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2011年3月31日 (木)

完全に過去の数字ながら明日発表の短観予測やいかに?

明日の発表を前に、シンクタンクや金融機関などから3月調査の日銀短観予想が出そろいました。いつもの通り、顧客向けのニューズレターなどのクローズな形で届くものは別にして、ネット上でオープンに公開されているリポートに限って業況判断DIを取りまとめると下の表の通りです。ヘッドラインは私の趣味でリポートから特徴的な文言を選択しました。いつもは先行きに注目しているんですが、東北大震災の影響について注目しました。なお、日銀が提示した回収基準日は3月11日でしたので、東北大震災やその後の原発事故は調査結果にはほとんど反映されていないと考えられます。より詳細な情報にご興味ある向きは左側の機関名にリンクを張ってあります。リンクが切れていなければ、pdf 形式のリポートが閲覧、または、ダウンロード出来ると思います。"pdf" が何のことか分からない人は諦めるしかないんですが、もしも、このブログの管理人を信頼しているんであれば、あくまで自己責任でクリックしてみましょう。本人が知らないうちに Acrobat Reader がインストールしてあって、別画面が開いてリポートが読めるかもしれません。見れば分かると思いますが、数字は上段から大企業製造業の業況判断DI、大企業非製造業の業況判断DI、3段目のカッコ内が大企業全産業の2011年度設備投資計画です。土地を含みソフトウェアは除かれています。

機関名大企業製造業
大企業非製造業
<設備投資計画>
ヘッドライン
12月調査先行き+5
+1
<n.a.>
n.a.
日本総研+5
+2
<+1.7>
消費マインドに左右されやすい小売、宿泊・飲食サービスなどの業種には、震災の影響が比較的早期に及ぶ可能性
みずほ総研0
▲3
<+2.4>
震災の影響は6月調査以降に表れてくると予想
ニッセイ基礎研+1
0
<▲1.2>
地震に関して生産設備の直接的被害や停電・インフラ被害による生産・物流への影響が出ていること、原発問題も含め被害の全容が見えていないことがマイナスの影響
第一生命経済研▲3
▲7
<+1.0>
1995年の阪神・淡路大震災は、製造業の業況判断が落ち込まなかったが、今回はより大きな悪影響が心配される
三菱総研+5
+4
<n.a.>
業況判断DI(大企業)は、製造業については、海外向けを中心に需要は拡大しているものの、幅広い商品価格の上昇を背景に収益環境が悪化しており、前回調査比横ばいを見込む
三菱UFJリサーチ&コンサルティング+8
+2
<+1.8>
次回6月調査になると、震災が企業の生産活動や企業マインドに与える影響などが次第に明らかになっていくと思われる
みずほ証券リサーチ&コンサルティング+7
+3
<+2.0>
総じて業況判断は前回調査から小幅に改善すると想定
伊藤忠商事+7
+2
<+0.7>
昨年12月以降の輸出の緩やかな持ち直し及び生産回復を受けて、改善が見込まれる
富士通総研+7
+3
<+1.5>
業況判断DIは、製造業、非製造業ともわずかに改善すると見込まれる

3月統計とは言いつつ、最初に書いたように、回収基準日が3月11日ですから、ちゃんと出した会社は震災前の状況で回答していますし、震災で大きな影響を被った会社は回答すらままならないところもあるかもしれません。いずれにせよ、震災の被害はほとんど盛り込まれていない可能性が高いと受け止めるべきです。3月調査とはいえ、この短観もやっぱり過去の数字です。

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