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2008年11月 4日 (火)

本日投票の米国大統領選挙でブラッドリー効果は現れるか?

メディアで報じられているように、今日は米国大統領選挙の投票日です。米国は国内で時差のある国ですが、すでに投票の始まっている州もあるようです。各種メディアの報じるところによれば、世論調査ではオバマ上院議員が10%ポイント前後の差をつけてマケイン上院議員をリードしていて、米国初の黒人大統領が誕生する確率が高いと信じられています。金融危機の深まりや米国景気の悪化とともにオバマ候補の支持率が上がったのはよく知られている通りです。下のフラッシュは大胆にも "New York Times" のサイトから直リンしています。フラッシュですから、マップにある州をクリックすると過去の選挙結果などが現れます。大きな画面で操作したい向きは上のリンクから本来サイトへどうぞ。パッと見では赤の共和党マケインが優勢に見えるんですが、面積で優勢でも選挙には関係ありません。大票田のカリフォルニア州、イリノイ州、ニューヨーク州などは青の民主党オバマ候補が抑えていて、このフラッシュが作成された時点で 291-163 ですでにオバマ上院議員が過半数の投票人を獲得するかのようなマップになっています。しかし、投票当日のブラッドリー・ワイルダー効果がどのように出るかも、私のような専門外の日本人には計り知れません。

ブラッドリー・ワイルダー効果とは、よく知られたように、1982年のカリフォルニア州知事選挙で、事前の世論調査ではかなりの差をつけていた黒人のトム・ブラッドリー候補が、結局は当選しなかったことに由来し、対面調査では差別論者と見られたくないために黒人、あるいは非白人候補を支持すると回答していた選挙民が、当然ながら、秘密投票である実際の投票の際には黒人や非白人候補には投票しないことから名付けられています。1989年のバージニア州知事選挙でも同様の事象が発生し、黒人のワイルダー知事は事前の世論調査とはかけ離れた僅差での勝利にとどまりました。それでも、ブラッドリー候補は落選しましたが、ワイルダー知事は当選しました。四半世紀を経て、かつてのブラッドリー・ワイルダー効果もかなり弱まっていると見るのが常識的なんですが、今日の投票は州知事レベルの選挙ではなく大統領選挙ですから、より強力に発現するとの意見も無視できません。

世界的な金融危機の中では米国すらメゾスコピックな存在になってしまったような気もしますが、何といっても世界の中で頭抜けたスーパーパワーであることは確かです。原油価格に大きな影響を及ぼしかねないイラク占領政策の行方を含めて、経済財政政策の動向にもエコノミストとして米国の動向には目が離せません。

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