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2011年3月 5日 (土)

米国雇用統計のグラフィックス

昨日、米国の労働省から米国雇用統計が発表されました。ヘッドラインとなる非農業部門雇用者数は季節調整済みの前月差で+19.2万人増、うち民間部門は+22.2万人増となり、失業率も0.1ポイント低下して8.9%を記録しました。いずれも季節調整済みの統計です。まず、Wall Street Journal のサイトから記事の最初の4パラを引用すると以下の通りです。

Employment Data Signal Economic Improvement
Private-sector job creation in the U.S. accelerated in February and unemployment fell below 9% for the first time in nearly two years, the latest signs of an improving economy.
Nonfarm payrolls rose by 192,000 last month as the private-sector added 222,000 jobs, the Labor Department said Friday in its survey of employers. The January number was revised to show an increase of 63,000 jobs, from a previous estimate of 36,000.
The unemployment rate, which is obtained from a separate household survey, fell to 8.9% last month, the first time it dipped below 9% since April 2009 and a substantial decline from November's 9.8%. Still, there are about 13.67 million people who would like to work can't get a job.
Economists surveyed by Dow Jones Newswires had forecast payrolls would rise by 200,000 and that the jobless rate would inch up to 9.1% from the previous month's 9%.

続いて、いつものグラフは以下の通りです。上のパネルは非農業部門雇用者数の前月差増減、下は失業率です。いずれも季節調整済の系列で、影をつけた部分は景気後退期です。

米国雇用統計の推移

続いて、New York Times のブログサイトである Economix をまねて私が書いた jobless recovery のグラフは以下の通りです。それぞれ景気後退期直前の雇用者数のピークからの雇用者数の変化を示しています。2008-09年のリセッションでは雇用の落ち込みが極めて厳しく、その後の回復もはかばかしくないことが読み取れます。前回の IT バブル崩壊後の景気後退も jobless recovery と呼ばれましたが、一段と雇用情勢は厳しくなっています。Reinhart=Rogoff などが指摘するように、金融危機を伴った景気後退の特徴のひとつです。我が国でも同じことが言えます。

jobless recovery

雇用が回復するには、今しばらく景気の本格的な拡大を待たねばならないのかもしれません。でも、「1に雇用、2に雇用、3に雇用」と雇用重視の立場を明確にした菅総理大臣には何か「腹案」があるのかと期待しておりましたが、まだ明らかにはなっていないようで残念です。

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