« 片岡剛士『日本の「失われた20年」 デフレを超える経済政策に向けて』(藤原書店)を読み経済政策について考える | トップページ | 花粉症とオーバーワークでひと休み »

2010年3月13日 (土)

毎日コミュニケーションズ「大学生就職企業人気ランキング」

いつも私が気にしている大学生の就職関係の話題なんですが、一昨日3月12日に厚生労働省から「平成21年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(平成22年2月1日現在)について」と題する記者発表が行われ、大学の就職内定率は80.0%で、前年同期を6.3ポイント下回り、男女別にみると、男子は80.1%(前年同期を6.4ポイント下回る)、女子は79.9%(前年同期を6.3ポイント下回る)との結果が公表されました。

また、今日のエントリーのタイトルですが、さらにその前の3月10日に就職・転職情報サービスの毎日コミュニケーションズが来年3月の大学卒業予定者を対象にした「大学生就職企業人気ランキング」の調査結果を発表しています。このマイコミの調査の詳細は pdf ファイルのリポートでも提供されています。調査結果は下の表の通りです。上の段は文系総合ランキングの上位10社、下は理系総合ランキングの上位10社となっています。

大学生就職企業人気ランキング

この調査の特徴は多くの学生から結果を得ていることで、男女と文系理系をすべて合わせて24000人余りから回答を得ています。統計的には2万人を超えれば、ほぼ無限に近い母集団を代表することが出来ると私は考えています。要するに、かなり信頼性が高いということです。
文系男女では昨年と比べてかなり安定した結果なんですが、文系・理系とも明治製菓がトップテン入りしているのに見られるように、来年卒の学生は食品メーカーへの志向が高まっているようです。理系はどうしても文系よりも専門分野の偏りがあり、いわゆる「潰しが利く」文系より変動が激しく、昨年からトップテンを維持した企業は4社しかありません。理系で昨年1位のソニーが5位に後退し、トヨタがトップテン落ちしていることに象徴されるように、輸出に依存する電機や自動車などのメーカーを敬遠し、食品、鉄道、住宅などの人気が上がっているとリポートされています。

「就職氷河期の再来」ともいわれる厳しい就職戦線の中、
がんばれ就活!

|

« 片岡剛士『日本の「失われた20年」 デフレを超える経済政策に向けて』(藤原書店)を読み経済政策について考える | トップページ | 花粉症とオーバーワークでひと休み »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 毎日コミュニケーションズ「大学生就職企業人気ランキング」:

« 片岡剛士『日本の「失われた20年」 デフレを超える経済政策に向けて』(藤原書店)を読み経済政策について考える | トップページ | 花粉症とオーバーワークでひと休み »