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2010年2月 1日 (月)

米国の成長率について考える

先週の金曜日1月29日に商務省から昨年10-12月期の米国GDP統計が発表されました。前期比年率で+5.7%の高い成長率を示し、4%台半ばから後半の市場の事前コンセンサスを大きく上回るとともに、6年振りの高い成長率だったようです。まず、ニューヨーク・タイムズのサイトから記事を最初の4パラだけ引用すると以下の通りです。

The United States economy grew at its fastest pace in more than six years at the end of 2009, even as businesses resisted hiring and continued to do more with less.
The broadest measure of economic activity, gross domestic product, expanded at an annual rate of 5.7 percent in the fourth quarter, after a 2.2 percent increase the previous quarter.
"It was an excellent report, but it's not clear how sustainable this pace of growth is," said John Ryding, chief economist of RDQ Economics.
The growth rate was the fastest since the third quarter of 2003, when the economy grew at a rate of 6.9 percent. But even 2009's fourth-quarter surge was not enough to overcome a terrible start to the year. The economy finished 2009 with its biggest contraction since 1946, when the country was still cooling off from World War II.

続いて、米国のGDP成長率は以下のグラフの通りです。季節調整済み系列の前期比年率表示となっています。影をつけた部分は景気後退期なんですが、直近の米国景気の谷は昨年2009年4-6月期と仮置きしています。

米国GDP成長率の推移

年率+5.7%はかなり高い成長率であることは言うまでもなく、米国経済は本格的な回復を示していると受け止めるべきなんでしょうが、リーマン・ショック後の傷が余りにも深かったため、水準として経済活動が本格軌道に戻るのには、まだまだ時間がかかる可能性が高いと私は受け止めています。従って、この高いGDP成長率について、一昨日に取り上げたダボス会議に出席していたサマーズ米国国家経済会議 (NEC) 委員長は、現地におけるテレビ・インタビューにおいて、"certainly doesn't suggest we are in any position to pop champagne corks" と発言していたりします。

日本経済の2番底の根拠のひとつに米国経済の減速があったと思うんですが、この米国の成長率を見ると、2番底の可能性はさらに低まったと受け止めるべきです。しかし、可能性は残っていますし、2番底には陥らないとしても減速の可能性は十分あります。さらに、今週金曜日に発表される米国雇用統計も注目です。

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