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2009年12月26日 (土)

来年度予算案をどう見るか?

昨夜、来年度政府予算案が臨時閣議で決定されました。広く報じられているところですが、「コンクリートから人へ」を掲げ、公共事業の削減率を▲18.3%減として過去最大となった一方、社会保障は手厚く配分したことから、一般会計総額は92.3兆円と過去最大に膨らみました。下の画像は朝日新聞のサイトから引用しています。

来年度政府予算案

今回の政府予算案の特徴はアチコチで報じられているので、このブログで取り上げるまでもないんですが、私独特の見方も入れて以下の5点だと思っています。特に最後の「政治主導の破綻」はこのブログで早くから主張して来たところであり、特筆大書すべきであると受け止めています。さらに、今後の政権運営に影を落とす可能性も指摘しておきたいと思います。

  1. 政府支出、特に、公共事業から社会保障、特に、各種手当てに歳出を振り向けたことは、経済効果重視から国民の裁量権重視という意味での「小さな政府」への転換の第1歩と評価できる。
  2. いわゆる霞が関埋蔵金で10兆円の歳入を確保したものの、財政のサステイナビリティには不安が残る。
  3. 行政刷新会議の「事業仕分け」による削減額は約7千億円でパフォーマンス倒れの印象。
  4. マニフェストの政策の中で実行できなかったものがあることは無責任であり、野党の批判にも一理ある。
  5. 政治主導の予算編成は完全に破綻した。

最後に、政府予算案と同時に政府経済見通しも昨夜の閣議で了解されました。主要な計数を以下に取りまとめておきます。単位はパーセントで、水準を示す失業率以外は前年度からの増減率となっています。内需と外需の寄与度の合計が成長率に一致しないのは四捨五入のためです。

項目2009年度2010年度
実質成長率▲2.6+1.4
内需寄与度▲2.2+1.1
外需寄与度▲0.5+0.4
失業率5.45.3
消費者物価▲1.6▲0.8

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