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2008年2月25日 (月)

財務省の金貨オークションから海外コインを思い出す

今日も、朝からいいお天気でした。気温は上がりませんでしたが、風が弱まったので体感気温は上がったような気がします。

1880年明治13年発行の二円金貨

1880年明治13年発行の二円金貨

財務省が保管していた古いコインをオークションで競売したところ、すごい高値がついたそうです。下の引用にもある通り、1880(明治13)年発行の旧二円金貨が3210万円で落札されたと報じられています。確かに、上の写真で見る通り、保存状態もいいようですし、コイン自身も立派なものだという気がします。まず、いつもの asahi.com のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

財務省が24日開いた近代金貨のオークションで、目玉商品の1880(明治13)年の旧二円金貨が、予想の2千万円を大きく上回る3210万円で落札された。87枚しか発行されず財務省も1枚しか持っていない珍しさに、愛好家の心理が過熱。過去の金貨オークションの最高落札額の1700万円の2倍近い値がつき、財政への思わぬ貢献になった。
このオークションは13回目で、最後になる今回は1420枚が放出された(当初予定のうち13枚は取り消し)。旧2円金貨は700万円で競りが始まり、瞬く間に値が上がった。1枚の重さは約3.3グラムなので現在の金の時価で計算すると3000倍近い値がついたことになる。
創業40年余のコイン専門店銀座コインの竹内潤さんは「次にいつ出品があるか分からない。これだけ希少だと一般的な相場は関係ない」と話す。

経済学の専門用語で貨幣発行益= seigniorage という言葉があり、まったく意味は違いますが、ものすごい値段がついたものだと思います。その昔、私が子供だったころなんか、コインとか切手とかを収集するのはかなり古典的な趣味だったような気もしますし、我が吉岡家の京都の叔父さんの家にも何かお宝があるんではないかという気になってしまいます。一応、我が家は明治の遥か前から京都に住まいしているので可能性はゼロではないような気がしないでもありません。
それはともかく、少なくとも我が家が住まいしている現在の青山の家には、そんなお宝はあろうハズもなく、せいぜいが外国のコインだろうという気がします。一応、私は国際派のエコノミストと見なされないでもないのでアチコチの外国に赴任したり、出張で行ったりしました機会もあり、お宝にはならない外国のコインは我が家にもいっぱいあります。交換可能な紙幣は円転してしまうんですが、コインは交換してくれませんし、私が赴任した範囲ではチリやインドネシアの紙幣はそんなに交換性が高くないので、いまだに何枚か家にあったりします。
その昔は、例えば、ダイムと呼ばれる米国の10セントのコインなんかは、ゴルフのグリーン上でのマーカーに使ったりしていたこともあるんですが、今では子供達のコレクションの対象です。赴任したチリとインドネシアは言うに及ばず、米国、カナダ、メキシコ、英国ドイツ、フランスなどの欧米諸国や、マレーシア、タイ、シンガポールなんかのアジア諸国のコインを主体に、ぞんざいにも巾着袋に入れて保存してあります。ただし、私が独身のころに行ったことがあるハズなんですが、アルゼンティンとウルグアイのコインは見当たりません。また、今ではユーロに統合されてしまって見かけなくなったフランスのフランやドイツのマルクもあります。かなり巨大だったりします。もう流通していないんですから、そのうちに値がつくのかもしれません。中でも印象的なのはチリの100ペソのコインで、とっても巨大な銅製です。我が国の500円硬貨より大きいです。私のいたころのチリの為替水準では100ペソは米国のクォーターと呼ばれる25セントくらいの値打ちだったんですが、ともかく巨大です。チリの最大の輸出品は銅ですから、銅をタップリ使ってあるんだという気がします。また、タイのコインは紙幣と同じく国王の肖像が刻印してあります。

財務省のオークションに出たお宝コインとは値打ちが違うんでしょうが、時々、我が家でも子供達といっしょに巾着袋から出しては、海外生活を思い出したりしています。

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