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2010年4月27日 (火)

今夏のボーナスの予想やいかに?

昨年のボーナスは極めて渋く、夏季も年末も10%近い減少率となりましたが、今夏のボーナス予想が今月初めに出そろいました。いつもの通り、顧客向けのニューズレターなどのクローズな形で届くものは別にして、ネット上でオープンに公開されているリポートに限って取りまとめると下の表の通りです。ヘッドラインは私の趣味でリポートから特徴的な文言を選択しました。詳細な情報にご興味ある方は左側の機関名にリンクを張ってあります。リンクが切れていなければ pdf 形式のリポートがダウンロード出来ると思います。"pdf" が何のことか分からない人は諦めるしかないんですが、もしも、このブログの管理人を信頼しているんであれば、あくまで自己責任でクリックしてみましょう。本人が知らないうちに Acrobat Reader がインストールしてあって、別画面が開いてリポートが読めるかもしれません。

機関名民間
(伸び率)
公務員
(伸び率)
ヘッドライン
日本総研35.7万円
(▲1.6%)
57.2万円
(▲0.2%)
背景には、企業の人件費増大に対する慎重な姿勢
みずほ総研36.7万円
(+1.0%)
69.2万円
(▲0.2%)
2010年夏のボーナスを取り巻く環境には、昨年よりも幾分明るさ
三菱UFJリサーチ&コンサルティング36.1万円
(▲0.7%)
57.2万円
(▲0.2%)
景気は持ち直しの動きが続いているとはいえ、2010年夏のボーナスを取り巻く環境は、依然として厳しい
第一生命経済研37.3万円
(+2.6%)
55.9万円
(▲0.3%)
企業収益の増加に伴ってボーナスも08年年末賞与以来のプラス

なお、公務員については、みずほ総研と第一生命経済研は国家公務員と地方公務員の平均、日本総研と三菱UFJリサーチ&コンサルティングは国家公務員の計数を取っています。ボーナスについては地方公務員よりも国家公務員の方がやや水準が高くなっています。特に、みずほ総研の公務員のボーナス支給額が高くなっているのは管理職を含めているためであると聞いたことがあります。いずれにせよ、ボーナスだけは、いつもながらの官高民低です。他はともかく、ボーナスだけは公務員をしていてよかったと私も実感します。しかも、支給額だけでなく公務員の場合は支給率もほぼ100%です。民間の場合は8割を少し上回ったくらいだと思います。
それはともかく、上の表に取り上げた4機関の意見は真っ二つに分かれました。制度的な要因で決まっている公務員ボーナスを別にして、民間企業の1人当たりボーナス予想を見ると、2機関はボーナスが増えると予想してますし、減る予想も2機関です。リポートを読んでいて、何に着目しているのかに相違が起因すると私は受け止めています。すなわち、ボーナス算定の基礎となる所定内賃金か、あるいは、企業業績かです。所定内賃金を重視すればボーナス減と予想し、企業業績を重視すればボーナス増と見ているようです。でも、その差は小さいと考えるべきです。1人当たりボーナスについては意見が分かれたんですが、1人当たりに支給人数を乗じて得られる支給総額については、ほぼ4機関とも一致して微増を予想しています。もちろん、支給人数が増加し支給率が上昇するからです。マクロ経済学的には1人当たり支給額とともに支給総額も、個人消費を決定する重要な所得要因ですから、そろって増加が予想されているということは、先行きの消費の底堅い動きを期待させます。
なお、昨夏までのボーナスの伸び率の実績は以下の通りです。

夏季ボーナス伸び率の推移

なんといっても、ボーナスは勤め人の大きな楽しみのひとつです。景気が順調に回復して、ボーナスも増額されるのが、いかなる観点からも望ましいことはいうまでもありません。

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