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2008年9月15日 (月)

未曽有の金融危機の始まりか?

米国第4位の投資銀行であるリーマン・ブラザーズ証券が連邦破産法第11条の適用を申請しました。私には、Chapter 11 に file したという方がよく理解できます。米国財務省や連邦準備制度理事会も巻き込んだ救済策がまとまらず、法律による整理を選んだということです。同時に、メリル・リンチ証券もバンカメに身売りすることを発表しました。私は休日でボケッとしていて、7時の NHK ニュースで初めて知りました。
米国では破産法制が整備されているので、今回のリーマン・ブラザーズ証券の破産法適用は1997年の我が国の山一証券の破産・清算とは違う道を歩みそうな気もしますが、取りあえず、発表の直後に開いた欧州などのマーケットは売り一色になっているようです。当然です。我が国の金融庁も日本法人のリーマン・ブラザーズ証券に対して、金融商品取引法に基づく資産の国内保有命令を出したようです。日本法人の資産が米本国や海外に流出して、国内の債権者や顧客に損失を生じる可能性があるからです。

各新聞社のトップサイトも32ポイントの大見出しで報じているところが多いように見受けました。私がよく見ているサイトを整理すると以下の通りです。

私は先日9月9日のエントリーで、「年内にも、第3波の金融機関の経営危機が迫っている」と書きましたが、年内どころか、今月内の出来事だったようです。現時点では、今後の展開や影響度合いなどは判然としませんが、しばらく金融市場の混乱が続くことは明らかで、リスク資産から安全資産への資金シフトが生じることも確実と考えられます。また、明日の米国連邦準備制度理事会 (FED) による公開市場委員会 (FOMC) では、金利据置きが大勢の予想だったんですが、緊急の流動性供給とともに金利の引下げも選択肢としてあり得ると直感的に私は感じていたりします。

ひょっとしたら、未曾有の金融危機の始まりかもしれません。でも、今夜のところは、取りあえず、第一報でここまでとし、必要に応じて、続報をアップしたいと思います。

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