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2009年3月 9日 (月)

今週発表のGDP統計2次速報の予想やいかに?

今週の木曜日、3月12日に昨年10-12月期のGDP統計2次速報、我が業界でいうところの2次QEが内閣府から公表されます。基礎となる1次統計もすべて発表されてて、シンクタンクなどでは2次QEの予想が出そろったように見受けられます。いつもの通り、顧客向けのニューズレターなどのクローズな形で届くものは別にして、ネット上で公開されているリポートに限って取りまとめたいと思います。下の表の通りです。ヘッドラインは私の趣味でリポートから特徴的な文言を選択しました。なお、詳細な情報にご興味ある方は左側の機関名にリンクを張ってあります。リンクが切れていなければ pdf 形式のリポートがダウンロード出来ると思います。"pdf" が何のことか分からない人は諦めるしかないんですが、もしも、このブログの管理人を信頼しているんであれば、あくまで自己責任でクリックしてみましょう。本人が知らないうちに Acrobat Reader がインストールしてあって、別画面が開いてリポートが読めるかもしれません。

機関名実質GDP成長率
(前期比年率)
ヘッドライン
日本総研▲3.3%
(▲12.4%)
1次QEからの修正は小幅
みずほ総研▲3.6%
(▲13.8%)
大幅マイナス成長の主因は輸出の急減であることに変わりはないが、国内需要の減速ペースも加速
三菱UFJ証券▲3.2%
(▲12.3%)
設備投資、公共投資の上方修正で成長率のマイナス幅は、小幅ながら縮小
第一生命経済研▲3.5%
(▲13.3%)
1次速報からさらに下方修正
三菱UFJリサーチ&コンサルティング▲3.2%
(▲12.3%)
1次速報値の-3.3%(年率-12.7%)から小幅に上方修正
ニッセイ基礎研▲3.5%
(▲13.4%)
過去最大のマイナス成長に下方修正の見込み

2008年10-12月期の1次QEが前期比▲3.3%減、年率換算で▲12.7%減でしたので、上方修正と下方修正が入り乱れているものの、日本総研をはじめとして小幅な修正にとどまると見込んでいる機関が多いように見受けられます。1次QEから2次QEなんですから、当然といえば当然で、結果として、成長率の2桁マイナスは変わらず、1974年1-3月期の前期比年率▲13.1%の過去最大のマイナス成長に近いか超えるレベルであろうことも、各機関の間ではほぼコンセンサスとなっています。たまたまなんですが、いつも取り上げている6機関については、3機関ずつ半々で過去最大のマイナス成長を超えると超えないに分かれました。エコノミストの視点からは大きな意味があるとも思えませんが、わずかな臨界点を超えて2008年10-12月期の成長率が過去最大のマイナス幅を記録すれば、メディアは大騒ぎすると思います。ついでにいえば、私が従来から指摘しているように、1-3月期も2桁近いマイナス成長の後、4-6月期は定額給付金の効果もあってプラス成長を回復する可能性が残されていると見込んでいます。もしそうなるとメディアの報道は興味深いと私は考えています。ちょうど、4-6月期の1次QE発表の時期は8月ですから、総選挙が何らかの形でからんで来たりするタイミングだとなおさらです。もっとも、QE発表のタイミングは私にも確度高く予想できるんですが、総選挙のタイミングは皆目見当がつきません。それは別にして、さらに先を考えると、今年の7-9月期は再びマイナス成長となる可能性も残されているものの、今年の年末から来年の年始にかけてゼロ近傍からプラス成長をうかがい、来年の前半にかけて景気は転換点を迎える、というのが、やや楽観的かもしれませんが、私の考える標準的なシナリオです。以前から変わりありません。

景気ウォッチャー調査結果

最後に、本日午後に内閣府から発表された2月の景気ウォッチャー調査の結果は上のグラフの通りです。現状判断 DI が20を割るような、きわめて低い水準ながら、現状判断 DI も先行き判断 DI も、前月1月の結果が久し振りに上向いたので注目していたんですが、2月も引き続き改善を示しています。昨年末から今年年初にかけてが景気後退の中でも大底で、そのあたりからマインドが上向いて来るというのが、これまた、私の標準的なシナリオでしたから、この春先から景気は最悪期を脱して、今年末から来年前半にかけての景気転換点を目指すのかもしれません。参考までに、前回の景気後退局面では景気ウォッチャーの現状判断 DI の谷と実際の景気の谷には5か月のラグ、というか、リードがありました。もしも、今年の1月が景気ウォッチャーの谷であるとすれば、年央には景気転換点という可能性もなしとしませんが、もちろん、もう少し先が長い可能性も十分あります。

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