしれません。もっとも、夏休み中に「不死鳥の騎士団」を映画で見るかもしれませんし、まだ、全7話のうち4話までしか見ていませんので、あくまで、現段階では、という限定付きです。
下の写真は真剣な表情で「炎のゴブレット」のDVDを見る子供達です。
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