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2007年12月21日 (金)

UFO はいるのか、いないのか?

今日も、朝から冬晴れのいいお天気でした。朝の冷え込みは厳しいんですが、日中の気温は昨日よりもさらに上がったような気がします。

今夜はクリスマスを控えた3連休前ですので、軽い話題を取り上げようと思います。というのは、最近、政府の閣僚の間で UFO に関する議論が盛り上がっているような報道を見かけるからです。きっかけは、質問主意書に対する政府の答弁を12月18日に閣議決定し、その中で「 UFO の存在は確認していない」と回答したのに対して、町村官房長官が定例の記者会見で「絶対いると思っている」と発言したり、さらに、石破防衛大臣が「防衛省として取り組むことはないが、私自身としてどうなるのかは考えたい」と大まじめに語った、と報道されたりしています。最後に、今日の閣議後会見で渡海文部科学大臣が「この種の話はあっていい。宇宙に夢を持つ子供が育つかもしれない」と述べたそうです。朝日新聞と日刊スポーツ新聞からネットに登場した日付け順に4つの記事を適宜省略しつつ引用すると以下の通りです。

12月18日 朝日新聞
「地球外から飛来してきたと思われる未確認飛行物体(UFO)の存在を確認していない」--。政府は18日の閣議で、こんな内容の答弁書を決定した。山根隆治参院議員(民主)が「UFOについての認識」を質問主意書でただしていた。宇宙開発を所管するため、担当した文部科学省は「UFOに関する答弁書は初めて」と話している。
12月18日 朝日新聞
「個人的には絶対いると思う」。UFO(未確認飛行物体)は未確認という政府の公式見解に、内閣のスポークスマンである町村官房長官が18日、「異議」を唱えた。
政府は同日の閣議で、民主党の山根隆治参院議員の質問主意書に対し、「地球外から飛来してきたと思われるUFOの存在を確認していない」とする答弁書を決定。文部科学省によると、「UFOに関する答弁書は初めて」という。
ところが、町村氏は記者会見で「政府の公式答弁は極めて紋切り型。私は個人的にはこういうものは絶対いると思っている」と反論。「そうじゃないと、ナスカ(南米ペルー)のああいうの(地上絵)、説明できないでしょ」と述べた。
12月20日 朝日新聞
「災害派遣が使えるのか。領空侵犯でもなさそうだ。防衛出動なのか」。石破茂防衛相は20日午前の閣議後の記者会見で、未確認飛行物体(UFO)が日本を襲来した場合、自衛隊がどう対応するかについて「防衛省として取り組むことはないが、わたし自身としてどうなるのかは考えたい」と大まじめに語り、法制面の研究に個人的に取り組む考えを明らかにした。
UFOをめぐっては、政府が「存在を確認していない」との答弁書を決定したばかり。石破氏は「存在しないと断定できる根拠はない」と異を唱えた上で、「いろいろな攻撃を仕掛けるのなら防衛出動だが、『地球の皆さん仲良くしよう』と言えば急迫不正の武力攻撃ではない」と指摘。脱線気味に「ゴジラがやってきたら、(破壊行為をしても)天変地異のたぐいだから災害派遣だ。モスラも大体同様だ」と独自の見解を披露する場面もあった。
12月21日 日刊スポーツ新聞
渡海紀三朗文部科学相は21日午前の記者会見で、一部閣僚の間で話題になった未確認飛行物体(UFO)談議について「この種の話はあっていい。宇宙に夢を持つ子供が育つかもしれない」と強調した。
政府は18日、UFOの存在を「確認していない」とする答弁書を閣議決定。これに対し、町村信孝官房長官が記者会見で、「個人的には絶対いると思っている」と述べるなど一部閣僚の間で話題になった。
理工学部出身でもある文科相はUFOの存在について「あるんじゃないかなと思う」と述べ、官房長官と同様に政府見解に“反論”した。

先日、今年の世相を表す漢字が「偽」と決められて、我が郷里の京都の清水寺で発表されたりして、今年は食品などの偽装が多数発覚したり、先週は先週で、佐世保で猟銃による殺人事件が発生したりと、いろいろと暗い出来事もあったんですが、閣僚の中で UFO に関する話題が盛り上がっているのは、日本の底力を感じさせるものではないかと、私は肯定的に評価しています。皮肉な見方をすれば、閣内不一致と言えなくもないんでしょうが、そこは大らかに受け止めるべきという気がします。ただし、一部のコアなファンの間では、ゴジラは悪者っぽいんですが、明らかに善玉であるモスラと同一に並べた石破大臣の発言に立腹している向きもあるかもしれません。ついでながら、石破大臣の発言にはなかったガメラもモスラと同じように人間の味方、あるいは、守護神(?)とすら考えられています。もっとも、ゴジラもスペース・ゴジラがやって来た際には、結果的にせよ、人類を助ける側に回ったことが明らかです。ちなみに、ゴジラは悪役と考えられているので、映画の中では、国連 G 対策本部なんてモノが我が家の近くの代々木に設置されていたりします。私もコアなファンではないものの何本か映画を見ていますので、映画の出演者の誰かが「どうして、ゴジラはいつも日本に来るんだ」といった趣旨の発言をして、映画館で失笑が漏れていたことも記憶しています。
ゴジラ、モスラ、ガメラについては別にして、UFO については、存在することも存在しないことも、今のところ確認されていないので、どちらに考えることも自由ということが出来ます。でも、おそらく、エコノミストは存在するんだったら、きっと誰かが発見しているだろうから、いまだに発見されていないのであれば、存在しない可能性が極めて高い、と考えるんだろうと思います。「落ちている100ドル札は拾うな」というのがエコノミストの常識です。もしも、落ちているのがホントに100ドル札なんだったら、とっくに誰かが拾っているハズ、と推測するのがエコノミストの考え方です。情報の広まるスピードがほぼ無限大と想定されている市場を分析対象としているんですから、もっともな考え方だという気もします。ただし、市場経済の効率性を阻害するものとして、スティグリッツ教授などがノーベル経済学賞を受賞した情報の非対称性なんて分野もありますから、例外もあったりします。要するに、厳密にはよく分からないわけです。

最後に、私自身はどうでもいいと思っています。UFO がすでに来ているのかもしれませんが、少なくとも、私の人生や世界経済に重大な影響を及ぼしているようには見えません。もっとも、そのように見えるように極めて巧妙に偽装している可能性はあり得ますが、偽装しつつも影響がないんだったら、我が国の食品業界とは違って、それはそれでいいような気もしないでもありません。

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