ハル・ビュエル『ピュリツァー賞受賞写真全記録』を見る
ナショナルジオグラフィックから出版されたハル・ビュエル『ピュリツァー賞受賞写真全記録』を拝見しました。その名の通り、ピュリツァー賞を受賞した作品を収録しています。もっとも、ややタイトルは大げさで、あくまで「全記録」であって「全作品」を収めているわけではありません。我が国からの受賞作品は、あまりに有名な山口二矢に刺殺される瞬間の社会党浅沼稲次郎書記長、沢田教一の「安全への逃避」などです。前者は長尾靖の作品ですが、日本人ピュリツァー賞の第1号だとは、不勉強にして知りませんでした。『ピュリツァー賞受賞写真全記録』では「舞台上の暗殺」と名付けられています。


上の長尾靖「舞台上の暗殺」は毎日新聞のサイトから、下の沢田教一「安全への逃避」は読売新聞のサイトから、それぞれ引用しています。『ピュリツァー賞受賞写真全記録』では p.57 と p.71 に収録されています。
『ベスト・アンド・ブライテスト』のハルバースタムが序文を書いています。ジャーナリストですから報道写真への理解も深い気がします。取りあえず、私は写真をだけながめて、まだ、文章部分は読んでいなかったりします。
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コメント
おはようございます。私も読んでしまったかごとく記述しましたが、まだ手元に置いて文章の部分を読んでおります。ドキュメンタリー読みものとしても、一話完結なので、時間がブツ切れになりがちな通勤時に読むには適しているような気がします。
投稿: kincyan | 2012年2月19日 (日) 06時47分
私もまともに読んだのはハルバースタムの序文だけなんですが、読み物としても十分な値打ちがあるように感じました。写真本でかなり分厚いですから、私のように図書館で借りるという手がある一方、お値段だけの価値はあると受け止める人も少なくないでしょう。
投稿: ポケモンおとうさん | 2012年2月19日 (日) 09時21分