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2007年7月 2日 (月)

日銀短観の結果をどう見るか?

今日は朝から梅雨らしいお天気で、雲が広がって、時折、小雨が降りましたが、雨はそんなでもありませんでした。気温も上がって蒸し暑かったです。

今朝早くに6月調査の日銀短観が発表されました。ヘッドラインの大企業製造業の業況判断DIは +23 と3月調査の時点と変化なしで、日経QUICKニュース社調べの事前予想の平均値と同じで、市場の事前予想にジャストミートしました。3月調査時点の四半期先予想では +20 と予想されていましたので、3ヶ月前の評価から比べると着実な回復が続いていると言えます。注目された設備投資計画は、前回調査から大幅に上方修正されて、特に、大企業製造業では +11.2%増の結果となりました。しかし、もう少し大幅な上方修正を見込む向きもありましたから、やや物足りない感じがしないでもありません。いつものNIKKEI.NETから、日銀短観6月調査に関する記事を引用すると以下の通りです。

日銀が2日朝発表した6月調査の企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業でプラス23となり、前回3月調査と同じだった。高水準の企業収益や円安の進行が景況感を下支えする一方、対米輸出の鈍化や原油など原材料価格の上昇などが重しになった。3カ月後の「先行き」はプラス22と足元より小幅悪化を見込む。
DIは景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた値。
足元の大企業製造業を業種別にみると、対米輸出が弱含んでいる自動車が悪化。国際商品市況の変動の影響を受けやすい非鉄金属や鉄鋼も交易条件の悪化を背景に悪化した。一方、海外需要の恩恵を受けた造船・重機、一般機械が改善。製品価格への転嫁が進んだ石油・石炭も改善した。先行きの見通しは食料品などの悪化幅が大きい。

今回の日銀短観では、ヘッドラインの業況DIは前回調査から大きな変化がないと事前に予想されており、むしろ、注目されたのは設備投資計画でした。先述の通り、設備投資計画に対する市場の評価では、事前の予想に比較して少し物足りない結果と受け取られたようで、東証の日経平均なんかは午前中は下げて始まりましたが、結局、終値ベースでは少し上げたようです。要するに、日本経済は緩やかながらも着実に回復が続いているということになります。本日、発表された日銀短観から読み取るべき第1のメッセージはこれです。
第2のメッセージは、大企業と中堅・中小企業、あるいは、特に中堅・中小企業での製造業と非製造業とで引き続き格差が大きいということです。大企業の業況判断DIは製造業が +23 で、非製造業が +22 でしたが、これが、中堅企業では製造業 +16で、非製造業 +5 となり、さらに、中小企業になると製造業は +8 なんですが、非製造業だと -6 になってしまいます。統計を引用はしませんが、売上高や利益を見ても規模別の格差や特に中堅企業以下での製造業と非製造業の差は暦前としています。この差は景気回復が始まった2002年の初めころから拡大し始め、最近では定着してしまった感があります。
第3のメッセージとしては、先週末の消費者物価や労働統計と同じく、8月のお盆明けの金融政策決定会合での利上げには追い風であることは確かで、少なくとも、金融政策に何らかの変更を迫るほどのインパクトはありませんでした。8月利上げを7月に前倒ししたり、9月以降に延ばしたりする必然性は見当たりません。今後発表される指標次第ではありますが、日銀のスケジュール通りに8月に利上げされると言うのが市場のコンセンサスになっているように見受けられます。

やっぱり、何度も繰り返しますが、エコノミストは今年も夏休みが長いような気がします。

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