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2012年8月30日 (木)

商業販売統計に見る消費はピークを打ち減少に転じるか?

本日、経済産業省から7月の商業販売統計が発表されました。私がいつも注目している小売販売は季節調整していない原系列で前年同月比▲0.8%の減少、季節調整済みの系列でも前月比▲1.5%の減少となりました。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

7月の小売販売額、8カ月ぶりマイナス 地デジ需要の反動響く
経済産業省が30日発表した7月の商業販売統計(速報)によると、小売業の販売額は11兆7000億円と前年同月比0.8%減だった。マイナスは8カ月ぶり。昨年7月の地上デジタル放送への移行を前にしたテレビや録画再生機の駆け込み需要の反動で、機械器具小売業が26.6%減と大きく落ち込んだことが響いた。
燃料小売業もガソリン価格の下落で7.0%減だった。一方、自動車小売業はエコカー補助金効果などにより32.5%増えたが、全体の減少分を補いきれなかった。
百貨店やスーパーを含む大型小売店は4.0%減の1兆7121億円で、3カ月連続のマイナスだった。衣料品は昨年に夏物の売れ行きが好調だった反動で、5.2%減。飲食料品は野菜価格の下落に伴い2.5%減だった。既存店ベースでは4.4%減と4カ月連続で減少した。昨年より土曜日が1日少なかったことも影響した。
コンビニエンスストアは1.0%増の8604億円だったが、既存店ベースでは3.4%減と2カ月連続のマイナスだった。梅雨明けが遅く上旬に気温が上がらなかったため、清涼飲料水やアイスクリームなどの販売が振るわなかった。

次に、いつものグラフは以下の通りです。いずれも卸売販売と小売販売の推移なんですが、上のパネルは季節調整していない原系列の前年同月比を、下は2005年=100となる季節調整指数を、それぞれプロットしています。

商業販売統計の推移

引用した記事にもある通り、商業販売統計に見る小売販売は季節調整していない原系列の前年同月比で8か月振りにマイナスとなり、季節調整済みの系列でも2か月連続のマイナスを記録しました。先月のこの統計の発表時には7月27日付けのエントリーで「台風4号の上陸をはじめとする天候不順による一時的な落ち込みか、前年比でマイナスが確実な夏季ボーナスなどの所得や景気全般の動向を反映した基調的な落ち込みか、ここまでの統計だけでは判断しかねています」と結論したんですが、引き続き、販売額の水準はかなり高いものの、やや基調的な落ち込みの印象が強くなったのは確実です。ただし、私自身は消費に関してはそれほど悲観していません。繰返しになりますが、まだまだ消費の水準が高いからです。夏のボーナスはやや減少するとはいえ、この先の年末ボーナスを含めて、雇用が堅調に推移すれば消費は大崩れしないと楽観しています。
6-7月の足元の小売販売の前月比の動きを大きく左右したのは自動車販売です。昨年12月に再開されたエコカー補助金は完全に息切れし、予算の財源は来月までもちそうな報道を見かけましたが、需要は従来ほど喚起された気配がありません。昨年7月時点でエコカー補助金はありませんでしたから、自動車販売は前年同月比では小売販売の押上げ要因となっていますが、足元の前月比では低下要因となっています。そして、前年との比較に目を転じると、自動車販売の前年同月比押上げ分を相殺している最大のマイナス要因はテレビやビデオなどの機械器具の販売です。昨年7月は被災3県を除いた地デジ完全移行でしたから、これに伴う最後のテレビの駆込み需要があり、その反動であることは明らかです。もっとも、前年比で見ると自動車販売を除いて全般的に冴えない統計となっています。統計の何をどう見るかの視点次第ですが、前年同月比ではテレビが、前月比では自動車が、それぞれ小売販売を押し下げる要因となっています。

不動産価格指数の推移

最後に、商業販売統計を離れて、昨日、かねてよりアナウンスされていた「不動産価格指数」が国土交通省から発表されました。上のグラフは、その昔1993年から試験算出されている東証の住宅価格指数(首都圏総合)と併せてプロットしています。当然ながら、よく似た動きを示しています。私自身はすぐには思いつかないんですが、今後、どのように活用されるのか注目したいと思います。

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