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2007年12月 5日 (水)

筆記具の趣味と審美眼

今日も、朝からいいお天気でした。でも、都心の朝の冷え込みはこの冬一番だったそうで、気温はそんなに上がりませんでした。

我が家は朝日新聞を購読していて、紙面では見当たらなかったんですが、朝日新聞のサイトで年末年始特集というのをやっています。今日見かけたのは、ライターの武田由紀子さんの記事で、「手もとで魅せる、ビジネスマンの魅力」というものです。記事の中身はタイトルの通りで、カフスボタンなんかも取り上げているんですが、やっぱり、記事の中心は手に持つ筆記具です。今どきのことですから、取り上げられている商品から楽天のオンライン・ショッピングのサイトにリンクが張ってあったりします。万年筆ではパーカーのベクター・シリーズ、ボールペンではラミーのティポ・シリーズなんかにリンクが張ってありました。なお、私も筆記具が好きなものですから、 PEN-HOUSE とかペンサイトネットなんかを見たりしています。ただし、PEN-HOUSE ではパーカーがイギリスに分類されているので少し不思議に感じています。米国のハズです。
今では文書を書く時はペンで紙に書くよりも、キーボードを叩いてファイルに仕上げてメールで送ったりする方がずっと多くなったんですが、やっぱり、ビジネスマンのアクセサリとしてはキーボードではなく筆記具なんだろうと思います。もちろん、ダンヒルやカルティエ、ティファニーなんかの総合ブランド・メーカー(?)の筆記具もカッコいいんですが、やっぱり、ペリカン、モンブラン、パーカー、クロス、シェーファー、ウォーターマン、ロットリングなどの外国の筆記具専門メーカーのものに、ついつい、私は目が行ってしまいます。もっとも、ステッドラーやファーバーカステルなんかだと鉛筆という感じになってしまいます。国産品愛用の趣味の方には申し訳ありません。普段は、自分の机では役所から支給される100円ボールペンを使っていても、気の張った会議なんかには、それなりの筆記具を持ち込みたいと見栄を張ってしまいます。
私が愛用しているのはパーカー、クロス、モンブランで、3組のボールペンとシャープペンシルの組合せを、年に何回か入れ替えて、ウォーターマンのペンケースに入れて使っています。中でもお気に入りなのはパーカーのインシグニアです。ご存じの方も多いと思いますが、この名称の由来は第2次世界大戦にさかのぼり、米国軍がフィリピンで現地の抗日ゲリラに対して勲章の代わりにパーカーの万年筆を授与したとの故事に基づいています。私は在チリ大使館を離任する際に日本チリ商工会議所から記念にもらいました。商工会議所がいわゆる利害関係者に当たるかどうか、よく分かりませんが、ひょっとしたら、現在の公務員倫理規定に抵触する可能性は否定しません。でも、倫理規定が施行されるはるか前のことですし、10年余り前のことでもありますから、時効ということでご勘弁下さい。ペンのボディにはスペイン語で私の離任に対する見送りの言葉が彫ってあったりします。パーカーのほかに私の持っているクロスとモンブランは真っ黒のエボナイトなんですが、パーカーのインシグニアだけはクロム張りで、光り物が決して嫌いではない私に合っている気がしないでもありません。ペンケースに入れる以外にはクロスのボールペンを背広の内ポケットに入れて毎日持ち歩いています。先日、チタン張りのクロスのペン先が出て来なくなったので、丸善に持ち込んで修理してもらいました。クロスの動作は永久保証なんですが、送料だか手数料だかに500円が必要でした。
それから、サンティアゴにいた時も、ジャカルタにいた時も、一応、外国ですから、それなりに小切手なんかにサインする機会があったので、サイン用の万年筆も必携でした。特に、サンティアゴでは仕事に出かける時は背広の内ポケットに必ず入れて持ち歩いていました。モンブランのかなり太字のペン先の万年筆を持っていた記憶があります。太い字の方がゴマカシが利くからです。ペン先だけでなく、ボディもかなり太いものです。4年前にジャカルタから帰国した後は、日本ではサインする機会がほぼ消滅しましたので、今では万年筆を持ち歩くことはしていません。どこに収納してあるかは承知しているんですが、おそらく、インクも切れていることと思います。
ビジネス・シーンでの筆記具はそれなりに好みがあって、背広の胸ポケットにカラーマーカーや100円ボールペンを挿して外に出歩くことはしたくないと思っていたりするんですが、純粋に趣味の分野で、書道の道具についてはやたらと暗かったりします。なぜかと言うと、書道の筆や硯なんかは先生が買ってくれるからです。と言うか、先生が勧めてくれる筆などを先生の言い値で買わされたりするのがほとんどです。茶道や華道なんかでは、茶器や花瓶なんかを先生が解説してくれたりして、それなりに目が肥えるらしいんですが、書道については先生ご指定のお道具を無条件で買うハメになるので、道具に対する審美眼はまったく養われません。もっとも、これは、私が初級者の域を出なかったためで、上級者や師範くらいになれば、逆に、お弟子さんに勧めなければならないので、それなりに目利きであることが必要そうな気がします。しかし、私の場合はそこまでは達しませんでした。

何となく、朝日新聞のインターネット・サイトから筆記具について連想した個人的な感想でした。特に根拠はないんですが、在チリ大使館を離任する際にもらったパーカーのインシグニアを愛用していることとサイン用の万年筆に触れましたので、やや無理やりに、海外生活の思い出の日記に分類しておきます。

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