« 欧州委員会の「経済見通し 2010年春」 | トップページ | 乱打戦で広島に打ち負ける! »

2010年5月 8日 (土)

米国雇用統計と名人戦第3戦

日本時間の昨夜、米国労働省から4月の米国雇用統計が発表されました。ヘッドラインとなる非農業部門雇用者数は季節調整済みの前月差で290千人の増加となりましたが、失業率は同じく季節調整で見て9.9%と0.2%ポイント悪化しました。まず、New York Times のサイトから関連する記事を最初の4パラだけ引用すると以下の通りです。

Economy Gains Impetus as U.S. Adds 290,000 Jobs
Despite growing unease in the financial markets, the American economy is gathering steam, adding an unexpectedly large number of jobs last month.
The Labor Department's monthly snapshot of the job market, released on Friday, showed that employers added 290,000 jobs in April - the largest gain in four years - and that they did so across a broad swath of industries. The United States has now added jobs for four consecutive months.
The unemployment rate, however, crept up to 9.9 percent, from 9.7 percent in March, mostly because of a significant increase in the number of people who had previously given up deciding to look for work again.
Major stock gauges in the United States rose briefly on the unexpectedly strong job growth report before gyrating in a trading day marked by continuing fears about spreading European debt woes and concern about structural weaknesses in the stock markets that may have contributed to a terrifying sell-off on Thursday.

ということで、事前の市場コンセンサスでは200千人弱の増加と見根されていた非農業部門雇用者数が大きく増加したものの、職探しをあきらめていた人々が労働市場に参入したために失業率が上昇するという、景気回復初期にありがちな姿となりました。それにしても、290千人の雇用者数の増加はかなり大きいように私は感じています。

米国雇用統計の推移

上のグラフは米国雇用統計の推移を見たもので、一番上のパネルが非農業部門雇用者数の前月差、真ん中が失業率、最後が非農業部門の雇用者数の前月差増減を米国労働省と給与計算アウトソーシング会社である ADP とで比較したものです。いずれも季節調整済みの系列で、影をつけた期間は景気後退期なんですが、直近の米国の景気の谷は昨年2009年6月と仮置きしています。この3-4月は米国労働省の雇用統計と ADP のデータの乖離が大きくなっています。また、以下のフラッシュは記事を引用したのと同じNew York Times のサイトに直リンしています。

最後に、一昨日から千葉県野田市の同市市民会館 (旧茂木佐邸) で指し継がれていた名人戦第3局は132手で後手番の羽生名人が挑戦者の三浦八段を下して3連勝としました。第2局と同じ横歩取りから始まり、中盤以降はかなり一方的な展開になったと報じられています。下の終了図は朝日新聞のサイトから引用しています。

名人戦第3局終了図

|

« 欧州委員会の「経済見通し 2010年春」 | トップページ | 乱打戦で広島に打ち負ける! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 米国雇用統計と名人戦第3戦:

« 欧州委員会の「経済見通し 2010年春」 | トップページ | 乱打戦で広島に打ち負ける! »