正月特番「陽炎の辻」を見て、佐伯泰英『更衣の鷹』上下(双葉文庫)を買う
お正月の元旦7時過ぎからNHKで正月時代劇「陽炎の辻スペシャル」を放送していました。私はこの番組のファンでしたので、しっかりと見ました。原作のうちの『照葉の露』の前半のお話をベースにしたドラマでした。いつもの直リンしたフラッシュは「陽炎の辻スペシャル」のサイトから引用しています。また、原作の最新刊が今日から発売されていて、これもしっかりと買い込みました。双葉文庫から佐伯泰英『更衣の鷹』上下として出版されています。私のことですから、3連休の前に読み終わってしまいそうな気もします。
少し気にかかるのは、ドラマでは少しずつ原作と異同が生じて来ていることです。この正月特番ではそれが拡大したように思います。私の見たところ、深川の浪人仲間だった竹村武左衛門とその一家に原作とドラマの異同が大きいように見受けられます。武左衛門の長女の早苗は原作では尚武館佐々木道場に奉公に出るんですが、ドラマでは今津屋になっていますし、このお正月スペシャルで、竹村武左衛門自身が仇討を助太刀した直参旗本設楽家のお屋敷の下働きに入ることになってしまいました。原作では奏者番安藤対馬守の下屋敷の門番ではなかったかと記憶しています。また、正月特番では設楽家の仇討には品川柳次郎と竹村武左衛門が佐々木磐音に同行するんですが、原作では南町奉行所の同心である木下一郎太が主導していたように思います。ドラマではどうも木下一郎太とその上司である年番方与力の笹塚孫一などとともに南町奉行所の影がものすごく薄いような気がします。
一応、「読書感想文の日記」に分類しておきます。
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