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2012年2月11日 (土)

バレンタインデーの「友チョコ」はどうして登場したのか?

来週火曜日の2月14日はバレンタインデーです。我が家では昨年まで小学生だった下の子がチョコをいっぱいもらって来ていたんですが、昨春から男子単学の中学校に進学しましたので、今年は望み薄のような気がします。

チョコレートの年間消費支出に占める2月の比率

エコノミストの端くれとしてデータを調べたことがあるんですが、世間一般でバレンタインデーにチョコを贈る習慣は1970年代後半から始まっていると私は理解しています。上のグラフがその根拠です。何をプロットしているかと言えば、総務省統計局の「家計調査年報」のデータを取って、1世帯当たりチョコレートの年間消費額のうち、月別で2月のシェアを計算しています。1975年くらいまで2月のチョコレート消費額のシェアは年間総消費額に対して10%前後で、特に多くもなかったんですが、グラフに見られる通り、1970年代後半からグングンと比率を上昇させ、バブル直後の1992年には、チョコレートの年間消費額のほぼ1/3が2月に集中して支出されるようになります。その後、このチョコレート消費の2月集中度は10年かけてゆっくりと低下し、2002年には1/4を割り込んだ後、今世紀に入ってほぼ1/4である25%前後で推移しています。

チョコレートの年間消費額

チョコレートは必需的消費というよりも、どちらかと言えば選択的消費に入ると私は考えているんですが、同じく総務省統計局の「家計調査年報」から取った1世帯当たりの年間消費額は上のグラフの通りで、生活実感に近い名目消費額は景気循環に従って少し波を持ちつつも、着実に増加していますが、何せ原料がカカオという国際商品市況に伴う価格変動の激しい農産物ですから、物価上昇率で調整した実質消費額は最近数年で低下傾向にあるのが見て取れます。決して陰謀史観の影響が強いわけではないものの、私だけでなく、直観的に、バレンタインデーにチョコレートを贈る習慣はチョコレート業界の宣伝の賜物であると理解している人は少なくないと思いますが、この販売不振を挽回する手段として「友チョコ」なるものがチョコレート業界の販売戦略のひとつとしてクローズアップされているんではないか、という解釈も可能ではないでしょうか。また、もうひとつのターゲットは、世間でまったく注目されていない「父チョコ」なんですが、コチラは人数も限られるし、すでにかなり広まっていて、先行きの成長性は「友チョコ」に劣るような気もします。「友チョコ」の次は「自分チョコ」である、と大胆に予想しておきます。ということで、楽天リサーチ「バレンタインに関する調査」を引用して、「友チョコ」の伸びを見ると以下の表の通りです。

誰にチョコレートを贈るか

私は国際派のエコノミストですから海外勤務の経験もあり、キリスト教国のチリやイスラム教国のインドネシアに住んだことがありますが、バレンタインデーにチョコを贈る習慣は見かけたことがなく、日本だけの特殊な風習めいたものである気がします。今年のバレンタインデーやいかに?

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コメント

次男さんの学校も長男さんの学校も、両校共「イケメンの多い学校」にランクインしてるのを見たことがありますが・・・やっぱ男子校だと 無理なんでしょうか?

まあ、ウチの長男も私と同様、中高6年間女子と話しもしないまま過ごしそうな感じですけど。

私自信は・・・もう不要な状況になってから「義理チョコ」を多くもらうようになりましたが、1ケ月後の事を考えると何もいいことありません(笑) 誰が「ホワイトデー」なんか広めたんでしょう?

投稿: yh1958 | 2012年2月12日 (日) 09時16分

私の根拠ない予想では、上のおにいちゃんはそろそろモテキに入る時期なんですが、下の子はもう少しかかるかもしれません。私の直感では、東京の男子校は公立ではなくて市立が多いですから、派手系の学校と地味系の学校に極端に分かれて、私は京都の人間ですので東京の中学・高校はよくわかりませんが、派手系の高校は適当にやっているような気もします。
それにしても、バレンタインデーや1か月後のホワイトデーにこれほど騒ぐ国もめずらしいです。お菓子業界のマーケティング・パワーに驚きます。

投稿: ポケモンおとうさん | 2012年2月12日 (日) 09時47分

私はもういただける年代ではなく、自分で旨いチョコを購入するのですが、チョコ業界の長期戦略が功を奏したというべきでしょう。日曜日も、夜の番組(奇跡の地球物語)で代官山のチョラティエによる素敵なチョコレート作りを放映していましたが、購入してみたくなりました。こういうのもチョコレート業界の新しい戦略の一環なのでしょう。(うがった見方)

投稿: kincyan | 2012年2月14日 (火) 06時12分

やっぱり、チョコレートなどのお菓子業界、ビールなどの酒類業界、家電業界、自動車業界などのコンシューマー部門の多くの民間企業はイメージが大切ですから、他社との差別化によるゼロサムの乗切りだけでなく、新たな需要喚起も含めて、とてもコマーシャルや情報活動がうまいと感じてしまいます。役所ではこうはいきません。

投稿: ポケモンおとうさん | 2012年2月14日 (火) 07時49分

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