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2012年1月28日 (土)

湊かなえ『境遇』(双葉社) を読む

湊かなえ『境遇』(双葉社)


湊かなえ『境遇』(双葉社) を読みました。作者のお得意とする30代半ばの女性によるモノローグを中心に据えたミステリです。まず、出版社のサイトからあらすじを引用すると以下の通りです。

本の紹介
デビュー作の絵本がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられた過去を持つ。ある日、「真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状とともに、陽子の息子が誘拐された。「真実」とは何か……。それに辿り着いたとき、ふたりの歩んできた境遇=人生が浮き彫りになっていく。人は生まれた環境で、その後の人生が決まるのではなく、自分で切り拓いていけるもの。人と人との"絆"や"繋がり"を考えさせられるヒューマンミステリー。今冬放送予定の、ABC創立60周年記念スペシャルドラマ原作。

引用した「本の紹介」の最後のセンテンスに見られるように、昨年12月3日放送のABC朝日放送60周年記念スペシャルドラマとして映像化されています。残念ながら、私は見ませんでした。放映の時点で、我が家の子供達はすでにこの本を読んでいましたし、期末試験前でしたので興味はなく、逆に、私はまだ読んでいませんでしたのでドラマは見ませんでした。
この作者の作品は『告白』からほぼすべて読んでいるつもりなんですが、この作品はとりわけリアリティが低いような気がします。モノローグ一辺倒から直接話法の会話を取り入れるなど、かなり新たな領域を試みていると評価できますが、親友の洋子と晴美の生立ちやその後の人生、洋子の夫の高倉議員のキャラなど、ムリがあるように見受けたのは私だけではないような気がします。特に、ムリが大きいのがラストの謎解きであり、「驚愕のラスト」といっていいのかもしれませんが、「反則」と感じる読者もいるかもしれません。

特に、オススメはしません。5点満点で3ツ星か2ツ星半くらいでしょうか。図書館の待ち行列がどれくらいかは承知しませんが、少し待って図書館で借りるのでも十分だという気がします。

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