美しい文章と効率的なテキスト
今日は朝から雨が降っていました。昼前に止みましたが、午後からも雲が広がり気温は上がりませんでした。でも、湿度が高くて蒸し暑かったです。
8月も最後になって、ようやく、下の子が夏休みの宿題の読書感想文を書き終えました。おにいちゃんの自由研究も終わったようです。下の子の読書感想文は2冊分と決まっていたようで、最初、下の子はとっても面白くて楽しく読めたので、「ダレン・シャン」にしようと考えていたようなんですが、面白すぎて第12巻全部を一気に読んでしまい、2巻に絞ることが出来なくなりました。仕方がないので、「サークル・オブ・マジック」に切り換えて、最初の2冊の「魔法の学校」と「邪悪の彫像/王様の劇場」を題材に感想文を書くことにしました。
なかなか仕上がらないので、私も女房も心配していたんですが、女房は「サークル・オブ・マジック」を読んだことがないため、結局、私が手伝うハメになりました。昨夜は、下の子と差向いで、登場人物やあらすじを思い出させたり、魔法や印象的な場面を確認したり、読書感想文を書く題材を探して、いろいろと議論しました。今日帰ると、何とか原稿用紙に読書感想文が仕上がっており、大いに安心しました。
原稿用紙に書いた下の子の読書感想文を見ると、いかにも、きまじめな小学生の書いた文章らしく、段落の最初は字下げしてありますし、句読点もきちんとマス目を取ってあります。外国の人名なんかの最後の音を延ばす棒も省略していません。私なんかは原稿用紙を埋めるような文章を書いたのは忘却の彼方の昔で、今ではパソコンを使ったテキスト作成しかしていませんので、下の子が書いた読書感想文のような文章を原稿用紙に書く自信はありません。このブログなんかでも、段落の最初でも字下げはしませんし、句読点も適当です。サーバ、プロバイダ、ブラウザなんかは最後を延ばすこともしません。中でも、メールの文章の最後なんか、ちゃんとした署名を入れない場合は、年月と所属と氏名で済ませたりするんですが、字下げはまったくしません。私にメールをくれる人の中には、適当に何字分か字下げした上で、最後に拝の字を入れる人もいたりします。
なぜ、私が字下げなんかをしないかといえば、要するに、文章の体裁を調えるのはムダであって、文章の体裁は情報量には影響を与えない、と考えているからです。それよりも、体裁を調えている時間分だけでも早く伝達する方が重要そうに見えたりもします。やや過大な表現を取れば、効率的なテキストを書こうとしていたりするわけです。サーバと書こうと、サーバーと書こうと、文脈から考えても読む人に誤解を与える可能性はほとんどないので、最後の音を延ばす棒はムダにも見えます。
しかし、少し前に大騒ぎになったコンピュータの2000年問題なんかは、西暦の上2桁の19をムダと考えて省略していたために引き起こされたわけですし、効率的なテキストの書き方が常に優れているとはいえないような気もします。原稿用紙を埋めたきまじめで律儀な下の子の読書感想文を見て、私も今後の文章の書き方を考え直すかもしれない、ちょっとした印象を受けました。
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