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2009年12月 3日 (木)

法人企業統計調査から2次QEを考える

本日、財務省から今年7-9月期の法人企業統計調査が発表されました。全産業ベースの季節調整済みの系列で見て、売上高は前期比▲1.0%減のマイナスとなり、鉱工業生産や輸出が伸びているにもかかわらず、円高やデフレのために企業収入が伸びなくなっている実態が明らかになりました。それでも経常利益がプラスになっているのは人件費を含むコストダウンに各企業が努めていることの表れであると受け止めています。そして、このコストダウンに設備投資の抑制も含まれています。下のグラフは全産業ベースの季節調整済み系列で、上のパネルは売上高と経常利益の推移、下のパネルはソフトウェアを除く設備投資の動向です。いずれも影を付けた部分は景気後退期ですが、直近の景気の谷は今年1-3月期と仮置きしています。

法人企業統計の推移

今日発表された法人企業統計は総じてネガティブな内容だったんですが、特に、設備投資が下振れしました。上のグラフの下のパネルは季節調整済みの系列ですが、季節調整する前の原系列では前年同期比で▲25.7%減、季節調整済みの系列でも上のグラフに見る通り前期比▲8.8%減と、6期連続でマイナスを続けています。設備投資は20年以上も前のバブル前の水準にほぼ戻ってしまった感があります。この結果、来週12月9日に内閣府から発表される7-9月期の2次QEは大幅に下方修正されると私は考えています。

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