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2007年7月17日 (火)

ハリー・ポッター最終巻の秘密はどれくらいの価値があるのか?

今日は朝からが降り、昼前には一時止みましたが、ほとんど、1日中雨が降り続きました。陽射しがなくて、気温も上がらず、そんなに蒸し暑さは感じませんでした。オフィスにいると肌寒いくらいでした。

今日、ちょっとのぞいてみたんですが、時事通信のサイトで今週末の21日に発売が開始されるハリー・ポッター最終巻「死の秘宝」の内容が事前に漏れるのを防ぐために、1000万ポンド、日本円では25億円近い金額をかけて、セキュリティ・オペレーションが強化されると報じています。大元の情報源は7月15日付けのデイリー・テレグラフの日曜版です。当然ながら英文ですが、最初の3パラグラフだけを引用すると以下の通りです。

It may not offer quite the protection of Harry Potter's invisibility cloak, but it is as close as the real world can get.
A £10 million security operation featuring an army of guards, satellite tracking systems and draconian legal contracts has swung into action to prevent any leak of details of the seventh and final book about the boy wizard.
As millions around the world eagerly await the release, directly Friday midnight has struck, of Harry Potter and the Deathly Hallows, only its author J K Rowling and some 20 other people, including the book's editors, illustrators and the "Potterologists" who ensure continuity, know Harry's fate.

引用にもある通り、セキュリティの要員や衛星による追跡までするというんですから、かなりオドロキです。引用にはないんですが、英国やドイツなんかの印刷工場では、携帯電話の持込みを禁止したり、文章を読み取れないように、ほとんど真っ暗にして作業したりしているそうです。衛星による追跡は、今日、火曜日から発売日に向けた書店への出荷が始まるので、それを追跡するんだそうです。もちろん、本は厳重にシールの上で出荷され、書店は真夜中となる発売時刻以前に中身を明かしたり、本を販売したりしない契約にサインする必要があるらしいです。それもこれも、すべて、引用の最後にあるように、ハリーの運命、すなわち、ハリーが生き残るのか、死んでしまうのかを明らかにしないためのようです。
このテの販売フィーバーは1995年の Windows 95 の際にも見られましたが、ハリー・ポッターのシリーズではこれまでもいくつか悪しき前例がありましたから、それだけに、警戒が厳重なんでしょう。先月6月27日のエントリーで取り上げたように、第7巻「死の秘宝」の結末がネットに流出しているとのウワサもありますし、今年映画化された第5巻「不死鳥の騎士団」が発売される時には、トラックの運転手が発売前の本を印刷工場から盗み出したとか、第6巻「謎のプリンス」の時にも出版者の担当者が原稿を盗まれたりしたと聞いたことがあります。一部のマニアなんかには最終巻「死の秘宝」の結末は第5巻や第6巻よりもさらに価値がある可能性が高いと考えられますし、それだけ、警戒厳重にする必要もあるのかもしれません。
でも、よくよく考えて見ると、ハリーの運命がどうあろうと、多くのファンは本を買うような気がしないでもありません。少なくとも、私はハリーがどういう結末を迎えるにせよ、英語の原書も日本語訳も買いたいと思います。私は阪神ファンとしては、決してそんなに熱心ではなくて、タイガースの試合結果の勝ち負けを知ればそれでいいような気もするんですが、ハリー・ポッターのシリーズについては、結果だけでなく、ストーリーの大部分が面白いと思いますし、本を通して読みたいと考えています。映画も見たいんですが、やっぱり、本を読む方が面白いと思います。もちろん、クィディッチの試合なんかは映画で見た方が迫力あるんですが、ハリー・ポッターのシリーズはストーリーとして抜群に面白いと思っています。

すでに、英米で発売される原書だけで200万部の予約が入っていると聞いたこともありますし、私の知り合いには、夫婦で折合いがつけられないので、原書を2冊予約した人もいたりします。私も含めて、これらのコアなファンは第7巻の結末がどうあっても本を買うと思います。もちろん、本の中身が事前に漏れないように、セキュリティ・オペレーションを強化するのはとってもいいことなんですが、発売を盛り上げる意図が見え隠れしているような気がしないでもありません。もしも、過剰な話題作りを目論んでいるのだとすれば、少し疑問を感じてしまう人もいるような気がします。

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