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2009年8月 3日 (月)

米国連邦準備制度理事会 (FED) 議長の適任者やいかに?

US Federal Reserve Board Seal

今日付けの日経新聞で表を掲げて、米国の中央銀行である連邦準備制度理事会 (FED) の議長人事について取り上げられていました。市場関係者の間では金融危機に迅速な対応を見せたバーナンキ現議長の再任論が台頭している、というものです。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

来年1月31日に4年の任期を終えるバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の人事が米経済政策の焦点に浮上してきた。市場関係者の間では金融危機に迅速な対応を見せたバーナンキ氏の再任論が台頭しているが、後任候補にはサマーズ国家経済会議(NEC)委員長ら有力者も多い。今秋の経済情勢がオバマ大統領の最終判断のカギになる。
エコノミストなどを対象にしたブルーチップの調査(7月10日時点)によるとバーナンキ議長の再任の可能性は80.4%。昨年9月のリーマン・ブラザーズが破綻した直後にはバーナンキ議長の責任を問う声が強まり、交代説が有力だった。だが米経済が最悪期を脱するとともに市場関係者や政界の見方に変化が生じてきた。

私は基本的にリーマン・ブラザーズ証券の破綻処理は間違いだったと考えていますし、それだけではないんでしょうが、破綻処理を実行した当時のポールソン財務長官が大統領選挙の結果とはいえ退任したんですから、バーナンキ議長も責任を免れないと考えています。明確な引責辞任ではありませんが、金融政策の手腕はリーマン・ブラザーズ証券の破綻で明らかになったと受け止めています。クビではありませんが、再任するべきではないという立場です。海外メディアでは私が見ている範囲で、引用した上の記事でも取り上げられている後任の有力な1人と目されているサマーズ国家経済会議委員長に関する議論を見かけました。以下の通りです。

上の記事は LSE の Buiter 教授がサマーズ委員長を批判したもので、それに対して、下の記事はクルーグマン教授がサマーズ委員長を擁護したものです。Buiter 教授はサマーズ委員長に対して "Summers is not a monetary economist or macroeconomist." と断じたり、逆に、サンフランシスコ連銀総裁のイェレン女史については "Janet Yellen is an outstanding monetary and macroeconomist." と評したりしているのに対して、クルーグマン教授の結論は "I don't think a Fed chairman has to have a lot of academic work on business cycles on his or her resume; what you need is someone who has a broad grasp of economics and is a quick study." というもので、Buiter 教授の意見を nuts と決め付けています。私も基本的にクルーグマン教授に賛成です。

それにしても、昨年2008年1-3月期くらいの日銀総裁選出の過程を思い出しますが、私はまだ国家公務員をしていて、2008年3月17日付けのエントリーで取り上げた東大林教授の「感想」のように、いろんな意見表明が出始めたばかりの段階と感じていました。従って、影響力が格段に違うとはいえ、米国の中央銀行議長について、いろんな意見が飛び交うのはとってもいいことだと受け止めています。

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