The Economist の Big Mac Index から人民元レートを考える
連夜でマクドナルドを取り上げる、というつもりでもないんですが、上の画像は、The Economist の Big Mac Index を引用しています。3月16日付けの為替レートで算出されています。発端が何だったかすっかり忘れましたが、米中の2国間で為替のミスアロケーションが話題になり、いつもの通り、米国は為替レートは市場に委ねるべきであり、現在の人民元レートは過小評価されている、と主張する一方で、中国は適正であると反論しています。論戦は米国における秋の中間選挙をにらんでヒートアップしています。上の Big Mac Index だけを考えると、人民元は約半分に過小評価されており、現在の1ドル6.83-84元の相場は3元台半ばでもおかしくないということになります。また、Big Mac Index はクロスセクションのデータですが、2000年以降の人民元の対ドル相場をプロットした時系列データは以下の通りです。ものの見事に為替相場が操作されているように見えるのは、私の視力の問題なんでしょうか。
Big Mac Index の表で過小評価されている下5カ国に軒並みアジアが入っているのはやや意図的に見えなくはないにしても、別に、モノの分かったエコノミストでなくても、誰がどう見ても、中国が人民元相場を操作しているのは明らかな気がするんですが、いかがなもんでしょうか。
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