再びハリー・ポッターの最終話『死の秘宝』を読む
10日ほど前のお盆の真っ最中の8月16日、その時点で、映画でも見たばかりの『謎のプリンス』を読み終えて読書感想文をアップしたんですが、当然の流れとして、再び『死の秘宝』を読みました。もう1年以上の前の昨年2008年7月26日のエントリーでも取り上げているんですが、結局、英語版で1回、邦訳で2回、それぞれ通して読んだことになります。従来から、私はハリー・ポッターのシリーズは本では第3話の『アズカバンの囚人』が、映画では第4話の「炎のゴブレット」が、それぞれベストだと考えていたんですが、本では最後の2話『謎のプリンス』と『死の秘宝』がやっぱりいいんではないか、と思うようになり始めました。最後のクライマックスに向かう展開がとってもスピーディーでスリリングですし、その前の5巻の集大成であることは言うまでもなく、複雑な関係が一気に解きほぐされるのは爽快感すら感じます。今しばらくの間、「ハリー・ポッター」は児童文学の金字塔であり続けるだろうと思います。
まったくどうでもいいことながら、先日、テレビでクイズ番組を見ていて、5人の回答者に対して7話ある「ハリー・ポッター」のタイトルを尋ねる問題が出題され、おそらく、全く読んでいない回答者だと思うんですが、適当な回答を探して「ハリー・ポッターと愉快な…」と言い出して、いっしょに見ていた下の子と私と2人して大笑いしてしまいました。クイズ番組とは雑学の知識を増やすもんだと思っていましたが、おバカ回答に笑い転げるとはこういったことかと、その気もないのに体験してしまいました。加えて、「ハリー・ポッター」を読んでいない人もまだまだいるんだということを実感してしまいました。
最後に、図書館事情を考えるため『死の秘宝』上巻について検索すると、邦訳の出版からほぼ1年を経過した現時点で、港区立図書館では27冊の所蔵で158件の予約待ち、長崎市立図書館では何と32冊の所蔵で5件の予約待ちとなっています。もちろん、人口が違うので単純な比較はできませんが、ある意味で、お役所の意気込みと地域住民の読書意欲の差を暗示しているような気がしないでもありません。
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