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2009年7月 9日 (木)

国際通貨基金 (IMF) の改定世界経済見通し

昨日、国際通貨基金 (IMF) から「改定世界経済見通し」World Economic Outlook Update が発表されました。もちろん、pdf ファイルのリポートも利用可能です。まず、Financial Times のサイトから記事を最初の3パラだけ引用すると以下の通りです。

The world economy is starting to pull out of recession, the International Monetary Fund said on Wednesday, marking up its growth forecasts for next year and hinting that it might reduce its estimates for bank losses.
"The recovery is coming," said Olivier Blanchard, IMF chief economist. But he cautioned "it is likely to be a weak recovery" and said policy-makers needed to guard against ongoing economic and financial risks. However, investors signalled their doubts about the strength of any economic recovery by selling off commodities, notably oil and gold, and stocks.
The yen, a barometer of risk aversion, also shot up 3 per cent against the euro and the dollar.

ということで、世界経済の成長率見通しのグラフを IMF のサイトから引用すると以下の通りです。なお、グラフをクリックすると、別画面で詳細な見通しの表が現れます。

Global GDP Growth

今年2009年は我が国の▲6.0%、ドイツの▲6.2%をはじめ、先進各国は軒並みマイナス成長なんですが、来年2010年になるとユーロ圏が▲0.3%と縮小を続けるのを除いて、日米はプラス成長に復帰すると見込まれており、特に、日本は2010年+1.7%成長と4月見通しを+1.2%ポイント上回って、潜在成長率を軽く超える成長を見通されています。世界の成長率は来年には+2.5%に回復し、新興国は+5%近い成長が見込まれています。また、成長率の上方修正だけでなく、金融機関の損失も縮小する方向で修正されることが示唆されています。
もっとも、先行きが明るいかというとそうでもなく、今回の見通しの副題は "Contractionary Forces Receding But Weak Recovery Ahead" だったりします。金融危機を伴う景気後退はその後の景気回復局面は弱いものになるというのは、Reinhart and Rogoff などのエピソード分析も含めて経験則に照らしてもその通りですし、我が国の直近の景気動向を考えても、私が W 字型の景気回復パスを想定していることは、繰返し、私のブログでも書いて来た通りです。

何度も繰返しになりますが、上に引用した IMF の成長率見通しのグラフでも、2009年末か2010年初に再び2番底を付けに行く W 字型の景気パスが想定されているような気がしてなりません。

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