米国雇用統計のグラフィックス
昨日、米国の労働省から5月の米国雇用統計が発表されました。ヘッドラインとなる非農業部門雇用者数は季節調整済みの前月差でわずかに+54千人の増加にとどまり、失業率は同じく季節調整済みの系列で前月よりも+0.1%ポイント上昇して9.1%となりました。まず、New York Times のサイトから記事の最初の3パラを引用すると以下の通りです。
Hiring in U.S. Slowed in May With 54,000 Jobs Added
After several months of strong job growth, hiring in the United States slowed sharply in May, suggesting the economy may be running out of steam once again.
The Labor Department reported on Friday that the nation added 54,000 nonfarm payroll jobs last month, after an increase of about 220,000 jobs in each of the three previous months. May's job gain was about a third of what economists had been forecasting.
The unemployment rate ticked up to 9.1 percent from 9.0 percent in April.
次に、いつもの米国雇用統計のグラフは以下の通りです。上のパネルは季節調整済みの非農業部門雇用者数の前月差増減、赤い折れ線が非農業部門全体で、水色がそのうちの民間部門です。下のパネルはこれも季節調整済みの失業率です。影をつけた部分はいずれも景気後退期です。
次に、New York Times のブログサイトである Economix をマネて景気後退期からの雇用の改善をプロットしたのが下のグラフです。Jobless Recovery が明らかです。
米国では再び景気の減速感が強まっています。ひょっとしたら、我が国の震災に起因する可能性もありますが、場合によっては、世界経済全体でもう一度踊り場に入る可能性も排除できません。
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