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2008年10月16日 (木)

元の黙阿弥で日経平均株価暴落

今日は、株価が下がる日でした。東証の日経平均株価は前日比▲1,089円02銭安の8,458円45銭で引けました。下落率は▲11.4%となり、1987年のブラックマンデー以来の大きさでした。今日は外国為替市場で円高が進んだことが嫌気され、自動車や電機などの主力輸出関連銘柄を中心に売りが止まらない状態だったと報じられていました。先週の G7 の少し前から、ここ1週間くらいは東証だけでなく、世界の株価が大きく乱高下しています。下のグラフは最近1週間の東証の日経平均株価の推移です。今日10月16日と先週金曜日の10月10日は寄付きから一気に下げたことや、逆に、3連休明けの10月14日には反対方向で寄付きから一気に上げているのが見て取れます。荒っぽい相場です。

最近1週間の日経平均株価の推移

このブログでも、昨夜のエントリーで、株価が下げ止まったわけではなく、今後、景気悪化を示す企業決算や経済指標が出るに従って、ジリジリと株価が下がる方向にある可能性に触れましたが、決して、Best and Brightest が株式市場に集まっているわけではないとはいうものの、私が見通せる程度のことは織り込んでいてもおかしくはなく、ここまで一気に下げて大きな乱高下が生じるとは思いませんでした。逆に、これから先も何かのポジティブなサプライズがあれば一気に上げることもあるのかもしれません。いずれにせよ、ボラティリティが大きい状態が続くことだけは確かなようです。
特に、最近では東証での株式売買高の過半の6割くらいを外国人投資家が占めるようになっており、前日の本国の相場を見た上で外国人投資家が東証でのリスク許容度を考慮して、寄付きから一気に30分くらいで相場が大きく動き、その後は膠着状態を続けた後、大引けに近づいた時点でアジア各国の相場を見て、夕方にまた動くという展開になっているように見受けられます。株式保有残高のストックでは 1/4 くらいの外国人投資家が相場をリードしている形で、G7 で最初に始まる東証の相場は諸外国の後追いになっていることが明らかです。「貯蓄から投資へ」の動きが進まず、国民が銀行預金に執着する中で、国内金融機関が新しいビジネス・モデルを築けないでいる間に、東証では外国人投資家が株価を大きく左右する存在になっているわけです。私は外国人投資家が東証に参入するのは大いに望ましいことだと考えていますが、裏を返せば、国内投資家が育っていない、あるいは、国内金融機関が預金を持て余して新しいビジネス・モデルを構築するに至っていない、という我が国の金融事情があるわけですから、コチラは何とか出来ないものかと考えないでもありません。

こうも毎日のように市場が乱高下すると、メディアはニュースになっていいのかもしれませんが、エコノミストはビジネスチャンスに出来る人と、私のようにそうでない人間とに別れます。私は公的資金による資本注入により、一応、金融危機は一段落したと考えているので、しばし、金融市場に関するコメントも一段落させようと考えないでもありません。

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