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2010年4月 6日 (火)

景気動向指数に見る景気の現状と経済政策のマッチングやいかに?

本日午後、内閣府から2月の景気動向指数が発表されました。ヘッドラインとなる一致指数は100.7、先行指数は97.9となりました。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

景気一致指数、2月は0.4ポイント上昇 11カ月連続プラス
内閣府が6日発表した2月の景気動向指数(2005年=100)は一致指数が100.7と、前月に比べて0.4ポイント上昇した。11カ月連続で前の月を上回ったが、上昇率は過去最大だった1月(2.7ポイント上昇)と比べると縮小した。商業販売額などが伸びる半面、鉱工業生産指数など企業の生産関連の指標が足踏みした。
一致指数が11カ月連続で上がるのは1997年1月までの12カ月連続以来。内閣府は基調判断を5カ月連続で「改善を示している」とした。
一致指数のうち鉱工業生産指数は前月を0.9%下回ったほか、生産財の出荷指数も1.8%低下した。大口電力使用量も0.6%減少するなど、景気の持ち直しをけん引してきた生産関連の指標が指数を押し下げた。一方で、有効求人倍率や製造業の所定外労働時間指数などは前月を上回った。
数カ月先の景気の動きを示す先行指数は1.0ポイント上昇の97.9となり、12カ月連続でプラスとなった。実際の景気動向に遅れて動く遅行指数も0.5ポイント上昇し85.4となった。

次に、いつものグラフは以下の通りです。上のパネルはCIで、赤い折れ線が一致指数、青が先行指数です。下のパネルの緑の折れ線はDIです。いずれも影をつけた期間は景気後退期なんですが、直近の景気の谷は昨年2009年3月と仮置きしています。

景気動向指数の推移

グラフからは少し分かりづらいんですが、2月の一致指数の速報値は前月比で+0.4%の上昇に止まりました。昨年2月を底として、12か月連続で上昇を続けていた中で、一貫して+1%台半ばから後半の上昇率を示していた一致指数なんですが、2月は速報値ベースながら一気に+1%を割り込みました。もちろん、1月が+2.8%の上昇でしたし、季節調整し切れていない2月の春節効果もあるんでしょうが、そろそろ、景気拡大が初期のV字型の局面から巡航速度に移行しつつある前触れかもしれません。2番底は回避するとしても、私は今年の年央くらいから巡航速度に回復のスピードが落ちると予想しています。これは何を意味するかといえば、経済活動の水準として、ほぼリーマン・ショックの前の水準は回復したとはいうものの、現時点で巡航速度のペースに戻ってしまうわけですから、設備や労働などの要素需要がさらに出にくくなる可能性を示唆しています。もっとも、この足元の1-3月期はかなり消費が爆発したので、内需の伸びは順調そうに見えるかもしれませんが、雇用の下支えのない消費ですから持続性に疑問が残ります。そこを子ども手当と農家の個別保障でカバーする、というのは少しムリそうに私には見えます。

今後の景気動向と経済政策動向、果たしてマッチしているのかどうか、微妙な局面に差しかかっているような気がします。

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