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2009年7月15日 (水)

第141回芥川賞は磯崎憲一郎さんの「終の住処」に授賞

本日、第141回芥川賞・直木賞の選考会が開かれ、芥川賞が磯崎憲一郎さんの「終の住処」(『新潮』6月号)に、直木賞が北村薫さんの『鷺と雪』(文藝春秋)に、それぞれ授賞されることが決まりました。まず、朝日新聞のサイトから芥川賞に関する最初の4パラだけ記事を引用すると以下の通りです。

第141回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が15日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に磯崎憲一郎さん(44)の「終(つい)の住処(すみか)」(新潮6月号)、直木賞に北村薫さん(59)の「鷺(さぎ)と雪」(文芸春秋)が選ばれた。副賞は各100万円。授賞式は8月21日午後6時から、東京・丸の内の東京会館で開かれる。
磯崎さんは千葉県我孫子市生まれ。早稲田大卒。07年、「肝心の子供」で文芸賞を受け、作家デビュー。三井物産に勤務しながらコンスタントに小説を執筆し、08年、「眼(め)と太陽」が芥川賞候補に。著書に「世紀の発見」など。東京都世田谷区在住。
受賞作は、ともに30歳を過ぎてなりゆきで結婚した感のある夫婦の上に流れた20年という時間を描いた。娘も生まれ家も建てたが、常に不機嫌な妻は夫にとり不可解な存在であり続け、夫も浮気を繰り返す。細やかな描写が、相愛の情を欠きながら長い時間を共有したのちに得た、夫婦の関係を浮き彫りにする。
選考委員の山田詠美さんは「圧倒的な支持で決まった。言葉を深く考えて選び、時間軸を考えながらブロックを積み重ねるような実験的な方法で小説を描き出した。独自の世界を作った点が評価された。文学に対する確かな信頼と誠実な態度を感じさせた」と語った。

まずは、磯崎さんと北村さん、誠におめでとうございます
すでに、7月4日付けのエントリーで候補作を紹介していますが、芥川賞について私は磯崎憲一郎さんの「終の住処」に期待を寄せていました。実は、候補作品を書いた作家の中で、私が読んだことがあるのが、引用した記事にもある磯崎さんの『肝心の子供』だけだったりするのも理由のひとつです。なお、『肝心の子供』については、昨年2008年2月1日のエントリーで読書感想文の日記をアップしています。それから、いつも私が参照している大森望さんと豊崎由美さんの文学賞メッタ斬り!のサイトでは、めずらしく大森さんと豊崎さんの意見が一致して、芥川賞と直木賞の本命は、それぞれ、磯崎憲一郎さんの「終の住処」と北村薫さんの『鷺と雪』を推していましたから大的中といえます。少なくとも、芥川賞については引用した記事にもある通り、山田詠美さんの「圧倒的な支持」という一言がすべてを物語っているような気がします。いつもの通り、私は8月発売の「文藝春秋」で選評とともに読みたいと考えています。

梅雨前線の形状の変化

最後に、文学賞とは何の関係もないことながら、昨日7月14日に関東甲信が梅雨明けしたにもかかわらず、九州北部がなかなか梅雨明けしません。沖縄から奄美、さらに、九州南部まで梅雨明けし、九州北部をすっ飛ばして関東甲信が梅雨明けした形です。私が見た今日の西日本新聞の記事では九州北部の梅雨明けを「遅刻」と称して、上の画像のような天気図を示して、梅雨前線がスンナリと北上しないお天気を嘆いていたりします。

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