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2009年10月 2日 (金)

国際通貨基金 (IMF) の「世界経済見通し」 World Economic Outlook

昨日、国際通貨基金 (IMF) から「世界経済見通し」 World Economic Outlook の見通し編である第1章と第2章が発表されました。もちろん、フルテキストの pdf も公表されています。来週、10月5-6日にトルコのイスタンブールで開催される世銀 IMF 総会に向けたものです。リポートによれば、昨年来の猛烈な世界的景気後退はようやく終了を告げつつあり、世界経済の成長率は2009年▲1.1%、2010年3.1%と前回7月の見通しからそれぞれ+0.3%ポイント、+0.6%ポイント上方修正されました。まず、いつもの日経新聞のサイトから関連する記事を引用すると以下の通りです。

国際通貨基金(IMF)は1日、最新の世界経済見通しを発表した。2010年の世界全体の実質成長率は3.1%と予測し、前回の7月から0.6ポイント上方修正した。09年はマイナス1.1%で0.3ポイント引き上げられた。日本は10年が1.7%で変わらなかったが、09年はマイナス5.4%で0.6ポイント上方修正した。中国など新興国の成長が主導し、世界経済が緩やかな回復に向かう道筋が見えてきた。
米国は10年が1.5%となり、前回比0.7ポイントの上方修正。09年はマイナス2.7%で、0.1ポイントの下方修正となった。ユーロ圏は09、10年ともに0.6ポイントの上方修正となったが、それでも10年の成長率は0.3%にとどまる。
一方で中国は09、10年が8.5%、9.0%に上方修正され、世界経済をけん引する。

続いて、IMF Survey Magazine のサイトから引用した総括表は以下の通りです。クリックするとフルテキストのリポートから引用した詳細表が別画面か別タブで開きます。

Latest IMF Projections

成長率以外も含めた見通しのグラフをフルテキストのリポートから引用すると以下の通りです

Global Indicators

これらに対するリスク分析は以下のグラフの通りです。これもフルテキストのリポートから引用しています。特に、リポートでは異常なレベルまで政府介入が進んだ結果として、出口戦略の重要性を強調しています。

Risks to the Global Outlook

誠についでながら、「世界経済見通し」の前日に「世界金融安定化報告」 Global Financial Stabirity Report が発表されています。これも、もちろん、フルテキストのリポートが出ています。広く報道されていた金融機関の損失額300兆円余のグラフは以下の通りです。グラフは地域別ですが、総額の Writedown は $2,809 billion と試算されています。

Realized and Expected Writedowns or Loss Provisions for Banks by Region

最後に、本日、総務省統計局から8月の失業率などの労働力調査が、厚生労働省から同じく8月の有効求人倍率などの職業紹介統計が、それぞれ発表されました。アッとびっくりで失業率が0.2%ポイントも下がりました。引き続き雇用は厳しいんですが、昨日発表された日銀短観の雇用人員判断では過剰感が急速に薄れているのも事実です。

雇用統計の推移

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