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2007年12月22日 (土)

ハリー・ポッター第7話「死の秘宝」に見る親の愛情

今日は、朝からが広がり、時折、雨が降りました。夕方からは本格的な雨になりました。陽射しがなくて気温は上がりませんでした。

ハリー・ポッターのネタバレ最終版で、今日は「死の秘宝」で見られる親の愛について、ごく簡単に取り上げたいと思います。簡単に取り上げるのは、すでに、ちょうど1ヶ月前の11月22日付けのエントリーで章別のストーリーのあらましを書いてしまいましたから、よくよく考えると、付け加える部分がほとんどないからです。
まず、第7話の「死の秘宝」に家族で登場するのは、不死鳥の騎士団の側では、言うまでもなく、ウィーズリー一家です。死喰い人の側ではマルフォイ一家です。どちらでもないのはラブグッド親子です。最後に、マグルではダーズリー一家が上げられます。ストーリーの出現順に取り上げると、ダーズリー家は第3章で登場し、一家で避難するシーンです。魔法なんかの存在を認めない父親に対して、ダドリーが真っ先に非難する決意をし、ハリーはこれで話が決まったと感じます。第6話の「謎のプリンス」の最初の方でダンブルドア校長先生がダーズリー家を訪れ、ダドリーがひどい虐待を受け続けてきたような発言をしますが、やや歪んだ形とは言え、ダーズリー家でも子供のダドリーに対する親の愛情は人一倍ですから、ダドリーが不死鳥の騎士団が用意した安全な場所に避難することを決意して、両親がそれに従うというのは、とっても自然な流れだったような気がします。
不死鳥の騎士団のウィーズリー家では母親のモリーが親の愛情を発露させます。もちろん、ビル、チャーリー、パーシー、フレッドとジョージの双子、ロン、ジニーの7人の子供達だけでなく、ハリーのことも子供同然に考えていますし、マグルの生まれであるハーマイオニーにも同じような接し方をします。第5話の「不死鳥の騎士団」では、シリウスの生家であるグリモールド・プレイス12番地のブラック家の屋敷の清掃を進めるうちに、まね妖怪のボガードがモリーに次々に家族の死体を見せましたが、家族を失うことは母親にとってはもっとも大きな悲しみなのでしょう。ウィーズリー家の隠れ穴を舞台とする第6章では、ハリー、ロン、ハーマイオニーに秘密の相談をさせないために、別々の用事を言いつけて引き離すようにしたりします。最後のホグワーツの戦いでは、直前に家族の中で少し疎遠になっていたパーシーが不死鳥の騎士団に戻り、一家でほのぼのとした場面がありますが、何といっても、フレッドが死んだ後、ハーマイオニー、ジニー、ルーナに囲まれたベラトリックス・レストレンジに向かって、"NOT MY DAUGHTER, YOU BITCH!" と怒り狂ってベラを倒します。母の力は偉大です。
ルーナの父である Xenophilius ラブグッドは雑誌クィブラーの編集長として、ハリーを応援していたんですが、グリンデルバルトのマークについて訊きに来たハリーを引き止め、囚われているルーナを助けるために、死喰い人が実権を握っている魔法省に対してふくろうを飛ばして、ハリーが来ていることを知らせようとします。また、ドラコの母親のナルシッサは、息子のドラコの無事を確かめたい一心で、ハリーとヴォルデモート卿が対決した後、ハリーが死んでいると答えて、早くホグワーツ校に行こうとします。エピローグでドラコは子供をホグワーツ校に送り出しますから、ホグワーツの戦いを無事に乗り切ったことが示唆されています。

我々マグルの世界は言うに及ばず、魔法界でも親の愛情は何にも代え難いものです。我が家は女房も私も親バカを自任していますが、子供達に親の愛情の意味が分かるのはずっと先のことだろうと覚悟しています。

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