基準地価に見る長崎の土地価格
昨日、国土交通省から今年の基準地価が発表されました。7月1日時点での調査結果です。全国の全用途平均で前年に比べて▲1.2%下落して、全国の基準地価のマイナスは17年連続となりました。全国の基準地価は2003年の▲5.6%下落を底に、昨年まで下げ幅が縮小していたんですが、今年は昨年2007年の▲0.5%下落から下げ幅を広げる結果となりました。昨年16年振りに上昇に転じた全国の商業地なんですが、今年は▲0.8%の下落となったほか、住宅地の下げ幅も5年振りに拡大しています。ただし、引き続き、東京、大阪、名古屋の3大都市圏では3年連続の上昇が続いており、地方圏との格差がみられます。ただし、3大都市圏でも上昇幅は縮小しています。昨夏のパリバ・ショックから続く金融市場の混乱と景気後退の影響です。少し前までミニバブルとさえいわれていた都心部でも下落地点が出るなど、地価の低迷が鮮明になって来ています。
住宅地 | 2007年上昇率 | 2008年上昇率 | 2008年地価 |
---|---|---|---|
東京圏 | +4.8 | +1.6 | 1,580 |
福岡県 | ▲2.4 | ▲1.9 | 243 |
長崎県 | ▲3.5 | ▲3.3 | 167 |
上の表は、昨年と今年の基準地価のうち住宅地の地価の上昇・下落率を東京圏と九州の福岡県・長崎県で見たものです。単位は上昇率がパーセント、地価は平米あたり千円です。一番右の2008年地価は調査地点のうち、もっとも地価の高かった住宅地の地価です。東京圏では私の家族の住む港区のうちの青山地区から取っています。福岡県は福岡市中央区、長崎県は長崎市を対象に検索しました。
大学にいると景気実態が実感として感じられないんですが、やっぱり、長崎県は福岡県と比べても地価の下落率が大きくなっています。それから、そもそも地価を東京と比較すること自体に大きなムリがあると思いましたので、一応、中間地点的に福岡も並べてみました。さすがに、青山と長崎ではラクに1ケタ違うのが見て取れます。ただし、私の実感からすれば、地価をみる限り、福岡との差はそれほど大きくないと感じています。大雑把に青山とは10倍の開きですが、福岡とは1.5倍です。東京都心部と10倍なら、福岡とは3-5倍くらいの差があってもおかしくないというのが私の実感です。ひとつの要因として、長崎は山がちで平坦な土地の希少性が高いんだろうという気がします。傍証でしかないんですが、長崎市内には不動産屋さんがとっても多いと私は感じていて、それだけビジネスチャンスがあるということなのかもしれません。もっとも、散髪屋さんもとってもたくさんあり、これはよく分かりません。
大学を早々に出て、帰宅も早かったんですが、どうしても東京ドームの野球に目が行きがちになり、やや冴えない試合展開のため散漫なエントリーでした。
| 固定リンク
コメント