10月のたばこ値上げのその後の帰結やいかに?
先月10月1日からタバコが値上げされました。買いだめ需要の動向は11月1日のエントリーで簡単に取り上げておきましたが、今月に入ってから経済を離れて喫煙行動や禁煙に関するアンケート調査結果がいくつか発表されています。私が入手したのは発表順に従ってクロス・マーケティングとマクロミルで、参照先は以下の通りです。
クロス・マーケティングのリポートはメールアドレスとともに請求すれば pdf ファイルで送ってくれます。マクロミルのリポートはサイトにアップしてあります。クロス・マーケティングの調査対象には「元々吸っていない」人が過半数含まれていますが、マクロミルは値上げをきっかけに禁煙を始めた人を対象としていますので、調査結果はかなり雰囲気が違います。
まず、値上げからほぼ1か月経過時点における禁煙成功率はマクロミルでは60%を超えます。他方、諦めた人が約20%で、残りはグレーゾーンだったりします。以下のグラフの通りです。
他方、クロス・マーケティングの結果では、禁煙に成功したのはほぼ8人に1人の12%余りだったりします。以下のグラフの通りです。
クロス・マーケティングの結果から、「検討した」あるいは「実際にやってみた」禁煙対策は以下の通りです。いずれも電子たばこがもっとも多くなっています。以下の通りです。なお、マクロミルの調査から、禁煙を継続するための1か月の予算は平均2,188円との結果を得ています。セブンスター5箱分くらいですから安いものといえましょう。
そして、マクロミルの結果から、禁煙が最初に挫折したのは3日目が最も多く、実は1週間以内に65%ほどがたばこに手を付けていることが明らかになっています。下のグラフの通りです。なお、禁煙していてもっともたばこを吸いたいと思うのは、「イライラしたとき」、「食事のあと」、「お酒を飲んだとき」の順で高くなっています。
両者の調査結果で、最初の禁煙成功率の大きな違いは別にして、禁煙に関しては、何となく実感に合っているような気がしないでもありません。週末ですので軽く済ませておきます。
| 固定リンク
コメント